突発企画! 「箱外さん」に「高槻やよい」について訊いてみた ⑷対談完結編




ニコマスブログ『箱の外から』の管理人、K_1155さんに、
アイマスのキャラクター「高槻やよい」について聞いてみよう! 
という突発企画の、第4回。

これってどんな企画なの、どんなお話をするの? という方は、先に初回の記事
突発企画! 「箱外さん」に「高槻やよい」について訊いてみた ⑴質問編

K_1155さんってどんな人なの? という方は、第2回の記事
突発企画! 「箱外さん」に「高槻やよい」について訊いてみた ⑵自己紹介編 & 回答編1

今は一体どんな話をしているの? という方は、第3回の記事
突発企画! 「箱外さん」に「高槻やよい」について訊いてみた ⑶回答編2

からご覧ください。


さて、毎晩お送りしてきましたこの企画も、はや第4回。
驚くべきことに、喜ぶべきことに、今回、ついにこの対談の最後までを、一気に掲載することができます。

あれ、確かまだ、3つある質問の2番目の途中までしか行ってなかったんじゃなかったっけ、ですって?
ご安心ください! 今回の記事は、とっても長いですから!









回答編2—延長戦: 続・K_1155氏かく語りき やよいにとってのアイドルとは?



K_1155:今日は第2問の途中からという事で。
sugoroku:はい。プロデューサーに出会ってからのやよいに話が入ったところからでしたね。
K_1155:一応それ以前のやよいについてまとめると、彼女がアイドルを志す動機となったのは

長女であるが故に親の愛情を実感し辛くなっている状況
弟妹にとっての憧れであり続けたいという願望
自身を含めた子どもの成長に伴う両親の負担の増加
TVの中のヒーローへの憧れ
自分が「みんな」を笑顔にできるという過去の経験からの自負心


sugoroku:はい。
K_1155:これらは彼女が自覚しているものもあるし、無意識に求めているものもあると思いますが、こうした点を繋いで描かれたのが「アイドル」という目標だった、というのが私の考え。というところまでお話ししました。
sugoroku:編集がとても楽になる総まとめ、どうもありがとうございますw。
K_1155:後でまとめてしまえば、たったこれだけの事しか話していないという事実に泣きそうになる。


いやむしろ、よくぞまあこれだけの内容を整然とやってくれたものだと。この内容を自分で準備して記事にするとしたらどれだけの手間がかかることになるだろうか、と想像すると、寒気がしますね。


K_1155:で、彼女は765プロの門をたたくわけですが……彼女はスカウトされたのかオーディションに応募したのか、私は知らないんですよね。御存知でしょうか
sugoroku:そう言えば、はっきりした話を聞いた覚えがないですね。
K_1155:やはり。掃除担当という初期状態を考えるに、自分から応募したとは思うんですがね。一応、確認という事で。

K_1155:で、彼女はプロデューサーという大人とコンビを組み、アイドルを目指すんですが、彼女の特性として見られるのが「プロデューサーを試す」という部分で。
sugoroku:ふむ。
K_1155:特に低ランクで顕著なんですが、彼女は仕事中によく冗談を言うんですよ。「こうした方がいいんじゃないか」「こうなったらいいな」という風に。
sugoroku:私は自分で最初にプレイした時はあまり気がつかなかったんだけど、K_1155さんのブログ記事を読んでから、確かにそうだなあ、と意識するようになりましたね。
sugoroku:この記事ですね。http://d.hatena.ne.jp/K_1155/20120326/p2


やよいが本当に天使なのか(ry):やよいのじょーだん - 箱の外から


K_1155:そうです。今日のお話は、ここら辺の記事に関連コミュはだいたいでているかと

K_1155:春香コミュの場合、「信じる」という言葉が常に重要だと思うのですけど、まさにその部分がやよいとは違うと感じています
sugoroku:たしかに春香の場合は、(プロデューサー/話し相手を)「試す」ということはあまりない気がします。特に低ランクにおいては。
sugoroku:まず相手の話を聞いて、そこでそれに自分が納得できるかどうか考えている感じですね。

K_1155:やよいが持つこの特性は、彼女は大人に頼るという状況に慣れていないという、初期状態の家庭環境が大きく作用していると思われます。
sugoroku:ふむふむ。
K_1155:やよいの生活している環境、社会というのは、非常に狭い領域に限られていました。小学生に上がるまではひとりっ子でしたし、それ以後は弟や妹が増え、彼等の面倒に多くの時間が消費されています。
K_1155:友達がいないワケではなかったけれど、決して多くはなかった。そして、彼等を家に呼んだり、遊びに行く機会も多くはないでしょう。家族の話を多くする割に、家庭訪問のコミュがあれほど後になっているという事は、そうした事態に慣れていないということです
sugoroku:ここでも、ひとりっ子時代のやよいの環境をどう想像するか、ということが非常に重要になってきますね。


ここで実は、私は少し考え込んでいました。前回、やよいがかつてはひとりっ子だったことをあまり考えたことがなかった、と言いましたが、このくだりで改めて、そのことを考えさせられたんですね。
ひとりっ子はひとりっ子で、親以外の他人に接した経験が極端に少なかったりすることはままあるだろう、それはわかります。しかし、そのひとりっ子ゆえの経験の狭さと、私にも想像しやすかった、頼るべき大人不在で小さな子どもの世話をしている、という形での狭さ。
その二つは、同じ「狭さ」という言葉で表わされていても、まったく異なる視界を含んでいるように思えて、果たしてそれは一人の人間の中でどう接合されているのだろう(それは、前回のK_1155さんの話の中で説明されていたことなのですが。)と、あらためて考えざるを得なかったのです。

文字情報だけのログだと、当日その場での時間感覚が消失しているのでよくわからないでしょうが、ここからずっと、私が考え込んでしまってK_1155さんの話に反応していなかったり、理解が追いつかなくて話を足踏みさせたり、ということがちょくちょく起こる状態が、K_1155さんの説明が一通り終わる最後まで、続いていくことになります。


K_1155:これ余談なんだけど、やよいの祖父母って作中で完全にノータッチなんですよね。家族について語る上で、重要な要素なのに。父母以上に謎です
sugoroku:そういえばそうですね。両親が不在時に祖父母に世話を頼む、という話があっておかしくない。
K_1155:実は高槻夫婦って駆け落ちなんじゃね?というのが現在の私の仮説ですが、それはどうでもいい。
sugoroku:ありえる。こういう話を突き詰めていくと、『磯野家の謎』みたくなってくるなw。
K_1155:なつかしいw 

K_1155:とにかく、彼女の周囲には「頼れる大人」は非常に少なかった、というのは間違いのないところです。ですてぃにーコミュで、自分を叱ってくれた先生を印象的に語る姿からも、そうした「自分よりも上位の大人」に憧れている様子が見られる。


