かわいいアイドルには旅をさせよ


このところ、精神的にあまり余裕のない生活をしておりまして、ではなぜそんな中で記事を書いているのかというと、つまり、逃避行動ですね。

最近楽しみにしている、というか、見ることが心の癒しになっているシリーズ2本についてです。






ぷげらっちょP アイドルマスター はるかっか 26 07年06月15日

春香はパズルゲームが好き、というのは、「9月の仕事」コミュの中で語られている情報で、まあ好きと言っても得意なのかどうかはよくわからない(逆に、反射神経がいるシューティングゲームのようなものは苦手、というのは、本当にできないのだろう、という想像がつきますね)わけですが、少なくともパズルをするのは春香にとって楽しいことのようです。

春香のこういう要素がテキスト系動画で生かされているところを、私はあまり見た覚えがありません……と言っても私はそういう系統の架空戦記にはあまり強くないので、知らないだけかもしれませんが、少なくともノベマス寄りの動画だと、全然そういうイメージってないですよね。


まいなすぷらす氏 【アイマス】春香さんが幻惑パズルの世界に迷い込んだ 【Antichamber】 (13年10月12日〜連載中 処女作)

というわけで何の話かというと、まいなすぷらす氏のこのシリーズがいいなあ、という話です。
タイトルの通りに、突然不思議な空間に放り込まれてしまった春香が、脱出するためにその世界を探索していく、という筋立てで、ゲームのプレイシーンを見せていく動画です。

このシリーズがうまいなあ、と思うのは、基本的に映像自体は作者がプレイした映像そっくりそのままで、そこに春香の立ち絵と喋りが乗っているだけなのですが、その映像が、あたかも本当に、何も知らずに迷い込んでしまった春香が試行錯誤して進んでいる光景であるかのように、感じられるところですね。
それはどこから生じているのかというと、立ち絵と喋りによる春香の様子の描写の細やかさ、からであると思います。場面場面、新しい景色が現れたり仕掛けが解けたり解けなかったり、そのたびごとに春香が、喜んだり落ち込んだり得意がったり不安がったり、ころころと表情を変えながら感想を述べる。それが、見ているだけで実に楽しく、そしてその場に春香がいて探検しているのだ、という臨場感をもたらしているのです。
同時に、それ以外の点では最大限ゲームのプレイ風景がそのまま使われることで、ゲーム自体の雰囲気がそのまま作品の雰囲気づくりに生かされている、それは、作者のこのゲームへの愛着の現れでもあるのでしょう。

未知の空間で不安やとまどいを感じつつも、現れてくる「幻惑」と「パズル」の世界に面白さを感じ、楽しみながら探検していく道程。春香さんの面目躍如だなあ、と、新しい回を見るごとに嬉しくなるシリーズです。





マーリンP 【アイマス×GB】千早と『ネバーランドのリンゴ』  (13年04月20日〜連載中)

このシリーズは本当に、新しい回を見るたびに、新鮮で清冽な驚きを体験させてくれます。
何に驚くって、前シリーズから通算して二十数話という数を重ねてなお、不思議な世界でのゆったりした旅の風情、というその魅力の核心がいささかも失われない、どころか、話数を重ねるごとにその魅力が深まる方向に進んでいるところです。

最新話についたコメントで「ご飯はすっかりこのシリーズの魅力になったなw」というものがありましたが、たとえば仲間と温かい食卓を囲む喜び、であったり、寒い夕暮れ、焚き火に身を寄せた時の暖かさ、であったり、勝手知ったる我が家に帰り着いた時の泣きたくなるような安心感、であったり。架空戦記での旅、という枠組みの中でそういう情景にフォーカスして、読者に彼女たちの過ごしている時間と空間を体感させる方向に、表現が研ぎ澄まされていく。
そして、そのように、旅の中で生じる小さな体験への繊細なフォーカスがあればこそ、そのひとつひとつの体験に感じ、ものを思い、心動かされる千早の表情、言葉もまた細やかに、魅力的に表現されることが可能になっているのです。

いとしいさかなP『The Idol of the Rings』、定家P『iM@S×更級日記』以来、いくつものこの上なく素晴らしい巡り会いをもたらしてきた、架空世界の旅行記の系譜に連なる、最新の結晶であると思う次第です。



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