VRL14の個人的な思い出 前編(20時~21時半)


昨日、12月12日金曜日は、生放送イベント「VerRockin' Live!!! 2014」の開催日でしたね。

ありがたいことに、今回も『昔の名前でやってません』のハムの人Pが、流れたセットリストのまとめ記事を書いてくださっていて、後から容易に内容を確認することができるようになっています。

VRL'14の日が来たああああああああああああ! その1 昔の名前でやってません

なので、私は安心して、個人的な思い出だけちょこちょこと書いておこうと思います。各放送枠のネタバレを含みます。









私、去年の年末はリアルに余裕がなくて、生放送とか全然見られなかったんですが、今年は幸運にも、VRLの当夜はちょうどすっぽり空いていて、一番最初から追うことが出来ました。
私個人の話から始めましたが、今年のVRL14の成り行き、雰囲気を決める上で、年末の金曜日の夜一晩で開催する、という、普通に考えて若干不自然で苦しい日程が、まず重要な要因になったと思います。
実際、見たい気持ちはあったけれどもこの日の夜はどうしても予定が空かなかった、という話を結構聞きますが。つまり、このお祭りにどういう人がどれだけ集まったか、は、たまたま昨日予定が空いていたかどうか、という偶然の要素によって左右された部分が大きいのだと思います。
ただ、逆に言って、そういう偶然の要素であらかじめ絞られている中で、特にこの夜はVRL14に張り付いて過ごそう、と考える客層というのは、このイベントに対する期待と熱意が初めから相当高い人が多かったのでしょう。動画を楽しむ、放送主が提示するセットリストを楽しむ、という点においては、これまで年末に開催されてきたいずれの放送イベントにも劣らない、恵まれた環境の、充実したお祭りだった、というのが、全体としての印象です。

以下、私が見た枠について、簡単なメモを。


20時~ ごP「【VRL14】ごPの長回し劇場」
タイトルの通り、ごP十八番、”丸借り” で ”長回し” の30分。
動画が "丸借り" であるとは、つまり、元の動画が大事にされている、ということ。元の動画にあった魅力的なカット、カメラ、構成、それらが皆、作品の中にそのまま取り込まれて活かされている。 その手法が、同時に何を生じさせるかというと、見ていて ”疲れない” "気持ちいい" ということだと思います。30分間の流れで、もちろんその時々に盛り上がりがあったり、息を呑んで見守るところがあったり、ということはあるわけだけだけれども、そうして感情を揺さぶられる瞬間がどれだけあっても、それによって疲れた、という気分になることがない。それは、どの動画にも根底に、音楽に乗って映像がスムーズに繋がっていく気持ちよさが流れているからだと思います。
もう一つの印象は、アイドルひとりひとり(あるいはユニット一つ一つ)の個性の違いを楽しむ枠だったな、と。30分間の中で、『アイドルマスター2』のアイドルも、OfAのアイドルも、シンデレラガールズのアイドルも、ミリオンライブ! のアイドルもそれぞれに出番があったわけですが、特に765プロ以外のアイドルは、必然的に持ち歌のダンスで踊ることになります。そのアイドルだけのために考えられた固有の振り付けで、それにぴったり合うよう、ごPが見い出した曲で踊る。そこには、そのアイドルが数多いるアイドルの中で自分だけの何を体現しているか、が顕れる。それに対して、いろいろな引き出し、蓄積がある765プロのアイドルがどんなステージで応じたか、というところも見どころでしたね。
個人的に、とりわけ印象的で心に残ったのが、期間限定復活の律子ソロ、から矢吹可奈ソロの流れ。この、広いステージの真ん中に律子がソロで踊っているだけで出来上がる充足感は、なんなのだろうか。孤独とか孤高とかいうのではないし、制圧とか支配とか言ったらまたズレてしまう。ただ、ステージがあって、律子が踊っていて、満ち足りている。その後に持ってきて、全く印象の違う、矢吹可奈のダンス。ふわふわとファンシーで不安定で、でもだからこそ、彼女はいま、一歩一歩たしかに歩んでいるところなんだ、と思える。そして、そこからの新作ラッシュは、まさに圧巻。
何がやりたくてのこのお祭りなのか、を枠そのものが表現した、素晴らしいオープニングアクトでした。