ぶたP アイドルマスター 向日葵娘と豚の足 51 ランクアップB 07年04月13日



sugoroku:無印コミュは、言及されるサブキャラクターに名前を与えるかどうかをかなり意識的にコントロールしているように思えるので、名前がはっきり出る「遠山先生」というのは非常に重要な存在でしょうね。
K_1155:ですね。彼女にとって、家庭以外に日常を過ごす(ほぼ)唯一の社会だった学校で、尊敬の対象だったわけですから。


補足的に。
・無印コミュにおいて、亜美真美はアイドル活動外で接した他人のエピソードを話す時、必ずその人の名前を出す(亜美真美コミュにはしばしば学校の友達への言及があるが、毎回具体名を挙げ、しかも毎回出てくる名前が違っている。)が、中学生以上は一般に、普通は固有名詞を出さず「友達」や「先生」とのみ表現する。
従って、彼女たちが特に名前を出して特定の人物を語る場合、それは意図のある選択であると考えることができ、その人物は当該アイドルにとって重要な存在である可能性が高い。(顕著なのは、あずさコミュにおける友美。いくつかある、あずさの人間関係についての言及の中で、名前がはっきり挙げられるのは常に友美のみであり、そして友美は友人の中でもとりわけ親しく特別な存在であることをあずさ自身が明言している。)


K_1155:で、いま目の前に現れて「目指すはトップアイドル」なんてことをのたまう大人が居るワケですよ。
sugoroku:なんだこいつ、と私なら思う。普通は思う。


ξ*'ヮ')ζ<うっうー、お前の意見はどうでもいいかなー、って!


K_1155:先にお話しした通り、彼女にとってアイドルになるというのは単なるあこがれではなく、様々な理由から彼女の中では切実な目標です。本当に自分の夢を託せるのか、疑わしく思っても不思議ではないというのが、私の考える初期のやよいです
sugoroku:はい。

K_1155:次に、彼女の言う「みんな」について。これも春香コミュとの対比になりますね
K_1155:繰り返しになりますが、中学に上がったばかりの彼女が経験している社会というのは、ごく狭い、彼女が直接触れられるような範囲に限られています。その多くの部分を家族が占めている。
sugoroku:無印春香コミュだと「みんな」という言葉がどのくらいの頻度で出てくるか、今気になっているんだけど、すぐには調べられないなw。
K_1155:あーw
K_1155:春香コミュだと「みなさん」とかも多い気がするし。その言葉ひとつでも、(アイドルによって)違いはありますよね
sugoroku:ですね。

sugoroku:みんな10代~20代前半の女の子だから、誰のコミュを見ても、「学校」と「家庭」の二つは生活の中で大きな比重があるんだけど、その中でも特に「家庭」の比重が大きくて他の経験が少ないアイドルがいるんですよね。
K_1155:ですね。やよいは金銭的・時間的理由から部活動の経験もないと思われますし、成績もまぁ……うん。友達がいるというのはPとして救いですが
K_1155:一方で、アイドル活動を揶揄する声も聞いていると言われると、ね
sugoroku:わりとアイドルたちの学校での交友関係も、想像が難しいものではある。


「Pとして救い」。基本的にこのお題を、なるべく冷静に分析して記述して伝えよう、というトーンで、K_1155さんは語られているわけです。が、しかしその中からぽろりとこぼれてくるこういう言葉がある、というのが、いいですよね。こういう語りを読んだり聞いたりする時の、醍醐味のひとつです。

さて、ここでもまた、私が全然やよいについて具体的でない、とんちんかんな返しをしています。例によって、うーん、と考えさせられていたんですね。
後で私の方から、類似した話題を出していますが。パッと、やよいの学校生活、と言われた時に、ここでK_1155さんが語ろうとしているようなイメージが、真っ先に浮かんでくるだろうか。明るくて優しい人気者で、周囲から愛されて健気に頑張っている。そういうイメージが先に浮かぶことが多いのではないだろうか。
K_1155さんの言葉を借りれば、「アイドルとしてのやよい」と、彼が「プロデュースして実際に見たやよい」のギャップ、ズレ、ということになるのだろうけれど。その落差って一体なんなのだろう、ということを、考え込まざるを得ませんでした。


K_1155:この辺りのコミュは先の記事でまとめられてるので、あとで参照いただくとして、こうした狭い領域から、1年という短い期間で、最大で数百万のファンを持つ存在へと変化していくワケです。13歳の少女が
sugoroku:はい。
K_1155:そうした環境の変化に対して、無垢というか無頓着というか、「みんなでもりあがっちゃおー!」という姿勢を続けていくのが、やよいは天使と呼ばれるゆえんだと思うのですが、私に言わせれば豹変する方が難しいのではないかと。
sugoroku:豹変する、というのは?
K_1155:ニコマス的にはニゴるという事かな。金銭感覚的、人間関係的に人格が上書きされるという意味です
sugoroku:高ランクになっても、ステージやファンに対する姿勢はすごく一貫していますよね。
K_1155:彼女にとって「みんな」というのは、突き詰めれば高槻家のTVの前に居る家族である事は、高ランクになっても変わりません。何故なら、その空間が笑顔であることこそが、彼女がアイドルである理由だから。
sugoroku:ふーむ。
K_1155:ですので、彼女にとってのファン=「みんな」を家族の様に見ている、というのは、まぁ、当たり前というか。意地悪な言い方をすれば、本当の意味でファン一人一人を見ているワケではないのかもしれない、とも言える


ここはまた、今説明されている事柄は、K_1155さんが構築している論理だけで説明できるものなのだろうか、と、聞いてもまだひっかかっていたところで。
多分そのひっかかりの根元にあるのが、今回K_1155さんが説明してくれた理論と、私の中にあるやよい像とが、食い違っているところなのだと思います。
後で私は、自分なりにそれを整理しようとしていますが、あまりうまくできた気はしませんね。


K_1155:SPやよいの高ランクチャンスコミュ、ご覧になりましたか?
sugoroku:いえ、見ていないです。
K_1155:http://www.nicovideo.jp/watch/sm7116463
sugoroku:なんかね、これまでプレイしていて、SP固有のコミュにほとんど行き当たっていないのよなw。
K_1155:6分過ぎからどうぞ。


ScifoP アイドルマスターSP やよい B-チャンス1 09年05月22日



K_1155:時間かかるのでテキスト抜粋
えっと……プロデューサーへ。カンシャの気持ちをこめて……
今でも、私がテレビに映ると、家中、大さわぎです。妹は私のフリをマネて、一緒に踊ります
弟達はペンライトのかわりに、懐中電灯をふりまわします
お父さんとお母さんは、それを見て、やさしい顔で笑います。……ニコニコ笑ってくれます
それが、うれしくて私も笑います。みんな、ニコニコです
こんなに、みんながニコニコできるのは、プロデューサーのおかげです
私が、アイドルとしてここまでこられたのも、みんなみんなプロデューサーのおかげです
だから……いっぱい、いっぱい、ありがとうって言いたいです!


sugoroku:該当部分見終わりました。ScifoPはいい仕事するなあ。SP春香さんを調べる時も本当に頼りになるw。
K_1155:販促ですよ!販促!


