暖機運転


どうやら最近、無印コミュに注目する流れが来ているらしい、という気もしますし、……いや気のせいかしら。
ともあれ、無印コミュ関連で、ふと思ったことなど。

アニマス(TVシリーズ)のネタバレを含みます。







ふと思ったこと。アニマスでは、あずささんが自制できずにやたらとお菓子を食べてしまい、その結果ダイエットに失敗したりする、という描写が出てきます。

あずささん ⇒ あらあらうふふ ⇒ ついつい食べ過ぎたりしそう ⇒ ダイエット(失敗)

というネタは、連想しやすいところがあるのか、ノベマスでも時々、この類いのネタは見られます。


ワン湖氏 【Novelsm@ster】あずささんは50代だったようです  12年01月04日



弓削P 春香ちゃん春香ちゃん その2  12年04月21日



で、それはそれとして。
無印だったら、自制できずについつい食べて太ってしまう、というネタがふさわしいのは、むしろ春香や律子だよね、と。


ぷげらっちょP アイドルマスター はるかっか 01  07年05月19日



公称体重45kg "くらい" 、の春香は言わずもがな。
(もっとも、実際の仕事に際して食べ過ぎ、太り過ぎが問題になるコミュが存在するわけではありません。)


ぶたP 才女と豚 月の仕事 10月 07年06月08日



でもって律子。この律子コミュは、そういうエピソードありましたっけ、と音Pにお聞きしてご教示いただいたのですが。
私は最近、同じ無印コミュでも、ランク別のコミュで描かれている世界と、月の仕事で描かれている世界は少し分けて考えるべきだ、という考えに傾いています。
で、このコミュは「月の仕事」コミュなので、アケマスの時点から律子がこうだったかどうかは、なお検討の余地があります。が、少なくとも無印の時点の律子にはもう、こういう自分に甘いイメージが存在した、と。


では、あずさはどうなのか。
私は無印のゲームの中のあずさの場合、(少なくともアイドルの仕事をやっている時期に)自制できずにダイエットに失敗する、ということは考えられないんじゃないか、と思っています。

参考になるのが、まず、ランクFの「運動」コミュ。

ぶたP 天然娘と豚 09  07年08月27日



  P「ダイエット?」
あずさ「はい……。私、どちらかというと
    太めですよね?」
  P「そんなこと、ないんじゃ……。それで太いとか
    言ったら、バチが当たると思いますけど」
あずさ「……うそ。あ、プロデューサーさんから見て、
    どの辺りをシェイプした方がいいと思いますか?」
  P「うーん、やせる必要なんて、感じませんけど。
    強いて言うなら……」

ここから窺えるのは、他人からは太っているとは見られていないにも関わらず、あずさ自身は、自分が「太め」(に見える)体型なのをとても気にしている、ということ。
なお、この前段で、フィットネス・クラブに通うのが長続きしなかった、という会話もありますが、ダイエットを続けられなかった、という話ではなく、運動が苦手で、何事においてもスローテンポなあずさにとって、フィットネス・クラブという場所が性に合わなかった、という話だと思います。


では、「太め」(に見られる)ことを気にしているあずさは、それに対してどう対策しているのか。
その様子が窺えるのが、ランクE「ミーティング」です。

ぶたP 天然娘と豚 22  07年09月06日
 


あずさ「あのー、プロデューサーさん。大切な相談が
    あるのですけれど」
  P「な、なんです、あらたまって?」

選択肢「生活上の問題ですか?」

あずさ「はい。私、いつも朝はトーストとコーヒーなん
    ですけれど、それでは体力が持たないんです」

あずさ「トップをめざすためには、このままではダメだ
    と思うんです。それで、ご相談を……」
   「バテてしまうからといって、量を増やしては
    いけませんよね? その、太ってしまいますし」

