景色の中に息づくもの
dameningen氏 転校していく友人を見送る 14年07月20日 00時58分
アニマスTVシリーズ放映後の一時期、「くさそう」その他の定型的な言い回しと、アニマス由来のブルーバック素材によって特徴づけられる、「我那覇くん」ブーム、というものがあったわけだけれども。
もちろん、「我那覇くん」BB素材も、「くさそう」コメントも、今でも探せばあるところにはあるだろう。ただ、ニコマスという枠の中で今でもインパクトを持っているか、大手を振るって存在できているか、というと、そういうことは無くなった。
なんだったんだろうな、「我那覇くん」って。
結局、「我那覇くん」騒動というのは、いっときアイマスの外部から響をひっかき回し、回り道させて通り過ぎていっただけの嵐で。所詮まがい物の流行もの、”響本体” ”本物の我那覇響” のありようには影響を及ぼしえなかった儚いお遊び、ということになるのだろうか。
ニコマスで今BB素材による遊びというと、たとえばはにまるPを初めとする「キモ春香BB」界隈が思い出される。そこでは風変わりな姿をした「(ブルーバック素材の)キモ春香」たちが、愛でるべきものとして大事に扱われて暮らしている。
そこは、「我那覇くん」や「黒春香」の周りにあったような殺伐とした環境とはまるで違う、優しくて幸せな世界で。
けれども、dameningen氏の動画は、たとえば”キモ春香クラスタ” なり、"BB素材動画クラスタ" なり、”ホメ春香クラスタ” なり(ネーミング、グルーピングが適切かどうかはともかくとして)の、どこの界隈にも繋がってはいるような、それでいてどの中心からも外れて溶け込んでいないような、なんだかよくわからない地点に、いつもある。
だからこそ、思うのだ。安全な場所に囲われて愛でられているのではない、不気味だったり猥雑だったり受け入れがたかったりする存在としての彼女らも、dameningen氏の世界には内包されて、自然体で暮らせているのではないか、と。
アニマスの絵の中から切り取られた彼女もまた、その一人。
この動画においては、「アイマスの我那覇響」ではない(「響」であるべきではない)「我那覇くん」も、ごく自然体で暮らしている。あるいは、「響」か「我那覇くん」か、という択一の区別を越えたところで、この動画の彼女はのびのびと息づいている、と言うべきか。
なーんてことをくだくだ言う必要はなくて、なんかよくわかんないけど、この動画の雰囲気、すごく好き。
というだけで、良いのだろうけれど。
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