いやほんと、あれ、あのコミュのあのシーン、どんな話をしていたっけ、という時、ネット上で情報が整備されているということが、どれだけ有り難いことか。


sugoroku:ファン一人一人を見ているわけではない、というのは、ファンの盛り上がりに家族が幸せになっている様子を重ね合わせて見ているから、ということですか?
K_1155:そうですね。更に突き詰めて考えれば、自分の頑張りでファンが盛り上がっている、その様子をTVで見ている家族が喜ぶ。やよいはどちらに重きを置いているか、という事にもなるのですけれど。
sugoroku:一番の根っこ、重心は「TVで見ている家族」にある、と。
K_1155:この文章に「ファン」という言葉が出てこないのが、ひとつの答えかなと思っています。もちろん、純粋に皆を笑顔にしている喜びというのは感じているのでしょう。ただ、彼女にとっては、それ以上に笑顔でいてほしい、笑顔でなくてはならない存在がある、という事。
sugoroku:こう、今いろいろ考えさせられているので、私が詰まっている感じの時は、気にしないで先に進んでくださいw。
K_1155:SPからやよいを知った身として、SP固有コミュを重視してしまうのは、なんというか、わかりやすいエゴだと笑っていただきたく。
sugoroku:いえ、だからこそ、K_1155さんに私が聞く意味があるんです。
sugoroku:K_1155さんにも意味があるかどうかは、私の受け次第なんですがw。
K_1155:ですかねw


SPからゲームに入った人と、無印からゲームに入った私と、その違いに規定されるような、視界の違いはあるのだろうか。そして、あるとすればそれはどのような違いなのだろうか、と。それは、私ひとりで想像していてもわかりようがないことなので。
この対話の中で、描かれたらいいな、と思っていた違いが実際に見事に表れてきて、本当に楽しかったですね。


K_1155:では次に、彼女の大人への憧れについて。
この様に、彼女の基本姿勢というのは1年間のプロデュース中、変わらない部分が多いのですが、一方で、自身が成長したい、しなければならないという欲求を持っています

sugoroku:前回のお話でも触れられかけていました。
K_1155:最もわかりやすいのは、ランクBの雑誌取材コミュかな


ぶたP やよい アイドルマスター 向日葵娘と豚の足 60 07年04月14日



sugoroku:記者にとってあこがれの人なんじゃないか、でしたっけ?
K_1155:そうです。やよいは、年上の記者から、自分はどう見られているかという疑問を持ちます。
①憧れの人②娘③恋人候補 ってやつですね

K_1155:娘かな、と答えた場合。「ちょっと、フクザツー。もっとオトナ扱いしてほしいかも……
K_1155:恋人候補の場合「私がゲットされちゃったら、プロデューサー、困りますよね?もう取材はやめにしませんか?
K_1155:ゲットされる可能性がある、と考えているのがポイント。
sugoroku:ほんとだ。
sugoroku:やよいは「他者からどう見られるか」を非常に気にしている、ということも以前の記事で指摘されていたことですが、つまり成長したい、しなければならない、というのは、人からの見え方と結びついた事柄なんですね?


「キラメキラリ」を歌う意味 - 箱の外から より

「やよいは、時折Pに彼女自身について尋ねるのですが、その時の言いまわしが印象的。
 彼女は「アイドルに見えますか」と尋ねるんです。
 「アイドルらしくなりましたか」ではなく「アイドルに見えますか」と。
 特にランクBコミュにおいて、彼女は頻繁に「外から見た自分」を意識した発言を繰り返します。」


K_1155:これは「みんな」とは異なる領域、周囲の大人たちに対する反応です。その中での自分は、彼等に娘ではなく、大人として見られたい、という。
sugoroku:あくまでも、内面的に自分がこうなりたい、ではなく、こう見られたい、に重点がある、と?
K_1155:そうですね。他の大人達からどう見られているか。ちょっと残酷な言い方をすれば、大人達にとって価値がある存在かどうか
sugoroku:ふむ。


「大人達からどう見られているか」を気にしている、という要素が語られること自体は、私も想像していましたが、最初に「自身が成長したい、しなければならないという欲求」と聞いて、もう少し違う方向性の話に行くのかな、と一瞬イメージしていたので、「お?」と思っている感じが、私の受け答えに出ていますね。


K_1155:初期コミュに戻りますと、仕事がない時期にやよいが言うんですよ。「見捨てないで」って。
K_1155:http://www.nicovideo.jp/watch/sm140601
K_1155:大人相手に、とっさに出る言葉じゃないと思うんだよね、普通
sugoroku:私はねえ、あのコミュ、そこよりも「えへへへ……。いつまでたっても、全然、上へいけませーん! いぇい!」 が印象に残っているのよな、というのは脱線なので、気にしないで先に進んでください。
K_1155:ああ、はい。糸の人のせいで、私もそれはね。
K_1155:(せいとか言ってはいけない)
sugoroku:そして、伊織の「このドン底アイドル生活、いつまで続くわけ? う……ううう……」とセットになっているのだな、私の中で。
K_1155:一人は星を見た。一人は泥を見た。
sugoroku:星と泥というと、そんなノベマスが…。


tahiriP・おきかP・PKSP 星の下、泥の虫 11年09月30日



ちょっと! なんで間髪入れずにそんな素敵な台詞が書けるんですか! その能力私にください!
……とは言えなかったので、言葉遊びに走りました。


sugoroku:で、「見捨てないで」でしたねw。
K_1155:えーと。こうした「大人になりたい」という心の動きは、つまり自分が子どもであるという自覚があるからこそ、ですね。そして、周囲の大人に頼るという姿勢をとらない(とれない)というお話は、既にしました。彼女が大人に対して憧れるというのは、現状、子供である自分が、好きではないから、というのが、私の考え。
sugoroku:単に自分に自信がない、にとどまらず、自分が好きではない。
K_1155:うーん。自信がない……どうかな。
sugoroku:あ、自信がないとは(K_1155さんは)考えていない?
K_1155:いえいえ。自信がないというのはその通りで、そんな自信がない自分を肯定しているか、と考え中でした


まさにその、
"そんな自分に自信がない”
→ "そんな自分が好きではない"
は順接でつながるのだろうか、というのが、私がここの部分を聞いてひっかかったことでした。

