東方動画キャラソート改訂版(コメントつき)①〜⑨ 


書いてみると案外時間がかかるので、小出しに。








凡例
順位
キャラクター名(読み よく見られる通称 初登場作品)
①〜③キャラクターに興味を持つにあたって影響の大きかった動画



1
レミリア・スカーレット (れみりあ・すかーれっと おぜう、おぜうさま 6作目『東方紅魔郷』)
秘封一家のクトゥルフTRPG
ヴィクトリア朝でスカーレット姉妹がクトゥルフ!
レミリアお嬢様もSweet Magicを踊りたかった

見た目は頭にけったいな帽子を被った幼女、しかしてその実体は強大な吸血鬼。
吸血鬼一家の屋敷「紅魔館」の主人。私が東方動画を見始めたきっかけのキャラクター。
MMDでは多彩なモデルにも恵まれて、「紅魔館もの」とでも呼ぶべき、この一家の人間模様を描く動画が発達し、威厳に満ちたキャラクターから子ども子どもしたキャラクターまでバラエティに富んだ表現が見られる。
が、もっともメジャーなのは、子どもっぽくてノリが良くて好奇心旺盛で、おだてればすぐに木に登る系のチョロ可愛い性格づけであり、紅魔館外のキャラクターと絡む動画ではこの方向性一色と言ってもよい。派生して、ツッコミ役、振り回され役のポジションにもなりやすい。素材上の強みもあって卓遊戯でも早期から出番が多く、総じて全力で遊び全力で楽しむプレイヤーになっている。なんというか、育ちの良い子なんだな、基本的に。
レミリアに関しては最近はもう、どこが好きとかどこが可愛いとか言うより、いると気分が和む、いると世界が少し楽しくなる、私にとってそんな感じの存在である。
東方動画を見ていて強烈に魅力的だったり興味深かったりするキャラクターは他に何人もいたし、これからも増えていくだろう。けれども、私にとってレミリアの居る風景がここでの原風景であり、彼女の存在そのものが、いつでも振り返って安心したい故郷なのだ。『あっというま劇場』の春香さんと、同じ重さとは言わないが、立ち位置としては似ているかもしれない。


2
風見幽香 (かざみ・ゆうか ゆうかりん 9作目『東方花映塚』)
【第5回東方ニコ童祭】少女と花の妖怪
【東方MMD】白玉楼:リベンジャー
【東方卓遊戯】幽香と元人間たちのダブルクロス【ダブルクロス】

花の妖怪、というよくわからない代物であるお姉さん。
2次創作的にはたいへん強力で残忍な妖怪だったり、そうでもなかったりする。
風見幽香は『東方花映塚』で登場した後、公式作品での露出があまり多くないそうで、それが2次創作上で彼女が人気を確立する上での要因ともなっている。つまり、後づけに増えるディーテールがないことで、ファンが想像の中で都合良く理想化し肥大化させたキャラクターイメージを、公式から否定されることなく自由に抱き続けることが可能になっている、ということ。
別にあらかじめそういう事情を知って彼女を好きになったわけではないのだけれど、2次創作を通してコンテンツに触れている私が、そういうキャラクターから好きになっていったのは実に納得のいくことだし、そんな彼女をめぐる表現のありようは、私にはとても興味深い。
風見幽香は "本当に" 強力無比な存在なのか、それとも "本当は" 大したことないのか。彼女は "本当に" 冷酷で残忍なだけの性格なのか、それとも ”本当は” 優しくて人間味溢れるキャラクターなのか。
風見幽香の本質は、花畑で日傘を持って佇んでいるお姉さん、という、彼女を象徴する風景そのものにあるのだと思う。その風景は美しく、印象的で、そしてなにかとても素敵な物語を秘めているように見える。けれども、その物語がどんなものなのか、誰にも知り得ない。知り得ないからこそ、人はそこに夢を見る。


3
比那名居天子(ひななゐ・てんし てんこ 10.5作目『東方緋想天』) 
間違いだらけのクトゥルフ神話TRPG 2nd season
【デモンパラサイト】ゆかりんは卓ゲで遊びたいお年頃番外
【卓遊戯】 東方緋想剣 【SW2.0】

なんか天から降ってきた人。天界の方から来ました。
ロングの青髪に、2次創作上は確定的に胸がぺったんこ、ということで、外見的には某アイマスの千早さんと比較されやすい。MMDの彼女は「顔芸」が目立つくらいでこれといった印象はなく、私の天子イメージは主に卓遊戯動画を通して形成された。
なんでも原作『東方緋想天』ではたいへん自分勝手な理由で騒動を巻き起こした人の由であるが、2次創作的には → 「ぼっち」で「構ってちゃん」な子 → 寂しがりやで人懐っこい → 素直で好奇心旺盛、快活 という具合にイメージが転化していって、大変明朗で気持ちのいい性格に描かれていることが多い。
風見幽香もそうなのだが、一方でそのような、好感を得やすい現在の彼女のキャラクターは、ネタ優先のギャグ的キャラクターづけが先行して人口に膾炙したことによって、(あるいは、ネタ的なキャラクターづけが先行している、という認識によって)生成が促されたところがあるようだ。
まあなんというか、幽香にしろ天子にしろ、私がこういうキャラクターを好きになるのは実にわかりやすい話で、必然的な経過だったんだろうな、と自分で満足している。
以上、このトップスリーの面子は私の中で固定的で、今後も入れ替わらないと思う。



