とりあえず頭になんかついていればなんでもいい疑惑


相変わらず、他人にとってはどうでもいい話を一席。


元人間 1−6 21:40 のコピー

(芳川南海氏 【東方卓遊戯】幽香と元人間たちのダブルクロス【ダブルクロス】シリーズ (14年03月10日〜) より)












上に貼った東方卓遊戯動画のですね、第一章のラストバトルが、笑いあり熱さありの大変盛り上がる回だったんですが。
格ゲーには疎いもので、左のキャラクターの元ネタがわからない。なので調べようと思って、「セイバー」を中心にキーワードから検索しようとしても、はらぺこな騎士王のセイバーさんしか出てこないのは笑いましたが、同時に困りました。
『北斗の拳』と同じ絵柄だ、というのは私にもわかったので、最後に「セイバー 原哲夫」で検索したらようやく判明しまして、この方はカプコンの対戦型格闘ゲーム『スーパーマッスルボマー』に登場する「リップ・セイバー」さん、だそうですね。一つ賢くなりました。
ちなみに、右のキャラクターは東方の物部布都で、絵は ダイリ氏 作成の立ち絵ですが、このシリーズでは、プレイヤーキャラクターが kaoru氏 の立ち絵、ノンプレイヤーキャラクターが ダイリ氏 の立ち絵、カットイン演出の一枚絵は Croんte氏 の立ち絵、と使い分けられていて、絵柄の統一と使い分けにこだわりがあるのが窺えます。

さて、ニコニコ大百科レベルの知識とは言え、元ネタの記述に触れてみると、動画で描かれたこの「セイバー」が、単に雑多なネタの集積物なのではなくて、モティーフになったキャラクターの特徴、魅力をきちんと踏まえて造型されていたことが窺えて、二度感銘を受けたりもしました。
私にとって、2次創作を見て元ネタに近づこうと考えるのはこういう具合で、面白そうな原作に触れてみたい、という要素はもちろんあるけれども、元ネタを知ることで2次創作者によるその咀嚼、読解、アレンジのありようをより深く楽しみたい、という動機が大きいのです。

しかしまあ、スクショに撮ってつくづくと眺めていると、ときどき不思議な気分になりますね。出所がどこの何ともしれない、たった一枚の小さな絵を眺めて、そしてどこの誰とも知れない、その絵に関わる元来の作り手というわけでもない他人がそこに付けたわずか数行の台詞を読む。それだけでこの絵を一個の人格、存在と認識して、その存在を面白いと思ったりもっと知りたいと思ったりする。自分は一体何をしているのだろう、と思うわけですが、まあ、ニコ動を見るようになってからずっと、私はそんなことばかりやってきたわけです。






ストレート あっというま Pからの試練 2:52 のコピー

(ストレートP アイドルマスター あっというま劇場「ある日の光景 Pからの試練編」 (08年07月16日) より)


そもそもの始まりがこれで。08年秋のある日ある時、この、「すっとんきょうな」顔とポーズの女の子の絵を見て何事かを感じた。
私が今日までニコマスを見ている、というかそれ以前に、未だにネット上をさまよい続けているのは、煎じ詰めればたったそれだけが理由で、そして今でも多分、それ以上の理由はあんまりありません。(いやもちろん、その後に、アイマスの3Dモデルが、とか、ステージが、とか、中村繪里子さんの声が、とかいろいろありましたが、今はおいといて。)

ペデューサーPという人が、ストレートPの動画の特質は「空気」だ、と言ったことがあって、当時それを読んだ私は、もっとどうにか、精密な分析や言語化のしようがあるんじゃないだろうか、と思ったものですが、時が経つほどに深い言葉で、あれ以上の答えは無い気がします。あの「空気」と、その中にいるこの女の子の影を、私は未だに探し続けているのです。





秘封一家 1−1 5:52 のコピー

(sayuki氏(ほんわかの人) 秘封一家のクトゥルフTRPGシリーズ (12年08月03日〜12年11月24日完結)より)


東方もそうですね。見始めて1年3ヶ月ほど経ちましたが、未だに見続けているのは、基本的には、あの瞬間、この場面で出現したレミリア・スカーレットの立ち絵に何事かを感じて、ずっとその続きを探し求めている。それだけが理由です。
それにしても、この登場シーンはほんとに、何度見ても見事です。たった数コマの会話だけで、この作品の中でのレミリア・パチュリー・咲夜という3人のキャラクターそれぞれの性格と、互いの関係性とが、鮮やかに浮かび上がっている。
この関係に、この空間に、もっと身を浸していたい、と思ったんですよ。





緋想剣 6−5 6:01 のコピー

(ゆらゆら氏 【卓遊戯】 東方緋想剣【SW2.0】シリーズ (13年07月12日〜)より)