おそらく、K_1155さんにとっては、何年もから考えを煮詰めて、とっくに消化済みの事柄だったわけですが、私にとってははじめて真剣に考える領域の話だったので、以下、私なりにこのつながりを理解しようという模索を、K_1155さんの解説と並行してしばらくやっています。


sugoroku:ランクBビデオ撮影の「私、性格がこんなだし、見た目がカワイイわけでも…… 」は、確かにそんな感じの台詞ですね。「性格がこんな」というのは、現状の自分のことをあまり好いてなさそうな感じがする。
K_1155:自分が好きではないから変化を求める、というのが私の思考だったのでね。ランクBでそのセリフが出るとなると、私は私がダイスキ、とは考えていないんじゃないかなぁ
sugoroku:なるほど。
sugoroku:確かに、伊織や真のようにこんな自分を見てほしい、と思っているのとは違いますよね。


これ、伊織と真をまとめて一言で済ませようとした時点で無理筋で、何を言っているんだかわからない発言になっていますね。


sugoroku:大人からもあこがれの人になりおおせてると言ってもらいたい、ステージの大きさに負けない存在になっていると言ってもらいたい。人から見て成長した、変化したと言ってもらいたいんですね。
K_1155:そうですね。そうした大人達からの承認欲求というものが、やよいのアイドル活動のモチベーションの、もうひとつの輪になっていると、私は考えています
K_1155:これも根っこには「両親に認めてもらいたい」という思いがあるのかなある日の風景2で、心配性の母に対して「私には、そんなに気を使わないでほしい」と言っていますし

sugoroku:ビデオ撮影に戻ると、「アイドルやってるから、みんな、そう見てくれるだけで……」 と。つまり、アイドルでない「素の自分」の価値を認めていない、好きでない、ということになるのかな。すみません、理解に時間が掛かっていて。
K_1155:いや、ここで「つまりこういうことですね!」とあっさり理解されては、私の2年間はなんだったの、てなことにw
sugoroku:大丈夫だよ、人間そう簡単にはわかり合えないから!


いや、これは本当にそうで。日常、最初から書き上げられている、整然と構築された完成品の文章を読む場合、さらっと言葉をなぞって読んでいくだけで、なんとなくわかった気分になって、それだけで通り過ぎてしまうことが多々あります。
しかしながら、こうしてリアルタイムで順々に送り出されてくる言葉を読んでいると、一個一個の言葉、文面についてそれなりに吟味する時間があって、書き手の思考の流れに密接に同期しているつもりになって読んでいるわけです。ところが、そうしてみると、実際には相手の言葉には背後で練り続けられ積み上げられたものが凝縮されて詰まっているわけで、こちらの思考力と知識をフル回転させてもまったく追いつけないことに気づかされるんですね。


sugoroku:ブロガーあるある:こいつ、この俺がずーっと考え続けて辿り着こうとしていたことを、たった一本の記事であっさりと! ぐぐぐ……。
K_1155:あるある


ま、それはそれとして、こういうこともよくある。


K_1155:最後に、プロデューサーへの態度について。
彼女は家族を笑顔にしたい、認めてもらいたいという動機からアイドルを志し、その道を進むにつれて、周囲の大人達に対しても、それを求めるようになっていきます。

sugoroku:「笑顔」、と「認めてくれる」を周囲の大人、に。
K_1155:このふたつの願望は、同じ様で異なる性質を持っていて、前者は「高槻家の娘であり、5人姉弟の長女」である自分。後者は「彼等を喜ばせるアイドル、大人達にとっても憧れの存在」である自分です
K_1155:認めてもらう対象が、という事ですね。
sugoroku:ああ、はい。
K_1155:つまり、13歳の子どもである自分と、大人として成長している自分の、ふたつの自分を満たしてくれる存在。それが高ランクにおけるプロデューサー、という事になります。
そうした自分より年上の男性を彼女なりに表現したのが「お兄ちゃん」という言葉だった。


K_1155:あの最強コミュで頬をなでたりすると、「これはお兄ちゃんじゃなくて、その・・・」みたいな反応をするのですが。
sugoroku:はい。


ランクAB「ある日の風景7」
ぶたP やよい アイドルマスター 向日葵娘と豚の足 57 07年04月14日



ここ、はいと言いつつ、最強コミュってどのコミュのことだったっけ、としばらく考えてました、私。
春香さん以外の最強コミュにろくに関心のない人間でごめんなさい(笑)。
というかね、春香さんにしたって、拗ね春香はあくまで拗ね春香という一面の魅力であって、それが最強とかいやこっちこそが最強とか表現する発想は私の中にないので、つまり「最強コミュ」という概念自体に関心が薄いんですが、……完全に話が脱線してますね。


K_1155:これは完全に個人的な印象ですが、恋人っぽい接し方に対しては喜びというより困惑に近い反応なんですね。ですので、彼女の中に明確な恋愛感情があったか、というと、私は疑問に思います、という。
sugoroku:あくまでなでるのは頭でないといけないんですね。そうでないと「お兄ちゃん」からしてもらっている行為にならない。
sugoroku:これは私の個人的経験なんですが。
K_1155:はい。
sugoroku:学生時代、部活の後輩とかの間柄の、新入生で背が低い子とかを、時々頭をなでたくなる衝動にかられたことがあって。


……なんで私の性癖暴露大会みたいな展開になってるんだ(笑)。


K_1155:ふむふむ。
sugoroku:でも、そういうのって、絶対嫌がられるんですよね。だって相手は、先輩に同等、対等の仲間として扱ってほしいとすごく思っているから。
sugoroku:それこそ背伸びしたい、大人として認められたい年頃なわけで、だから子ども扱い、下扱い、可愛いもの扱いはされたくない。
K_1155:ああ、なるほど。成功したら同レベルで喜びたい。ハイタッチみたいに
sugoroku:で、だからここでやよいが、あえて頭をなでてほしいというのは、あえて大人と子ども、非対等な関係で接してほしいということなんだな、と。
K_1155:非常に説得力がありますね。私のやよいに関する考えの多くは、現在中学2年生の姪がベースになっているのですよ、実は。
sugoroku:うん、親戚もね、こういう時、すごくヒントになりますよね。


|<●><●>)   ===ξ*'ヮ')ζ     

↑中学生の生態を知り尽くすべく、熱心に姪っ子を観察するK_1155さんの図

ここのところ、「13歳の子どもである自分」の要素を「お兄ちゃん」であるプロデューサーの前でだけさらけ出す、ということは、とても重要なポイントなのだと思いますが、私の理解で終わらせないで、もう一度K_1155さんの言葉でのまとめを聞くべきだったな、というのは反省点。


K_1155:というわけで、私が考える無印の「アイドル高槻やよい」というのはこんな感じなんですが。ご質問、御意見などあれば


……ということで、「何故やよいはアイドルになったのだろう」という問いをめぐるK_1155さんの奮闘公演と、私のひとり格闘も、ようやく一段落。

以下しばらく、私がここまでの話を聞きながら気になっていた、悩んでいたことについての話になります。つまり、私が考えていたことがそのまま会話に出てくるので、あまり後からコメントすることはないですね。


sugoroku:そうですね。
sugoroku:いろいろ興味深い点があるのですが、順を追っていくつか。
sugoroku:まず、今日の最初の方、家庭外での人生経験が少ない、大人に頼った経験が少ない、という点について。
K_1155:はい。
sugoroku:ここの話のとき、2次創作上でのやよいのイメージのことを考えていて。
K_1155:あっ
sugoroku:こう、ノベマスだと、やよいは商店街に行けばみんなが顔見知り、人気者で、ちょくちょく声を掛けられたりおまけをしてもらったり、みたいなシーンがよくあるでしょう。
K_1155:そうですね。休日コミュかな?魚屋の手伝いをして、おまけしてもらってるという。あれがベースだと思います