20時30分〜
マドールンP「【VRL14】マドールンP's STAGE "Reach and JUMP!!"」
デビュー以来、はりけんPのエディテッドPVを素材としてコラボPVを製作する、いわゆる「はりけんm@ster」の作者として活動されているP。マドールンPが、はりけんP作品にどれだけ惚れこんでいるかは、『ニコマスとP』への寄稿記事からも窺い知ることが出来ますが、従って、この人の作品もまた、元の素材を、元の動画を大事にした世界。
ならば、ごPとはどこが違うのかと言えば、”丸借り” という根本のルール、精神の元で変幻自在に様々な球を繰り出してくる ごPに対して、マドールンPの作品群は、とにかく自分のいちばんやりたいジャンル、やりたい方向性、見せたいアイドルの姿をまっすぐ目指す。では、その、マドールンPの志向しているありようとは何か。それは、アイドルらしくあるアイドル、なのだと思います。さわやかで、清冽で、まっすぐで、そしてとにかく可愛い。『ζ*'ヮ')ζ<いちご、ばなな、あぁぽ~♪』のラストのやよいとかですね、殺られると分っているのに殺られる、というアイドルの可愛さの威力、久々に思い知りました。
放送時間が、20分足らずだったと思いますが、これは、とりあえず作ったものを順番に並べてみたらそれだけの時間になった、ということでは全くないんですね。なにしろ、この放送専用のMC動画、そしてそのMC動画のバックに流すためだけにPVを作成しているわけで(このMC動画、せめてタイムシフト期間だけでも、という声は放送中にも多数ありましたが、残念ながらすでに非表示になっているようです。)、考えに考え抜かれてのこの構成だったわけです。
すれっからしのベテラン放送者なら、30分という時間をどう使って見せたい核を見せるか、という考え方をするところでしょう。でも、そうじゃない。5分でも、10分でも、30分でも、1時間でもダメで、いまこの時、この場での20分でなければならないからこうなんだ、という、ぎゅっと凝縮された20分。一期一会。

奇しくもというか、天の配剤というか、【BAYSIDE STAGE】というステージで、ごP→マドールンPという、「はりけんm@ster」の作り手が並んだのは、本当に素晴らしいことでした。はりけんPはこの1時間のステージのもう一人の主人公というか、この1時間は、全部を通してはりけんP作品の魅力が、はりけんPへのリスペクトが物語られる時間でもあったのだな、と。


21時〜
PanP「【VRL'14】エモい真」
この枠に関しては、私として、1本1本羅列する以外に書きようがありません。
タイトルに「エモい真」とあります。真が「エモい」って、どういうことだろう? 1本目、「Na Na Na」で出てくるのは、いかにも情熱的でテンションアゲアゲなステージの真です。なるほど、これがエモいってことなんだな、つまりこれから30分間、パッショネイトな真の怒濤の攻勢が見られるのかな? ……と思うと、これが違う。次の「Everything's Magic」で、「真のしっとり感」というコメントを打った人がいました。いや、テンション高くて力強い曲なのです。にもかかわらずそこに、「しっとり」と呼びたいような何かを纏った真が居る。そして、さっきの真は2の真で、こっちの真は無印の真。なるほど、あの真にもこの真にも通底する何かがきっとあって、でもそれって、一体どういうものなんだろう。
……と考え込んで、次は何が来るんだと身構えたところに、唐突にゲストで響が来てオリオンビールの広告を始めるんですねw。なんかもう、ああ響は可愛いなあ、と、いろんな難しそうなことがどうでもよくなってしまう感じでw。

「Sing」。この流れの後で現れた、高揚と厳粛が、緊張と解放が同時に存在する世界を、なんと言い表したらいいのだろう。放送中も何も言えなかったし、今もわかりません。ただ、この真は、いろんなばらばらなもの、ちぐはぐなもの、限界を超えて、ここに在る。そして、あの真も、その真も、この真も、すべてが「エモい真」で、しかもその底に一貫した太い芯があるのだと、言葉にならなくとも体で感じた時間でした。


PanP Sing 2:25 のコピー


「アイドルマスターは終わらない」。暑苦しい題だ。なんか字幕で面白おかしいっぽく見せかけているけれども、根本的に精神が暑苦しい。んだけれども、その暑苦しい精神で、やっていることが、青空の下、爽やかこの上ない制服の女子高生たちが楽しく体を動かしている様子を写すことだ、という。真が、というか、ああ、アイマスってこんなんだよな、と。昨晩も、私は思い出したくもないコメントばかり打ちましたが、この時打った「ラフタイムスクールはロック」というのだけは気に入っています。自分でも意味はよくわからないが、私のコメントにしては簡潔なところがいい。
ついでに、近年ブログ復活の要望の声も大きい『ティンときた! -勝手にまとめるアイマスMAD-』のキリコ氏のレビューで、なんだかいつになっても思い出す文章を引用しておきます。

「 金網張ってパンクなメーキャップすればロックだと思ってないか?
 いや、少なくともこの作品はそれで正しいと思うけど(笑)。ギターを背負ってルーズソックス、メイクをしても髪はサラサラ。ちょっと背伸びしたっぽい娘達の可愛いロックもいいもんだ。」
ティンときた! -勝手にまとめるアイマスMAD- 今日のチラ裏 090726より 赤字は原文ママ)

「Dirty Little Secret」。そしてここに戻ってくる。始まりとおしまいは繋がって巡るもの。


(後編に続く)





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