八雲紫(やくも・ゆかり ゆかりん 7作目『東方妖々夢』) 
【東方MMD】 幻想ヘルパー紫 【MMD紙芝居】
【卓遊戯】 東方緋想剣 【SW2.0】
【東方MMD】 呪い

東方世界の妖怪の元締め、まとめ役的な立ち場のお姉さん。
「どこでもドア」と「取り寄せバッグ」と「四次元ポケット」を兼ねたような便利な能力を所持し、その立ち場もあいまって、話を転がす上でとても使い勝手がいい存在。アイマスにおける”高木社長の思いつき” と同様、 ”紫の思いつき” で大抵のことは済んでしまうわけだ。
個人としては、いろいろ複雑なはかりごとをめぐらして東方世界を運営する政治家だったり、悪戯好きで絡み性のお姉さんだったり、家でごろごろしているだけの人だったりする。
部下に八雲藍(狐の妖怪)、さらにその部下に橙(猫の妖怪)がいて、この3人を人呼んで「八雲一家」。八雲一家もののストーリーは多くの場合、互いが互いを溺愛していて微笑ましい風景になるようだ。
単に頭が良かったり絶大な力を持っている設定のキャラクターならば、他にいくらでも居るのが東方世界。ではあるけれど、主人公(博麗霊夢)とともにこの世界全体を管理し、主人公を見守ったり叱咤したりする立ち場ともなる、という紫のポジションは彼女にしか担えない重さと視界を伴うもので、そういうスタンドアローンさと融通無碍にいろんな方向に振れ得る性格づけとが結び合うところに、彼女の魅力があると思う。



チルノ(ちるの   『東方紅魔郷』) 
【東方MMD】ICEべき⑨達
【東方MMD】とある大チルの日常【紙芝居】
【東方MMD】東方大魔道1-2

氷の妖精。東方2次創作におけるおバカキャラクターの横綱格。その有りようは、「あたいったら最強ね!」という台詞に凝縮されている。
だいたいが東方世界の妖精は、外見は子ども、戦闘力・知力・権力いずれとも縁がないがそういうことを気にせず気ままに能天気に生きているような存在であるようで、そういう東方世界の妖精的なものを象徴するキャラクターでもあろう。
脇役ではコミックリリーフ、主役になるとたいがい、バカだけど守りたいものはある的な熱血少年漫画主人公として、あるいは純真で微笑ましい子どもとして活躍する。
どのキャラクターにもそれぞれ使う上での問題点、扱いの難しい部分があるものだが、チルノはとりあえずおバカな言動で場を和ませていれば問題ない、というところがあって、どの動画で見ても嫌な印象、面白くない思いを持つことがない。
そういうわけで、彼女は私が東方キャラクターに対する惹かれ具合を考える上での、バロメーター的な存在になっている。つまり、私の中でいつでもあんまり存在感の変わらないチルノに対して、他のキャラクターが上に来たり下に来たりするその具合によって、そのキャラクターに対する私の感情の揺れ動きの程度が視覚化されるわけである。今はあれだな、いろんなキャラクターに関して、感情の昂りが一時的に落ち着いているターンなんだな。



西行寺幽々子(さいぎょうじ・ゆゆこ ゆゆ様 『東方妖々夢』) 
【MMDドラマ】みこさんおしえて!
【ソードワールド】ゆかりんは卓ゲで遊びたいお年頃のようです
霊夢と幽々子の弾幕ごっこ

見た目ふわふわのほほんとした亡霊のお姉さん。
東方世界の幽霊を管理する施設「白玉楼」の主人。中身の性格までふわふわのほほんとしている場合もあり、そうでない場合もある。非常にしばしば大食漢キャラ。従者として魂魄妖夢が居る(妖夢については後述予定)。
前出八雲紫とは友人設定であり、友人同様、あるいは紫以上に遠回しで知的な陰謀家の側面を持つ。卓遊戯動画ではだいたい老獪な経験者の立ち位置になる。
知的なキャラクターを表現するには、作者が頭良さそうな会話や展開を描けなければならないわけで、ひとつ間違えるとどうしようもない嫌味なだけの人物になろう。そういう意味では扱いが難しいけれど、その分上手く決まった時の威力も絶大なキャラクターである。
もちろん、純粋にふわふわで大食漢で甘えんぼのお嬢さん路線の彼女も、そちらはそちらで存分に可愛い。
あと、彼女は扇子という気になるアイテムを所持している。もともと、優雅という形容がつきやすい容姿、たたずまいが持ち味の幽々子ではあるけれど、MMDで扇子を扱うモーションが嵌った時の彼女は実に優雅で素敵だと思う。私はそういう、センスある動画が好きである。以前「センスがいいアイマス動画」という特集を組もうとしたことがあるくらいだ。ちなみにその特集がなぜ実現しなかったのかというと、扇子の出るアイマス動画の引き出しの量で、眠れる死人さんにまったく敵わないのを見て心が折れたからである。