しーなP アイドルマスター やよい コミュ 休日 魚屋さん 07年04月19日



sugoroku:ただ、話を聞いているとやっぱり、やよいは大人に頼れない局面、一人でなんとかしなければならない局面をたくさん経験してきたと感じる。
K_1155:うん。
sugoroku:そのイメージの落差みたいなものがちょっと気になって。
K_1155:魚屋の話をすると、これ、魚屋の立場から見ると「がんばってるやよいちゃんを応援してあげる」となりますよね。
sugoroku:はい。
K_1155:やよいの側から見ると、ちがうんです。「魚屋のおじさんをお手伝いして、おまけの魚をもらう。すると、家族が喜んでくれる
sugoroku:そうですね。ただ、「お店のおじさん、すっごく喜んでくれるんですよ! やよいちゃんがいると助かる、って」とも言っている。
sugoroku:あと、体を動かしていないと落ち着かない、という話もありますね。
K_1155:そう。労働の対価として。おじさんにとってやよいは助けになる存在だと、そう言ってくれてると、やよいは喜んでいる
sugoroku:ああ、なるほど、後半に力点を置いて取るわけだ。


ここ、思考の違いが明瞭に出ていて、面白かったですね。
私は上の一文を読んで、まず前半に目が行って、見ず知らずの他人が喜んでいることを嬉しがっているのか、と考えた。
K_1155さんは後半に着目して、大人にとって自分が頼りになる存在であることを喜んでいる、と考えた。

体を動かすのが好き、という要素については、あちこちで顔を出してはいるんだけど、いまいち他の事柄と連動して話を広げられなかったですね。


K_1155:私は、やよいの視点はあくまで子供目線の未熟なモノだと考えています。
相手の立場で考えるというのは難しい。やよいは商店街で人気で、大人達に保護されているかもしれない。でも、彼女自身はそれを認識できていないという状況はあり得ると思います

sugoroku:なるほど。


本当に、その通りだと思います。大人であるこちら側、Pや周囲の側から見えているアイドル・アイドルの周りの世界と、彼女たち本人から見えている自分と世界の姿というのは、まったく違っているはずでしょう。
私も、そのことはアイドルたちについて考える上で、常に意識しなければならないと思っているのですが、やよいに関しては、こうしてここまでK_1155さんの話を聞くまで、全然そういう形で掘り下げられていなかったなあ、と。ちょっと悔しかったですね。


sugoroku:私がひとつ思ったのは、お手伝いや弟妹の世話の結果として接している、両親以外の大人たちとやよいとの距離感、親密さをどうイメージするかで、やよいの大人観の捉え方が変わるんじゃないか、と思ったんですね。
sugoroku:やよいにとっての「みんな」の範囲はどこまでなのか、という話にも繫がるわけですが。
K_1155:ええ。
sugoroku:原点である町内会のお祭り、の話だと
sugoroku: 
やよい「みんなの前で、ダンスしながら歌ったら、すっごく、盛り上がったんです!」
P「そうか……」
やよい「それで私ー、もっと、大勢の人に、楽しんでもらえたらなーって……」

K_1155:そうですね。うん。その部分は、否定してはいけないところです。
sugoroku:ここでやっぱり、「みんな」「もっと大勢」の中に家族が含まれるのは間違いないけれど、その外の広がりがやよいにとってどのくらいの意味を持っているかが問題になってくるな、と。
sugoroku:究極的にそれが「家族の笑顔」に収束していく、というK_1155さんの筋道はたぶんそれなりにわかったような気がするので、次に進みまして。
K_1155:今回の回答は、あえて極端にというか、私のやよい観をなるべくダイレクトにお伝えしようと思って、芯となる部分を強調した論調になったかなぁと反省中。
sugoroku:いえ、だからこそ話が明確になって、発見できたことが多かったと思います。
sugoroku:私が。
K_1155:だとイイのですが。


もちろん、ここまで考えてきているK_1155さんに、ここで語った以外の様々な側面が視界に入っていないわけがないのです。このテーマが記事として書き下ろされた場合には、もっといろんな視野を包括して、総合的に説得力の高い内容になっていたことでしょう。
しかしながら、今回の場合はやはり、核となる主張にまっすぐに集中していたからこそ、聞く私の側もその論に対してまっすぐ入っていくことができた、と感じました。


sugoroku:SPからやよいを知った身として、SP固有コミュを重視してしまう、というお話につきまして。
sugoroku:無印をベースとして重視してしまうほうの人間の視点としましては。
sugoroku:前回のお話で言及されていましたが、SPのやよいの家族についての描写って、「響との対比」ということが非常に意識されている部分があると思うんですね。
K_1155:ええ、そうですね。


ここでこれからする話を私が考えたのは、前回のパートでのK_1155さんの「家族との交流は、響との対比として必要だったのかな」という発言が、発端だったと言えるでしょう。


sugoroku:なので、先ほどのチャンスコミュも、私の感触としては、やよいにとってTVの前の家族が喜んでいることの重要性もそうですが、やよいの家族たちがやよいのアイドルとしての活躍を喜び、家族一丸となって応援している、という、家族にとってのやよい、家族とやよいの関係性を描き出していることにも大きな意味があるのではないか。
sugoroku:それは、兄と喧嘩別れしてきて、トップアイドルになるために家族との触れ合いなんていらないんだ、という響の境遇と対になっている。
sugoroku:いらないと信じるしかない、と言うべきか。
K_1155:なるほど。実は響の兄も、ずっとTVを見、彼女を応援していた事は決勝後に明かされるわけで、それ(家族の応援)に対する反応の違いというものも感じられるかな
sugoroku:つまり、私には、あのシーンの力点が、「家族との絆に強固に支えられてやよいがアイドル活動をしていること」を描写することにあるように思える。
K_1155:ふむー。IU会場でのコミュでも、毎回家族は話題に<.span>なりますね。

sugoroku:なぜそう思ったかというところで、ガテラー星人Pの『善意の境界線上』が出てくる。
K_1155:おおう。


ガテラー星人P 【やよいノベマス】善意の境界上 10年03月25日



sugoroku:ガテラーPは、SPのやよいがまるで聖人だと言ってますよね。それこそ完全体の天使のようだと感じていたように、(ガテラー星人Pの)コメントからは思われます。


