やよい父について


無印コミュ関連のネタ、二つ目です。







少し前に、やよいは父親のことをどう思っているのか、嫌ったり反抗したりすることはないのだろうか、という話題を見かけました。あまり意見と言えるほどのものは持っていないですが、私にわかることをまとめておこうと思います。

「お父さん、職、転々としてるから」(ランクC「ある日の風景5」)、「きゅ、給食費が払えないんですーっ。お父さんが『今月は、そこまで手がまわらない』って」 (ランクE「ランクアップ」)等の台詞によって、印象には残りやすいやよい父の存在。
ですが、やよいの父への心情がわかる会話ってどんなものがあったっけ、と考えた時、母との関係がランクE「ある日の風景2」、弟妹たちとの関係がランクD「ある日の風景3」と、それぞれコミュ1つをほぼ丸ごと使って語られているのと比べると、直接示す資料に乏しいのではないかと感じました。

ただ、やよいが父に対して嫌悪や反抗の感情を抱えているか、という点については、たとえば次のコミュなどが、ヒントになると思います。


・ランクD「ライブ鑑賞(勉強)」
アイドルマスター バッドコミュ やよい編44 10年01月07日

やよい「なんか観にきてる人、オトナばっかり……」
P「たまにはこういう場所で、ジャンルの違う音楽を聴くのも、勉強になると思う」
やよい「……いいのかなあ。私、まだ中学生なのに」

選択肢「……親には秘密な」

やよい「えっ、ここってもしかして、悪いところなんですか? わ、私……不良の人?」
P「そんなことないけど……。ただ、やよいの両親に、変な心配させたくないから」
やよい「ううう、お父さん、お母さん、ごめんなさい〜。私、すこしだけ、はみだします」


この会話からは、やよいが、父や母に対して「はみだす」こと、親の目線で見た時「悪い」「不良」な行為をすること、をためらう思考を持っていることがわかります。従って、少なくともこの時点において、やよいの中に(父と母とを問わず)親に対する反抗心は芽生えていないのではないか……。
そんなようなことを考えていたところ、藤田るいふ氏に、別の観点からのやよいと親との関係への言及をいただきました。

藤田氏が指摘されたのは、(たとえば上の会話のような)やよいが「親について言及するシーン」で、「「お父さん」と「お母さん」がセットになってい」る形で言及しようとしているところ。
あるいは、たとえばランクF「ライブ(デパート屋上)」において、

ぶたP やよい アイドルマスター 向日葵娘と豚の足 10 07年04月12日
SynP アイドルマスター バッドコミュ やよい編11 09年10月29日

「親、厳しかったのか? 」と問われると「スパルタン教育でした」と答えるが、「親、冷たかったのか? 」と問われると「い、いえ……」と、「否定する」「が明確な言葉にはならない」といった例。
こうしたやよいの親に言及する態度からは、(単純に親を愛しているから、というよりも)「かくあらんと自ら意図して作られた」ような、「自分でそうあらなければならない」ような、ある種「強迫観念じみた意識」が働いてそうなっているようにも思える、ということでした。
(以上、「」内はコミュ及び藤田るいふ氏の発言からの直接引用、()内は私が独自に足した補足です。)


以前ブログ上で対談させていただいたK_1155氏は、やよいの行動原理として、他人からすごい人間として見られたい・褒められたい・尊敬されたい(たとえば弟や妹との関係においては、すごい・頼れる「お姉ちゃん」として尊敬されたい)ということが強く存在するのではないか、という説を述べられていました。

K_1155氏の理論に従えば、藤田氏の表現する「かくあらんと自ら意図」する意識もまた、親あるいはPの前で "いい子" として見られたい→ "いい子" と認定されるにふさわしいふるまいをしなけらばならない、という他者からの見られ方への意識から発生するもの、という説明ができるかもしれません。
ともあれ、どう捉えるにせよ、「かくあらんと自ら意図」する意識、というものは、やよいを考える上で重要なポイントではないかと、私も感じました。


とは言え、ゲームにおけるアイドルの精神はランクの上昇につれて変化していくもので、私が仮説した反抗心の不在も、藤田氏やK_1155氏が提示した意識の問題も、(存在するとしても)不変とは限らないでしょう。高ランクになっていく過程で、こうしたやよいの態度、そしてその背景にあるかもしれない意識もまた、変化していく部分があるようです。
たとえば、ランクC「CDレコーディング」における、


ぶたP やよい アイドルマスター 向日葵娘と豚の足 45 07年04月13日

やよい「……プロデューサー。最近、私、ヘンなんです」
やよい「前だったら、誰かに『こうしなさい!』って言われたら、その通りにしてたのに、今は……」
P「なかなか、納得いかない?」
やよい「はい……。できれば、口ごたえとか、したくないって思ってるのに、なんでだろ~?」


この会話からは、やよいにも、大人の前でただ "いい子" でいるのではない反抗心が、(緩やかで穏やかな形で、ですが)芽生えているのが感じられます。

また、父(を含む家族)に対する心情、ということで言えば、ラストコンサート後の会話に、低ランクから高ランクでの変化の過程が刻まれていると、私は考えています。
やよいシナリオのエンディングにおいては、やよいからPへなんらかのプレゼントが贈られるのがお決まりのパターンになっていますが、そのプレゼントの品物の選定理由が、高ランクになるにつれ、

 やよい単独で選定(ライブハウス)
→選んだ人の説明なし(単独で選定?) (市民ホール)
→「お母さん」が「決めた」 (武道館)
→「お父さんや、お母さんとも、相談して決めた」(ドーム)

と遷移するからです。
高ランクになるにつれ、反抗心や自立心の芽生えと同時に、やよいが親に対してより隔てなく物事を相談できる変化も生まれていると感じます。
またここで、父への相談が母への相談より高ランクでしか発生しないところを見るに、やよいにおいても、母親に対してと父親に対してとで、感じている距離感の違いはありそうです。どこのパパも、娘との関係は難しいのか。

とりあえず、私がこの件について書けることは、このくらいが限界ですね。

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