洩矢諏訪子(もりや・すわこ 諏訪子様、ケロちゃん 10作目『東方風神録』) 
【東方MMD】神奈ちゃんホールインワン
【東方MMD】お嬢様と一緒 10話
【東方卓遊戯】東方紅華仙【央華封神】

見た目は頭にでっかい帽子を被った幼女(※1)、しかしてその実体は強大な祟り神。
カイザーPの想い人東風谷早苗がいる神社、守矢神社に住居する神さまであり、神社に住まうもう一人の神さま、八坂神奈子とは昔ドンパチ殴り合った仲だそうである。
見た目は子どもでも中身は長年生きた神さまなので、言動は老成していたり、そうでもなかったりする。守矢神社3人の掛け合いにおいては、たいがいかき回し役になる。外見的な釣り合いから、チルノだのリグルだのと混ざって子ども役をやっているところも見かける。
紅魔館中心に動画を追っていた頃から、ちょくちょく姿は見かけつつも、特段の興味は持っていなかった筈なのだが。何がきっかけというのでもなくいつの間にか諏訪子熱が上昇してきたところで、『東方紅華仙』の彼女を見てとどめを刺された。前回の記事は、ちょうどその最初の熱が頂点に達していた時期にあたる。
原作では自分の技に「ケロちゃん風雨に負けず」「オールウェイズ冬眠できます」などと名付けているそうであるが、私はこのネーミングセンス、大好きである。

※1 「帽子が本体」という説もあるが、本体原理主義リボン学的には大変説得力のある考え方だと思う。



小野塚小町(おのづか・こまち こまっちゃん 『東方花映塚』) 
【東方m@ster】小野塚小町がアイドルデビューするようです。
ガープス・百鬼夜翔を幻想郷住人がプレイ
こまっちゃんの日常~follow me~

地獄の閻魔さまの部下であり、仕事は三途の川の渡し舟の船頭さんだそうな。大きな鎌を所持しているが、その職務内容でどんな使い道があるのだろうか。
ちゃきちゃきした喋りの、さっぱりした気性の持ち主として描かれる。サボり魔(これは原作からしてはっきりそうらしい)。上司である四季映姫にサボりを見つかって説教されるのがお約束になっている。
MMDモデルで最初に見た時は、あまり私の好みの姿形では無いかな、と思ったもので、こうして好きになったのはひとえに作品の力である。
きっかけの動画の3番目に挙げた紙芝居には「死にたくなる動画」というタグが付いているけれど、そうですね、こんな風に天気の好い日に、こんな船頭さんに連れられてのんびりあちらに渡っていけるのならば、死ぬのも悪いものではないかもしれない、そう思える雰囲気。

まったく関係ないけど、いつだったかdamehumanoidさんの引用した歌の意味がよくわからなかったので、がんばって解釈を編み出したことがあった。いま唐突に思い出したので、ついでに貼っておく。

「ねがはくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月の頃」
現代語訳:春香「一度でいいから音無小鳥のように上手に『花』を歌ってから死にたいものだ その頃両親と別れた如月千早は望月杏奈の家に引き取られていることであろう」
解題:「空」「花」「光」「幸」が、歌の名手として知られた音無小鳥の代表作のタイトルであることを知っていれば、読解は容易であろう。下の句で描かれる突飛で想像しがたい状況からは、それくらいあり得ないことではあるが、という、春香の悲痛で強い気持ちが読み取れる。



伊吹萃香(いぶき・すいか   7.5作目『東方萃夢想』)
【東方MMD】伊吹萃香のとある1日
【MMDドラマフェス2】 探し物 【東方MMD】
【東方卓遊戯】東方紅華仙【央華封神】

見た目は頭に二本角を生やした幼女、しかしてその実体は強大な鬼。なにかさっきから似たようなフレーズの紹介が続いている気もするが、気のせいである。
東方世界における鬼は、怪力で酒豪の種族、ということになっており、彼女もその例に漏れず無類の酒好きで、常に微醺を帯びている。原作で博麗霊夢のところに居着く描写があるとかで、2次創作でもしばしば博麗神社の居候となっている。
基本的に陽気で鷹揚なキャラクターとして描かれる萃香。けれど、長年その行方が杳として知れず、再び姿を現した時にはその存在を多くの人から忘れられていた、というようなストーリーを背景として持っている。そんな萃香個人に光を当てようとすると、彼女の孤独、彼女の人間関係がテーマとなりやすい。
そして実際、萃香が主役となったとき表現する孤独のさびしさ/人間関係のあたたかさには、孤独がテーマになるキャラクターは他にも多い中にあって、なお彼女にしか出せない味わいがあると思う。
博麗神社の縁側で、霊夢の隣で酒を飲んで機嫌良くのびている。そんな、2次創作上ではありふれた、萃香の日常風景。それそのものに、彼女にとっての幸福が凝縮されているのだ。


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