というわけで以下、延々とメニューについての議論が続いて、正解の選択肢では牛乳と野菜ジュースがいい、という話になります。まあ、スポーツ選手のブログとか読んでいると、体重調整のための食事制限と献立工夫の話がちらちらと出てきたりしますが、ちょっとそういう世界を連想する、ストイックな節制の様子がうかがわれるエピソードです。
しかも、あずさはランクEの時点で自発的にこの節制をしていて、かつ自分一人では解決困難だと自己判断してPに相談に来た、ということが、冒頭の会話からは窺えます。


あずさが太るのを気にしていること、そのために意識的に節制をしていることは、休日コミュにも現れています(下記動画3つ目のコミュ)。

アイドルマスター あずさコミュ 休日イベント1~3  07年05月17日



ケーキ屋に行き、どれを選ぶか決めかねたあずさ。「3つ4つは食べられますよ」とかいう、「乙女心」のわからないPの気楽な勧めにも関わらず、「1時間ほど迷った挙句、小さなケーキを1つ食べて、満足」した、というエピソード。
「今日は、ひとつだけって……、決めたんですから」と自分で誓って守り通すあたり、春香ちゃんや律子さんとは違うんです、というところでしょうか(笑)。


さて、あずさがこのように自分の体型・体重を気にして節制するのは、単に彼女のコンプレックス、自己評価、「乙女心」というだけではない事情があるようです。(これは、いま言った春香や律子との違い、というところとも関わってきます。)
それが窺えるのが、ランクAB「雑誌取材」コミュです。

ぶたP 天然娘と豚 59  07年11月11日



「えーと、いま撮影した号はー。たしか表紙
 だけで、誌面インタビューなし、でしたよね」
「アイドルなのに、モデル扱い……。こういう
 売れ方って、プロデューサーさん不本意では?」

このコミュからは、あずさがトップアイドルに上り詰めるに際して、「モデル扱い」の撮影を中心とした仕事が、大きな役割を果たしたことが窺えます。

以前にも述べた通り、無印コミュにおいて、あずさには明らかに、容姿によって異性を惹き付ける特別な能力が備わっており、またあずさ自身、自分がそのような存在であることを認識しています。
アイドルとして生き残っていく上で、容姿こそが自分の武器であり、必要不可欠な要素である。そう理解しているこそ、あずさは食事についてストイックな節制を心がけている。
だから、彼女の意志の強さ、プロ意識の高さを考えたとき、少なくともアイドルという仕事を続けている限り、たまたまつい食べ過ぎてしまったあずささん、なんて事態は考えられないんじゃないかな、と私は思うのです。

ちなみに、同様にヴィジュアル型アイドルである伊織に関して、似た要素(ヴィジュアル面での特別な能力/努力)が認められることも、以前に述べました。
逆に言って、「モデル」ばりの仕事で売っているわけではなく、パワフルなバリバリの仕事人間である律子の食事がカロリー志向、ドカ食い志向になるのも頷けるところです。


この記事で話に出た律子、春香もそうですが、アイドルたちの容姿への自己評価の低さ、ということは、しばしば話題になります。

もちろん、高ランクになるにつれての自信の獲得、という事柄は、どのアイドルのシナリオにおいても重要な要素です。だから、低ランクでのアイドルの自己評価が、誤った過小評価だという面は、確かにあるでしょう。
そして、設定としてヴィジュアルに秀でたキャラクターがいるからと言って、それ以外のキャラクターのモデルの出来を落として作る、なんてことは商品としてはあり得ないわけで、プレイヤーから観測できる彼女たちの美・可愛さに、優劣はありません。だからこそ、なんでこの子の自己評価はこんなに低いんだろうね、という話になるわけで。

ただ、無印コミュでのヴィジュアル型アイドルの描写を見てくると、物語世界の中においては、ヴィジュアルに特化したアイドルはやはり、アイドルの中でも隔絶した特別なものを持っている。
だからこそ、それ以外の能力に特化したアイドルたちは、自分の容姿への悩みを口にする。
それは、ただコンプレックス、自己過小評価、というだけでは片付かない問題が、彼女たちには感じられているからなのではないか、という気が、私はしています。



 
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