呪い師協会会員レポート


天海春香という呪い(副題:だーかーらー『輝きの向こう側』じゃねぇつってんだるるぉ?): そんなことよりアイマスの話をしようぜ

gouzou氏の上記記事では、天海春香について、多岐にわたる話題が出てきていています。あまりに多岐にわたりすぎて、一本の記事でパッとレスポンスを返すなんてことはどう考えても常人には無理なので、この記事では、これくらい多岐にわたっていますよね、ということだけ書いておきます。






順番に読んでいくと、件の記事では、大体7つくらいの大きなテーマが存在しているように思います。

①劇場版アイドルマスターにおける、春香が可奈を説得する場面の読解。
引用されている、音PとdbdbPの発言がこの話で、二人合わせた流れとしては、
春香がかけた言葉は可奈にとってとても重い、辛いものだったのではないだろうか。その重さを、可奈との対話を通して気づいたのではないだろうか、そして、自覚してなお言葉をかけたとすれば、それは春香がアイドルである上で意義のあることだったのではないだろうか。
だいたいそんな話になっているのではないか、と私は理解しています。後に続くdamehumanoid氏、水野。氏の発言も、劇場版のその場面で表現された行為の意味について語っているものだと思います。

で、gouzou氏の発言だけ、それとは位相の違う話をしているわけです。

以下gouzou氏の本文の内容で、まず、

②「最近の」あるいは「2nd visionになってからの」春香と、「1st vision」の春香のイメージ、個性の違い

が語られています。これについて、記事全体としては、どちらも好きではあるのだけれど、「2nd visionになってからの」春香についてひっかかりを覚える部分があり、その裏返しとして「1st vision」の春香が持っていた(「最近の」春香からは薄れてしまった)魅力へ郷愁を覚える、ということが語られていると思います。
「1st vision」の春香と、「最近の」あるいは「2nd visionになってからの」春香がどこで区切られるか、という定義は細かくは説明されていませんが、前者の例として「無印やSP」、後者の例としては「アイマス2」「アニマス」さらに「端緒だった」として「DS」が挙げられています。
まあ、無印とSPの春香を一括りにして済ませる説明はあまりにも乱暴ですし、アイマス2の春香を2行、アニマスを3行、DSを一言でまとめた内容もいかにも雑駁ですが、話の枕に「しかしそれは置いておいて、それより先に思いを馳せたいのが、」とある通りで、そうした個々の作品の中の春香を正確にどう読み解くか、ということよりは、大きく「1st vision」の時代、「2nd vision」の時代それぞれで人々が、あるいはgouzou氏自身が思い描いてきた春香イメージの総体、を問題にしていることがうかがわれます。

こうして表明された、「1st vision」で「2nd vision」で春香が変質しているのではないか、という出発点から、「2nd vision」において春香が担っている役割は、春香というキャラクターにとって「呪い」(ここではとりあえず、重荷や枷、縛りになっている、という程度の意味にとっておきましょうか)になっているという判断がなされます。さらに、では何故春香はそのように変質してしまったのだろうか? という思索を経て、次の二つの結論・問題意識が導かれます。

④「我々」、「おじさん達」、すなわちアイマスファン全体の思い入れ・願望・妄想・都合といったものが、その変質の原因である
⑤他人ではなく「自分」自身、gouzou氏自身の願望がその変質の原因である、という自責、呵責の感情。

⑤に関しては、必ずしも記事中で明確に④から区別して言明されているわけではありませんが、twitterでの以前からのgouzou氏の発言からは、そうした自責の感情をgouzou氏が春香に対して抱いていることははっきりうかがわれると思います。

順番が前後しますが、この、春香の変質とその原因をめぐる語りの途中で、派生的に、

③劇場版アイドルマスターのタイトルは「輝きの向こう側」ではなく「輝きの向こう側へ」であるという指摘、そしてそのタイトルが持つ意味についての考察

が行われています。

最後の節では、ここまでで語られた、「1st vision」の春香への郷愁、「2nd vision」の春香の現状についての辛い気持ち、その原因である自分(たち)への呵責の念、を踏まえて、公式最新のゲームであるOfAの春香について、

⑥OfAで描かれる春香の魅力、その魅力に、(近年失われがちだった)「1st vision」的な春香の魅力が含まれていることの喜び、全体としてOfAの春香が非常に優れていて「うまいバランス」であることの賞賛

が綴られています。

さらに、末尾の一文で、あらためて、いずれの春香も好きであることの確認、演じ手の声優さんの影響を感じさせる春香、過去の2次創作の中の春香など、ここまでで話に出なかった春香像について押さえることで、

⑦歴史的にさまざまな春香像が存在すること、そのいずれも好きであるという自分の立ち場、将来的にもさまざまな春香像が「交じり合って」いってほしいという希望

が、締めとして述べられています。

私には、こうして7つに区分したテーマは、それぞれ全く別個のテーマ(しかも、さらにその中に、無印の春香とSPの春香、2次創作上の「白春香」と「黒春香」など、さらに1節を割いて詳しく論じ得る部分がいくつも含まれている)であるように思えます。
従って、私には、これだけ広く豊かであり、曖昧で融通無碍でもある記事全体に対して、ああそうそう、春香ってこうだよね、とか、ああわかるわかる、こういうことが言いたいんだよね、という一まとめのレスポンス・解釈・意見をするのは難しい(やったとして、それでは(いかなるレベルにおいても)春香について何かを論じたことにはならないでしょうから)と感じました。なので、とりあえず自分なりに記事で提示されている論点を整理してみたのですが、いかがでしょうか。


追記:コメント欄ではさらに、

⑧無印版アイドルマスターの春香シナリオランクAドーム成功EDに対する、自分(たち)の思い入れ

という、更なる別の話題が展開していますね。





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