でもって、もう後戻り出来ないな、と思ったのが、ここですね。東方卓遊戯動画で、比那名居天子を魅力的に描いた作品は少なくありませんが、立ち絵の力を引き出す、という点で本作は格別。
この場面、この瞬間の、なんでお前はそこで、何の根拠も文脈もなく自信満々に胸を張ってるんだ感。この立ち絵、このポーズの天子はこうでなくては、というエッセンスが詰まっています。
この作者の、立ち絵を使った紙芝居の表現の仕方は、本当に惚れ惚れするほどうまいです。こんなにうまい人は、ニコマス含めて振り返っても、それこそストレートPペデューサーPはじめ数人くらいしかいないと思っています。
MMDがあり、SofTalkがあり、AviUtlがある今日、意欲と吸収力を持った作者ほど、無声で静止画な立ち絵紙芝居にこだわる理由なんてない、と考えるのが普通でしょう。でも、MMDも動かせるし、ドット絵+エフェクトの戦闘シーンも組めるけれども、それでなお、無声で静止画な立ち絵紙芝居の表現にこだわって極めてしまう、という人も、居るところには居るんだなあ、と。この作品の行く先を、私が見届けずしてなんとするのだろう、と思ってしまったわけです。





山田 ロンパ人狼 1 おまけ 1:30 のコピー

(山田氏 ダンガンロンパ人狼 Chapter1シリーズ (12年06月29日〜12年08月24日完結)より)


あと、これもそうか。無印ダンガンロンパの2次創作は、少なくともニコ動上ではもう、かなり死に体と言っていい状況だと思うので、今見返すと、なんだか感慨深いですね。スーパーダンガンロンパ2の2次創作はそれなりに残存しているのは、まあ公式での立ち位置の違いが最大の要因ではあるでしょう。ただ、それが全てというわけでもない気がします。

ダンガンロンパは無印より2のキャラクターの方が、見た目も性格も "濃い" 傾向がある、というのはよく言われるところで。濃い、というのは、言い換えると、特性がはっきりしていて動かしやすく、使いどころがわかりやすい、ということです。
人狼動画だと、同じ作者が無印キャラメインと2メインの両方で作品を作ったりすることが多いので、違いが浮き彫りになって面白いですが、たとえばわかりやすくハイテンションでカオスでネタ盛りだくさんなコメディ、みたいなのは2の方が向いている、とか。

ともあれ、それはそれとして、私はやっぱり舞園さん、好きですね。ダンガンロンパもキャラクターの情報が断片的なお話なので、考察したり自分で動かしたりしようとするとわからない空白がたくさんある。特に舞園さんの場合には、内面がわからないところが鍵のキャラクター、みたいな部分があったりするので、なおさらそうで。
2次創作上での彼女は、これはいかにも2次創作らしい、2次創作の中でしか存在できない性格づけだなあ、という、受け手側の都合のいい妄想や願望の中だからこそ息づいているものと、断片的な手がかりの中から必死に汲み上げて人間らしい存在を組み立てようとするあがきのようなものとが交錯する地点に生きていて、なんかね、私はそういう存在に惹かれるんですね。





この記事を書き始めたのは、冒頭に書いた通り "「セイバー」さん捜索事件" が直接の発端ですが、他に2つくらい、きっかけがあったりします。
一つは、カズマ氏をどっぷりと浸からせる力のある、やる夫スレなるものに私もハマってみたいなあ、と思いつつ、読んでみるたびに、私はどうも可愛い女の子の立ち絵がついてないと熱が上がらないんだよなあ、と感じること。
いま一つは、↓この動画

あるかとぴあ氏 【第7回東方ニコ童祭】愛しい幻想へ【手書き】 (15年06月26日)

を見て、ああ、私は "可愛い女の子" が見たいとは言っても、 "美麗な絵" が見たい訳じゃないんだよなあ、とあらためて確認したこと。で、アニマス、デレマス、ミリマス素材のテキスト系動画も見ていないわけじゃないんですが、さほど熱が上がらないのは、私の中であれらの絵柄が、"「立ち絵」ではない普通の「絵」" に近い存在として認識されているからなんだろうなあ、なんてことも思ったりします。

立ち絵というのは、少数の絵を多くの場面で使い回すものですから、個々の場面のシチュエーションや感情に縛られない汎用性、中庸さのようなものが、ある程度求められる存在だと思います。(「立ち絵」がどういう性質の「絵」であるか、という話は、昔愛識Pのブログ上で歪氏が語っていたことがありましたね。)
逆に言えば、それだけが単体で置かれた時、その背後にある文脈をうかがわせない孤点として、ポツンと存在できる絵。そんな性質を持っているのが「立ち絵」というもので、私は、そういう存在が、愛着を持つ誰かの手でふたたび文脈を与えられて生命を持つ瞬間、に、そして、そういう現象が起こる紙芝居動画という場所、に、惹き付けられるのです。

まあ、描かれた表情やポーズにどんな性質があって、そのことは見る者に対してどんな効果をもたらすのか、ってな話を具体的、技術的に掘り下げるのは、gase2氏の領分だったり、Club-Jamora氏の領分だったりすると思うので、私は単に、この場面のこの立ち絵が可愛いなあ、とひとりニヤニヤしながら呟いていくことと思います、これからも。






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