道はいくつ?


**P Two for the road  14年05月11日 19時22分

断絶:nougaki - ブロマガ

上記の文章を読んで、思ったことを、ごく簡単に。






リンPという人は、"動画作者:リンP" としての自分、あるいは "書き手:rinne" としての自分、というものを意識的に演じている人で、かつ実際に、自分の表現を技巧的にコントロールすることに長けた人だと思います。
なので、書いてあることをどこまで額面通りに受け取るべきか、という問題はありますが。

この文章によると、書き手は、動画『Two for the road』において、『アイドルマスター2』の律子と『アイドルマスターOfA』の律子、という「作品間のキャラクタの断絶が表現されている」ことに感銘を受けているようです。

私は、『2』の時点から、というよりL4U! やSPの時点から、作品間でキャラクターが、世界が断絶している、という認識を当然のように思って抱き続けてきた人間です。なので、なるほど、見る人によっては「断絶が表現されている」こと自体が新鮮であったりもするのだな、と。リンPの文章によって改めて気づかされた、ということがひとつ。

とは言え、リンPのこの文章以前に、『Two for the road』ってこんな動画だったよね、と明確に解釈を示した文章があったかというと、なかなか思い至らないのも確か。
まあ、ブログをやる人間にとって、思っていることの何%を実際に書き出せたか、というのは常につきまとっている問題です。だから、客観的に見て「誰も言ってくれない」、「感想探しても」誰も書いていない、自分も書いていない、と断定されてしまうのは、身に刺さるというか、深刻な話ですね、ということがひとつ。
まあ、だからどうする、ということも無いんですが。

動画そのものについて言うと、タイトルからしても、この動画においてなんらかの「分かれ道」が示されている、のは確かでしょう。
ただ、リンPが書かれている、

「どちらにしてももう私たちと会うことはない。私たちが今これから歩いていくのは、ワンフォーオールの、アイドルの律っちゃんと歩く、新しい、もう一方の分かれ道なのであり、この動画はアイマス2のプロデューサーの律っちゃんへのお別れの挨拶なのだ。」

という解釈はどうでしょうか。
「もう私たちと会うことはない」、「この動画はアイマス2のプロデューサーの律っちゃんへのお別れの挨拶なのだ。」と断定できるのは、書き手が、”画面のこちらにいる私たちにとっては、OfAの律子と「歩いていく」のが唯一の選択肢だ” ということを前提にして、他の可能性を考慮していないからに過ぎません。
その前提を外してしまえば、たとえば、

この動画の律子は、アイドルである道を選ばず、プロデューサーであり続ける道を選んだ。そして(もしくは、だから)、見ている自分も、その律子を見守り続ける道を選ぶ。この動画は、『アイドルマスター2』の律子とともに、アイドルを選ぶその他の律子に対して別れを告げる動画なのだ。

という解釈だって、成り立つのではないでしょうか?

無印版アイドルマスターにおいては現に、これはシステムとしては1年経ったら必ず今のアイドルと別れて、別のユニットをプロデュースする決まりになっているんだから、といくら理屈を言ったところで、そうではなく、エンディング後もひとりのアイドルのそばに居てそのアイドルと未来を見るんだ、と考えるプロデューサーが、何人もいます。世の中の流れがどう移ろうと、自分はDSのプロデューサーであり続けるんだ、と考えるプロデューサーもいます。
同じように、自分は他ではなく2の律子を選ぶ、2の律子の未来をプロデュースする、と決めるプロデューサーが居るのは、何も不思議なことではないでしょう。

そんなことを言っても、2のゲームの中をどうひっくり返したって、律子の”その先の未来” なんて存在しないじゃないか、と思う人もいるかもしれません。けれども、それを言うならば、アケマスだって、SPだって、アニマスだって、OfAだって同じ話であって、それは実際には、いつどこで、どのキャラクターと向き合う時にも存在する問題です。
だから常に、いま一番あたらしい、いま現に動いている世界のキャラクターと付き合い続ける、というのも、なるほどひとつの道でしょう。しかし、それはあくまでひとつの道であって、他に道は存在しない、というものでも、ひとつの道を通るだけで他の道から見えるものも両取りできる、というものでもないでしょう。

私が言いたいのは、私が例示した解釈自体がどれほど正鵠を射ているか、ということではありません。
『Two for the road』の中に「分かれ道」が存在するとして、そこでは誰が誰に向かって別れを告げているのだろう、という問いの答えは、動画の中にあるのではなく、見る人の心の中にあるものだろう、ということです。





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