Everything is alright


よんのき氏 こまっちゃんの日常~follow me~  (09年02月13日 14年10月04日投稿者削除)

よんのき follow me 0:31 のコピー








よんのき氏と言えば、08年以来、手書きのほのぼのした短編コメディ作品、『ちぇんちぇんミニ東方』シリーズを毎週日曜日に投稿し続け、つい先日連載300回を達成したことで知られる、東方動画の顔の一人です。
私も東方動画を見るようになって割合すぐにこの作者のことを知って、追いかけているのですが。
数日前、BUMPの曲を使った動画が権利者削除になったので、手書きPV系の動画の多くを自主削除されたそうで。

『ちぇんちぇんミニ東方』はもちろんのこととして、私はこの人のPV作品もとても好きですが、なかんずく小野塚小町を描いたこの動画は、私が東方のキャラクターと世界を好きになっていく上で、決定的な影響をもたらした作品のひとつでした。



Uncle Kracker - Follow Me [Official Video] - YouTube

音源として用いられていたのは、この曲ですね。一聴すると牧歌的でのんびりした曲調の音楽で、それは、穏やかで和やかな作風のよんのき氏の絵の世界と、よく調和していたと感じます。

ただ、よくよく考えてみると、この動画の主人公の仕事は、死者の魂を冥界に連れて行く死神で、彼女の上司の仕事は、死者の罪の重さを量って極楽行き・地獄行きの烙印を押すことです。そんな仕事、そんな場所というのは、本当にただただ牧歌的でのんびりした世界なのだろうか、そうであっていいのだろうか、そんな疑問が浮かんできます。

で、歌を聴き直してみると、これはどうやら、歌い手が恋人に歌いかけている内容らしい、とわかる。そして、確かに雰囲気は穏やかだし、歌詞では俺についてくれば何もかも大丈夫さ、というようなことを何度も強調している。
でも、よくよく読んでみると、ひとつには、この歌い手と歌いかけられている相手の関係は、公的に手続きを踏んで周りからも認められて、これから二人で人生を歩んでいきましょう、そういう日の当たる関係ではないんじゃないだろうか。もうひとつには、二人の関係は、あんまりうまくいかない局面に来ていて、結局この二人は別れていくというか、歌い手は自分が選ばれないと感づいているんじゃないだろうか。そんなことが匂わされているようにも思える。
だから、表層の流れとしては牧歌的で、安心感に満ちているようなこの歌の奥には、悲痛さや諦観のようなものが存在しているんじゃないだろうか。けれども、それは、明瞭で断定的なストーリーの形では提示されていない。(私のヘボな英語力では細かいニュアンスがよくわからんから、という点は措いておいて。)

そういう、恋人の歌、恋人のための歌が、この動画では、死神の歌、死神のための歌へと読み替えられている。つまり、ここではこの曲は、死神が死にゆく人間のために歌ってくれる歌になり、そして死神自身のために歌われる歌にもなっているのだと思う。
大丈夫だよ、私についてくれば何も心配はいらないよ、と。
そこが、鋭利で、洒落が利いていて、そして温かい。

そんなわけで、この作品についているタグが、「死にたくなる動画」。
そうですね、こんな風に天気の良いおだやかな日に、こんな素敵な人が迎えにきて、どこかに連れて行ってくれるのだとしたら。死ぬってことも、なかなか悪くないんじゃないだろうか。私もそう思います。



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