「聖人やよいが響をも救おうとした」とは、ガテラー星人Pの自作マイリストコメント中にある言葉。


K_1155:そうですね。そんな存在があり得るか、継続し得るかという事を考えたのだと思います


K_1155さんのこの言葉、ここで私はガテラー星人Pの作品自体を掘り下げようとはしていないので、このまま流されていますが。
『善意の境界線上』という作品の意味・意義を、そしてK_1155さんと私、二人ともにとってこの作品が避けて通れない存在である所以を、これほど端的に表わした言葉はないと思います。


sugoroku:そのウラに、実は家庭のとても悲惨な現況があるのではないか。父親は飲んでくれててんでダメになっていて、直視すればとても家族は素晴らしいものだと思えないような状態があって、だからこそやよいは、家族は仲良くしなければならない、という純化された理想を信じるしかない(なかった)のではないか、というのが『善意の境界線上』の解釈。
K_1155:うん。

sugoroku:でも。私がSPをやってみて思ったのは、むしろその逆なんじゃないか、と。
K_1155:どきどき
sugoroku:どんなにこれまでの生活で苦しかったり辛いことがあったとしても、高槻家の家族同士の関係自体は非常に揺るぎがなくて、こと家族同士の結びつきに関する思い出については、やよいの中には幸せな事柄、支えになる事柄しかなかったんじゃないか、と。
sugoroku:だからこそ、見ず知らずの他人に対しても、家族だったら仲良く出来ない筈はない、幸せになれない筈はない、と無邪気に思えるのではないか、と。

sugoroku:SPのやよいって、わりと初期から、「貧乏」という言葉を平気で口にするんですよね。
K_1155:ああ、確かにそうですね。
sugoroku:無印だとしばらく隠すでしょう。「そっちの理由は言うほどのことじゃない」、て。
K_1155:ですね。うん、倹約を口にはするけど、その理由は言おうとしない
sugoroku:SPのやよいにとって、自分の家族、家族との関係は、誇れて支えになるものなのかな、と。
sugoroku:家が貧乏であっても、SPのやよいにとっては恥ずかしくないんですよ。
K_1155:うーむ。ちょっと不意をつかれたような。
sugoroku:だから逆に、SPのやよいが家族がTVの前で喜ぶ姿について語ることは、やよいの目的意識だけで捉えなくてもいいんじゃないかな、という気がするんですね。響が拒否しているものを、やよいは支えにしている。

K_1155:うん。これは完全に一本取られたな。ちょっとSP起動してくる(ガタッ
sugoroku:で、実は無印の方についても、ちょっと考えている、というか、お話を聞きながら思ったことがあって。
K_1155:おっと。はい(ガタガタ


この、合いの手に(ガタッ、(ガタガタ、なんて入れるところとかね。ほんの何気ないことなんだけど、相手を乗せて気分良く喋らせてくれるような話の聞き方をするのが、本当にうまいですよね。
うーん、私もそういう聞き手になりたいなー、とは思うのだけれど、こればっかりは本人の資質だからね、しょうがないですね。


sugoroku:「みんな」もそうですが、「盛り上がる」という言葉を、ステージの前でのやよいはよく口にしますよね。
K_1155:そうですね。やよいはライブ向きとPが判断する要素の一つだと思います
sugoroku:で、私は高ランクになった時のやよい、特に祭典のステージでのやよいが凄く印象に残ったんですが。
sugoroku:ああそうそう、ライブに向いているってPが認識しているんですよね。
sugoroku:たとえばライブ(大型ステージ)で「プロデューサー、私、負けてないですか? この会場と比べて小さく見えたりしないですか?」 とPに聞いたり、秋の祭典で「私がステージ失敗しちゃって、大ヒンシュクになっちゃったら……」 と聞いたり、というのは、K_1155さんのお話から理解できる言動です。
K_1155:ええ。
sugoroku:ただ、一方で、たとえば春の祭典


アストロP 春の祭典で春香さんとうー、わっほい! アイドルマスター 08年04月02日



コレジャナイ。


sugoroku:最初はものすごく緊張しているんですが、ステージから帰ってきたやよいが、 「ファンの歓声を聞いたら、体がカーッて熱くなっちゃって、全部吹き飛んじゃいました」 って言うんですよね。
K_1155:ああ、確かに。「やよいらしいな」とPが応えるんですよね
sugoroku:あるいは、夏の祭典でも似たようなところがあります。
K_1155:「みんなが盛り上がれば盛り上がるほど、元気がわいてくる
sugoroku:そうですね。
sugoroku:「客席のパワーに負けないくらいの熱さで、こっちも、ぶつかっていくんだ!」 とPが言うと、「はいっ! あんなに盛り上がってくれてるんだから、こっちも頑張らなきゃいけません!」 と応える。
sugoroku:たくさんのファンの熱気が存在する、盛り上がっているということを、すごくプラスのパワーにできるんですよね。
sugoroku:あんまり他のアイドルの祭典ステージをよく覚えていないからアレなんだけど、たとえば春香や律子なんかは、ステージが大きくなってたくさんの客に見られるようになればなるほど、大きなプレッシャー、不安を感じている印象があります。
K_1155:ラストライブでも同じことが言えますね。当日にオーバーワークで熱を出してしまって、でもみんなと盛り上がることでそれを乗り越えるという
sugoroku:ですね。なので私の中で、やよいは大舞台に強い、という印象があって。
K_1155:ええ。
sugoroku:それは「多くの人といっしょに盛り上がれる」ことと結びついているのではないか、と思うんです。
K_1155:よくわかります。盛り上がらない事に対する不満も口にしますからね。老人ホーム慰問とか

sugoroku:ちなみに、K_1155さんの印象だと、やよい以外で、アイドルになる前に家庭以外の人生の経験が少なそうなアイドルというと、誰が思い浮かびます?
K_1155:そうですね……難しいな。亜美真美は病院を度々訪れてますし。雪歩、かな
sugoroku:うん、私も雪歩だと思うんですよねw。
K_1155:すげードキドキしたw
sugoroku:いえ、別に私が正解なわけじゃないんでw。むしろ一致してびっくりしましたw。
K_1155:雪歩とステージの関係、という話になるのかな
sugoroku:雪歩も、弱気に見えていざとなると強い、本番に強い、というのがイメージとしてあります。
sugoroku:(イメージとして定着していることを)本当にそういうことなのか、と掘り下げようとするとものすごく難しいのが無印の雪歩シナリオだと思うので、ここで具体的な話をするつもりはないんですけど、家の外をあんまり知らない人が大きなステージに強い(イメージがある)、という一致が面白いな、と。あ、すみません、これ脱線でしたね。
K_1155:いえいえ、とても興味深いお話です。


ここ、いつか書きたいなー、という個人的関心が漏れてるだけですね。こうして時間は延び延びになっていく。


sugoroku:で、やよいについて言いますと。
K_1155:はい。観客の盛り上がりを力にできる、という部分。
sugoroku:K_1155さんがお話された、家族に、一番小さくて密接な原点に収束していく「みんな」と、何かもっと大きな熱気、盛り上がり、パワーを求め、感じとろうとしている「みんな」と、両面があるのかな、というのが現在の印象です。
sugoroku:それは「両面」と言うべきものなのか、よくわかりませんが。
sugoroku:えーと、私の思ったのは、そんなところです。
K_1155:そうですね。その部分、後のまとめ記事の際に私も考えてみたいと思います。ありがとうございました。


そんなわけで、長きにわたった質問2の回答編も、これでついに終結。お聞きしたことのまとめとしては……
ここまで読んできた通り! その続きはまたK_1155さんが考えていってくれる! 
ということで全面的にぶん投げることにして、残すは第3問のみ!





