赤鬼は何色の鬼か


moganbo氏 淡々と進む東方手書き漫画【赤鬼】 17年09月10日 15時15分



サブブログを更新するつもりで書いていましたが、微妙に自分の中で "ひとこと" "メモ" の範囲を超えた気がしたので、こっちに載せることにします。







moganbo氏の「淡々と進む東方」(「東方淡々面」)シリーズの最新作。動画では久々な……作業労力を考えるとむしろハイペースと言うべきかもしれませんが、ともあれ9ヶ月ぶり、しかも前作「首無し」が、えっこれで終わり、というオチだったこともあって、なおさら久々な感じ、やっと帰ってきた感じがする新作です、個人的には。いや、パターンとしては今回も似たようなオチなんですけどね。

今さらのようですが、この人のテキストって、場面場面の会話を切り出して見れば、ごくシンプルに "ボケとツッコミ" の形なんだなあ、と思いました。ただ、そのボケ役の話の聞かせぶりに無二の個性があるんですね。ボケ役本人の中では言動にすべて一貫した筋が通っていて、そして自分でその筋を明晰に説得的に説明できるのだけれど、その言動につきあわされる側からするとどうにもはた迷惑である、という。
そこで、聞き手役が霧雨魔理沙だったり因幡てゐだったりすると、ある面では常識的に見える奴も別の面ではどっこいどっこいに非常識、というオチになるし、アリス・マーガトロイドや八坂神奈子だと、聞き手役が振り回されて途方にくれる、というオチになる。どちらにせよ、常識が違う人間同士が一緒に居ることによる理不尽さ、というのが話の基本的な枠組みなので、さじ加減と読者の側の感受性次第で、読者的には着地点が消化不良に感じられることが時々あるし、これからもそういうことは起こり得るのでしょう。

また、"ボケとツッコミ" 以外に多用される手法として ”謎かけ” と"再解釈"があって、”謎かけ”は「ドライバー」や「ゴルゴンゾーラ」のように、一見不可思議な結末を先に提示して、どうしてそうなったかの過程を見せていく。"再解釈" は、「は行」や「ザク×アリ」のように、現実世界の事物を幻想郷の住人が幻想郷の常識に則って解釈したらどうなるか、とか、「首無し」でのメディスン・メランコリーみたいに、東方キャラがどんな構造をもった生命でどんな生態をしているかをリアルに想像したらどうなるか、とか。
この二つの手法はしばしば複合して使われるし、先の、ボケ役の語りがどう面白いか、という話とも密接に関わっていて、つまりは、物事に対して普通とは違う角度から光を当てる、同じものをさまざまな視点から捉え直す、という思考がこの作者のお話作りの基本なんですね……と結論までたどり着くと、なんだ誰でも動画を見れば一目瞭然の話じゃないか、となって、得々と書いてきた私自身ががっかりするわけです。まあ、ブログを書いている時は、だいたいいつもそんな感じなんですけれども。



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