そう、僕等はIndividualists


 怪異に遭遇した犠牲者の日記風の何か。
 最近自分の文章に充満している何かがナントカ臭とかナントカ病とか呼ばれるものじゃないかと気づきました。えーっと、なんだっけ。小二病?


  私は佐野元春の音楽について何の知識も無いし、こだわりもない。似た事はもにょわにょPのP活動についても言える。二人のどちらを語るにももっとふさわしい語り手が居るし、現に素晴らしい文章が既に書かれていることを知っている。
 だから、私は単に、私の心に強く跡を残した一本の動画の話をしよう。何度も見た筈なのに、毎回まったく新しい物のような顔をして私に迫ってきた、不思議な動画の話だ。


もにょわにょP 【HaRuKarnival'10】インディビジュアリスト (H.K.B. session)

2010/7/30
 変な動画だ。何を言っているのかよくわからない。わからないが、肌で感じる物は凄く壮快だ。理性より前に感覚に訴えかけてくる。そして癖になる。なんなんだこれは。

2010/7/31
 こんなに輝いている動画を見たことがない。動画が会場全体を突き動かしている、揺さぶっている、弾けている。それにしても凄え。みんなが輝いている。
 迷路で吠えてる真のこの切れ味だ。真夜中にさまよう律子のこのオーラだ。Bigでfatとか言われながらも、鷹揚に、楽しげに出てくるあずさと美希のこの存在感。 千早だ! 舞台に千早が出てきた! 春香と背中合わせに踊って、また楽しそうに駆けて画面から出て行く。このハーモニー、ここは千早以外ありえない。この二人だからこその呼吸だ。そして雪歩だ。こんなに大きく画面を占領しても主役を殺さず、しかも誰よりもまぶしく光っている。それにしてもロリトリオのHipが妖艶だ。そして最後は全員の顔見世だ。一人一人が唯一無二で、しかも全員で一つのステージを作っている。そして春香は全部を引き受けて一人で踊り続けている。ライブだ。まさにライブだ。

2010/8/??~9/??
 一人で眺めていても、この動画の輝きは祭りの時と寸分も変わる所が無い。圧倒的な熱量が動画の内に籠っている。
 それにしても変な動画だ。
「このソウルを激しく Shake Shake Shake」と踊る春香は、
「Individualists individualists individualists 」と幾度も幾度も繰り返すこの動画は、どこまでも自由を歌っている筈なのに全然自由そうに見えず、自由でない筈なのにやっぱりこの上なく自由であるようにも見える。佐野元春だからなのか、もにょわにょPだからなのか、春香だからなのか。一体何なんだ、この動画は。

2010/9/21
 ふと見たくなって見たこの動画は、今までになく重く重く、苦かった。「一人ぼっちでも かまわない 気にしない」と踊る春香は、しかし一人ではなく、アイドル全員に支えられている。春香一人の為の祭りで、アイドル全員を引き従えて舞台の中央で、春香が「インディビジュアリスト」だと口ずさみ続ける。これはそういう動画だ。

2010/9/23
 9月22日の夜を境として、私は変わってしまった。私の心はその日から血を流し続けていて、その中でいくつかの動画が今見たいもの、見なければならないものとして浮かび上がってきた。その中の一つにこの動画があって、だから私はこの動画を見た。
 頭は何も思考せず、歌詞の意味も考えることはなく、ただ動画が、踊っている春香だけが心に響いてくる。三日前よりもずっとずっと重く、それでありながら何処までも壮快で心地良く、この動画は私に新たな血を注ぎ、新たな力を与えてくれた。希望でもなく絶望でもない未知の力を。

2010/10/??
 結局何度この動画を見たのかよくわからない。それはもの凄く多かったような気もするし、案外少なかったような気もする。この動画は私を、重苦しく堪え難い鈍器のような何かで殴りつけながら、同時にこの上無く力強く救ってくれている。この動画が私に突きつけ続けている謎は、まだまだ解けそうにない。

2010/10/15
 そして私は今、途方に暮れている。答えはいつも全て動画の中だけにあって、今は何処にも無くなった。私はこれから、もはや更新される事の無い己の記憶のみを頼りに答えを探し続けなければならない。それは最初から敗北が決定している勝負で、しかしその記憶が何物にも代え難いが故に、私は永遠に答えを探し続ける。


 Individualists, Individualists, Individualists, Individualists, Individualists, ……………




2010/10/19追記
 10月17日に上がった一本の動画によって、この記事の内容は過去のものとなりました。改めて作品を見直して見ると、気がつかなかった所、記憶違いだった所が大量にありますし、今のこの動画への私の気持ちも、記事を書いた時とは変わっています。ただ、それはそれとして、書いた時の気持ちは書いた時のままに残しておこうと思います。
 一つだけ前には書けなかった事を書き加えるならば。ここで踊っている春香の土台にはいつもステップがあるんだなと。シェイクするより前、上半身を舞わせるより前に、まず真っ先に「不確かなエモーションをステップにかえ」るんだな、と。ステージを踏みしめる動作が根本にあって踊りが生じている。そのステップの鮮やかさ、確実さ、重さにまず私は惹かれたんじゃないかな~、とそんな妄想が頭をよぎりました。

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