……というところですが、この時点で既に一夜が明けようとする時間。
ここから更に、もう1テーマ話をするのは無理だろう、ということに相成りました。

いやはや、このホストを相手にして3問という膨大な量。敵は強大でしたね。
この四面楚歌の状況の中、2問目まで完走したK_1155さんの根性たるや。
と、私はこれはあくまで笑い話だという路線を押し通して終わりにしようと思いますが。

やはり、K_1155さんと私とが現時点での経験においてもっとも異なる点である、『アイドルマスター2』の中でのやよいについて、まったく聞けていないことが、気にかかっていました。
なので最後に、『2』のやよいについてのK_1155さんの視界を、ほんのさわりだけではありますが、語っていただきました。
「箱外さん」に「高槻やよい」について訊くシリーズの締めくくりとして、その内容を「番外編」としてお送りします。



番外編: 導入 〜2・アニマスのやよいは? そして更なる「高槻やよい」像追究へ向けて〜

※『アイドルマスター2』のエンディング、及びアニメ版アイドルマスターのストーリーのネタバレを含みます



さて、「質問編」から「回答編2」に至るまでの記事は、文面の流れを整序するための多少の編集はあれど、基本的に当日の会話の流れをそのまま記事として置いてきました。

しかしながら、これから紹介する部分は、両者徹夜明けで、私は勿論、K_1155さんからもタイプミスがしばしば発生したり、まったく意味のない言葉遊びに走ったり、二人それぞれ違う話をしているまま平然と進行したりして、大部分会話の態をなしていない状態で行われていたものでした。

なので、この番外編に関しては、かなり編集の手を加えて、なんとか話がつながっているように直したものであることを、あらかじめお断りしておきます。

話の流れとしては、

『アイドルマスター2』をやっていない側として、『2』をプレイしてK_1155さんの中のやよいは変わったか、という部分を聞いておくべきだった、と、私が振る。

→K_1155さんが、『2』のやよいについての大づかみな感想として、
やよいについては、変わった部分より変わってない部分が多いと感じた、ということ
・たとえば響は全賞受賞エンドの内容に納得がいくのに比べると、やよいの全賞受賞エンドには納得のいかない部分があった、ということ。
の2点を言明。

→2点目について、納得がいくかいかないかの境目はどんな点にあったのか、私が聞く。

という展開で、以下の会話に続いています。


K_1155:その後が想像できるかどうか
sugoroku:その後というのは、アイドルとしての、あるいはPとの関係、あるいはそれにとどまらず?
K_1155:アイドルとしての将来彼女達それぞれが幸福であると感じられる将来があるかどうか。
sugoroku:ふむ。
K_1155:やよいの2(の全章受賞)エンドはご存知ですかね。割と有名かとは思いますが
sugoroku:いや、よく覚えていないw
K_1155:Pがハリウッドから帰ってきたら、やよいが全員のプロデューサーをやっていたでござるの巻。
sugoroku:ほほう。
K_1155:含む律子
sugoroku:うん、言われるとおぼろげに話を聞いた覚えがある。
sugoroku:律子さんと言う人はまあ、あっちゃ行ったりこっちゃ行ったり大変だな。


お茶の間でテレビを見て、あらまあ〇〇さんいろんな番組にでてお忙しいのねえ、などとのんびり言っているくつろぎおばちゃん状態、の私。


K_1155:変わってないな、と感じる部分はここに集約されてますね。目線が未熟なままだ。
sugoroku:つまり、変わっていない部分というのは、あまり望ましいことではなかった、と?
K_1155:いや、その事自体はいいんですよ。14歳、2エピローグ時点では16歳ですか、そんな年齢で成熟しろというのが無理です。でも、その視点から765プロを「家族」として扱う(のがベストエンディングになる)のは、私の中では納得し辛い
sugoroku:ああ、そこが未だに終着点であるところが。
K_1155:765プロという家族の長女になってるわけですよ、彼女は。それがどれほど歪な事か。
sugoroku:姉すらいない長女のポジションなんですね、765プロという場なのに。
K_1155:そして、帰ってきたプロデューサーを「おにいちゃん」と呼ぶんです。なんだこれと思いました、マジで
sugoroku:うん、歪だとおっしゃるのが、よくわかりました >「おにいちゃん」


まあ、この辺りは本当に、さわりだけのお話、という感じですね。
面白い事柄がいろいろと出てきてはいますが、掘り下げる気力はまったく残っていませんでした。
この他全章受賞エンド以外のエンドなどについても、K_1155さんから言及はありましたが、話を広げることができていません。

K_1155さんとしても、語り切れていないところが大いにあったでしょうが、そこは今後のお楽しみに、ということで。


以下、複数の話題が並行して進行していたので、並べ直してお届け。まずは、アニマスについて。


sugoroku:以前、アニマスのやよいは妹だ、というお言葉を聞いた覚えがあります。あれはそうすると、2のその(全章受賞)EDに比べて納得がいくというか、意義のあることになるのかな。
K_1155:そうですね。彼女が半年間、年長者の中でソロで活動していたという部分。欠落していた社会生活を補充していたと感じられた部分です
sugoroku:故に、アニマス10話でのやよいの弱さも、やよいにありえることとして腑に落ちる、と。
K_1155:アニマスのやよいの場合、まず赤羽根Pが来る以前に年長者の中での活動があり、更に7話明確に他人に頼る事を知る事になります。その上で、自身の未熟さを突きつけられるのが10話しかも、運動場で、です。
sugoroku:はい。
K_1155:彼女は何を見て、何に憧れたか。弟達に、今の自分がどう見えているか。考えただけでもう、ね

「野球選手がヒーロー」だった彼女。弟妹たちの憧れでありたかった彼女。
ああそうか、彼の中では全部重なってアニマスのやよいの中にあるんだ、と気づいた瞬間でした。


sugoroku:無印の亜美真美もね、運動に自信あったのに、体格の違う年長のアイドルにまるで敵わないことにショックを受けるんですよね。
K_1155:そうそう。やよいについても「運動できる」「最初のコミュでずっと走ってたの忘れたか」って言いますけどね。13歳ですよ
sugoroku:うんうん。
K_1155:響がいぬ美と一日走ってるのとはまったく違うんだけど、何故か同じ土俵で戦える事になりがち。
sugoroku:ダンスで響に認められるのは真であって、やよいはあくまで「元気にする力」で響に認められるんですからね。
K_1155:10代の1年、2年の差というのは、大人になってしまうと思い出し難い部分ですけどね。絶対的な壁の筈なんですよ。アイドルというトータルの力ならともかく、身体能力で言えば、なおさら。
sugoroku:アイドル活動というのは、それまで触れなかった、少し年上の人間たちの世界に身を置く体験でもあるんですよね、年少組のアイドルにとっては。


ここ、私はむしろ、アニマスをリアルタイムで見ていた時には、いややよいは運動できるだろう、成長が遅いアイドルにだってもっと能力の見せ方というものがあるだろう、と、不平を言っていた側の人間だったのですが。
K_1155さんのお話を聞いてきて、ああ、本当にそうだなあ、と心から納得させられてしまいました。嬉しいような、悔しいような(笑)。


そして一番最後に、ほんの軽〜く、今後の糸口になりそうなお話を。


sugoroku:さっき私がした解釈の続きになりますが、私はそうすると、SPのやよいはわりとやよい自身の中に太陽を持っていると感じているのかもしれない。
sugoroku:春香さんは持っていない。SPの春香さんにとっての太陽は、彼女にとっての理想は、彼女がなり得ない響という他人でした。
K_1155:ええ。私がお話ししたのは、向日葵に憧れるやよいですね。はて、そうすると結局、私は無印寄りなのか?
sugoroku:そこはまだ、これから突き詰めていけばいいんじゃないでしょうか。私のSPやよい観は、まだ感触だけ、アウトラインだけのものですし、果たしてどれくらい正鵠を射ているものか。



無印とSPのやよいに、違いがあると考えるのか。あるとすれば、それぞれは何を表わしていると考えるのか、ということ。
この点、もちろん、まだ一周回SPのストーリープロデュースを体験しただけの私が、どれだけその内容を読み取れていただろうか、という問題もあります。
しかし、それだけではありません。K_1155さんと私、それぞれの依ってきたるものに由来する違いが、この点をめぐって存在するように感じました。

私は無印からゲームに入った人間なので、SPをプレイするに当たっては、SPの中のどこまでが無印にあった要素で、どこからがSPで追加された要素かを常に意識し、そしてそのSPで追加された要素のみこそを「SPのやよい」、それ以外すべてを「無印のやよい」、と区分して認識しようとしています。

しかしながら、実際には、無印で存在したコミュの大部分は、SPストーリープロデュースの中でもそのまま体験することが可能なわけです。
極論してしまえば、「SPのやよい」から分離できる「無印(固有の)やよい」などというものはなく、「無印のやよい」すべてを包含したより大きな概念として「SPのやよい」は存在する、という考え方もできるでしょう。

現に、幾度も引用してきた記事

「キラメキラリ」を歌う意味 - 箱の外から

の中でK_1155さんは、Aランクアップを含む、(アーケード・無印から存在した)コミュの多くを、彼が獲得したやよい観の根幹をなす重要な体験として、綴っています。K_1155さんはそれらを、私が体験したよりも密接に、SP固有の物語と連動したものとして、心に刻み込んでいる。

私の、無印とSPとの間に明確な線を引こうとする立場に引き寄せれば、つまり実際には彼のやよい像は無印寄りなのだ、という言い方もできるでしょうが、しかしこれは、それだけで済む問題でもないように思います。

何故か。私には、K_1155さんの、アイドルになる前の彼女、「家族」の中の彼女、という、一番小さい原点にまで下りて、そこからボトムアップで構築していくやよい像は、一本の筋になったストーリーが存在し、そしてその中で常に「家族」が語られてきた、SPストーリープロデュースの物語に最初に接したからこそ形成された(たとえ実際の構築材料として、アーケード・無印由来のものを多く用いたとしても)ように、思えたからです。

私にはそのようなアイドル像を基本に置くことはできないだろう、ということは、すでに述べました。
私にとってアイドルの像とは、もっとランダムで散在的で筋になっていないものに、スポラディックにその場その場で遭遇していく中で、次第にぼんやりと浮かび上がってきたものだったからです。
(この点、DSのシナリオを読み込んでいるノベマスPや卓m@sPの作品に接すると、彼らは、もっと明確に、時期ごと、選んだ選択肢ごとに正確に規定されてその中を遷移していく、網状に体系だった全体図としてアイドル像を描き出しているように思えます。)

それぞれが選び、歩んだ体験とアイドル像との結びつき、そしてそのこととそれぞれの資質性向とのかかわり合い。そういうものを感じた、K_1155さんとの対談でした。


また、全体を通して、印象に残ったことを挙げるならば。
すでに触れたように、この対話を通じてその存在感を常に感じ、その意味を考えずにはいられずにいられなかったのが、K_1155さんの発する「天使」という言葉でした。

いえ、話の筋道はわかります。
彼が自分の中に持っているやよい像が、いかにその言葉に象徴されるやよい像と異なっているか。
そして、どのような体験ゆえに、それを意識し、それに立ち向かっていくようになったのか、ということ。
それは、今回のお話の中で、よくわかりました。

しかしながら、何故彼は、つねに、その彼が立ち向かうものの象徴を、「天使」という一語に凝縮して表現しようとするのでしょう。
そして何故彼は、それと異なるものを打ち立てたと言明しながら、なお幾度も幾度も「天使」という言葉を目の前に置き直して、語り直そうとするのでしょう。

やよいが本当に天使なのか検証してみたかった - 箱の外から

「天使」とは、「やよいが天使である」とは、一体なんなのだろう。
何が、彼をしてその言葉へ立ち向かい続けさせるのだろう。
私には、未だ私にはわからないその営為の中に、彼とやよいとの関係の核心にある、まだ私が掘り当てていない何かが詰まっているように感じるのです。


しかしまあ、何はともあれ。
今回の対談において、私にとって一番大きかったことは何であったか、と言えば。
そうですね、何がわかった、何がわからなかった、ということよりも。
K_1155さんとの対話を経た今、その前よりもずっと、私はやよいを好きになっている、ということですね。


そんなこんなで、本来収拾すべきいろいろなものがぶっ飛ばされているような気もしますが。
私の、「箱外さん」に訊いた、「高槻やよい」についてのインタビュー、を掲載する記事は、ここで打ち止めとなります。

ここまでお付き合いいただきました皆様、そして何よりもK1155さん、本当に長々と、有り難うございました。




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[企画]突発企画!「すごろくさん」が「高槻やよい」について訊いてきた

はい、箱外でございます。 世間のあれやこれやから完全に乗り遅れつつ、何をやっていたのかといいますと、こんなことをやってました。 突発企画! 「箱外さん」に「高槻やよい」に

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