ノベマス「ゆきまみ」前史(?)


ゆきまこ?たかゆき? いやいやこれからはゆきまみの時代っしょ→ - めぐりあいクロニクル

胡桃坂氏の記事より。

「しかしこのゆきまみウェーブはpixivやSS界隈では起きているものの、残念ながらニコマスまでは届いていないようです。
さっきタグ検索したところ深い悲しみに包まれてしまいましたw」

とのことで。
それでは、そのウェーブが届く前には何があったか、例によって私の守備範囲だけでざっと振り返ってみましょうか、と。
なにしろ私も日に日に古い動画のことは忘れていく、新しい動画も見た端から忘れていくということで、こういうネタを拾うのも困難になってきました……じゃあ何なら覚えているんだという感じですね。
まあどの道、私にとって特段の思い入れがある話題ではないし、いずれウェーブがやってきてニコマスゆきまみフリーク、ゆきまみ専門家が輩出されるようになれば、もう出る幕はないでしょうから、今の内に軽〜く適当に済ませておきましょう、ということですね。




ノベマスで「ゆきまみ」と言えば。


1 <ゆきまみ>成立以前


ボンテリP 雪歩と真美の暇つぶし その158 09年05月22日


ボンテリPの餓狼歩(がろぽ)と真美の暇つぶし! これですね。

と、『暇つぶし』の強烈なお下品回を一本貼ってこの記事終わりにすればいいや、と思っていたのですが。
よく考えると、ボンテリPの「餓狼歩」さんって、名前は強烈だけど、常時下ネタ連発の春香さん小鳥さんや糞便ネタ大好きの千早さんと違って、口調が漢前なだけでまともなんですよね。むしろ凛々しくて痛快なキャラクター。
しかも真美と言えば『暇つぶし』唯一の良心として名を馳せる良心 of 良心、つまりこの二人の組み合わせってこのシリーズで一番まともなカードなんですねえ。ということで、あっさり目論みは崩れたのでした。まる。
そんなわけで、貼ったのはこの雪歩&真美コンビの、記念すべき『暇つぶし』パーソナリティー初担当回です。


タミフルP エロゲーっぽいアイマス 反省2 最終兵器雪歩 08年04月20日
エロゲーっぽいアイマス 反省3 08年04月27日


で、この記事を書くまで、ノベマスで雪歩と真美が組み合わせになったのって『暇つぶし』が最古だよねえ、と思っていたのですが、ああ、こっちの方が古かったなあ、と。
と言ってもこのシリーズは、というより08年のコメディ系のノベマスは、基本的に常にPが会話の中心にいることが多いので、雪歩と真美が直接掛け合うシーンはあまりありません。
Pと真美の情事を覗いて鼻血を出す雪歩……と要約すると、まあ昨今は、探せばそのくらいのシチュエーションのエロをやっている動画は普通に見つかるでしょう。が、これはそんな字面ではまったく説明がつかないはっちゃけ方をしている動画です。たった一本で「真美ファンの墓地」「雪歩ファンの墓地」「ニコニコ市立中央総合病院アイマス病棟」のタグを集めるのは伊達ではないのです。ちなみにこれらは「反省2」についたタグですが、「反省3」についているタグはもっと斜め上に酷くなっています。今見ても、というより時間が経てば経つほど、なんでこんなものがこの世に生れ落ちたのか不思議になるシリーズですね。


権兵衛P 【愛m@s24】雪歩と真美のTRPG教室 08年06月11日


アイドルマスター 雪歩と真美のTRPG教室 08年06月20日~07月10日完結


ニコマスに最初にTRPGを持ち込んだ、歴史的動画。初出は「愛m@s24」の企画動画で、それを単品・シリーズ化したもの。
内容は、TRPGを全く知らない人を念頭に、基礎的な概念から懇切に説明したもので、現在でもTRPG初心者向けの教養講座として有用な動画だと思います。その一方で、コメントは経験者のトークで埋まっていて、そのギャップが面白いというか、アイマスでTRPGを語る動画が出現したことへの当時のTRPG者の盛り上がりが窺えます。
そしてそのパーソナリティーが雪歩と真美。元々、雪歩の立ち絵の佇まいは説明役がよく似合うところがあって、教養講座系の動画の中で雪歩はかなり特徴的な存在感を持っています。
また、周知の通り、単体のキャラクターとしての真美は、2次創作上においては、「亜美真美」二人セットのキャラクターよりも落ち着きのある性格としてイメージされることが多い存在です。従って、「亜美真美」的な楽しげな姿、子供らしさと、もの分かりの良い優等生的役柄を場面によって使い分けたりミックスしたりしやすく、同じく子供役・生徒役を担うやよい、亜美よりも、役の自由度が高い部分があるのだろうと思います。
権兵衛P、ボンテリPと、最初期の雪歩・真美の掛け合い動画がいずれも番組の司会的な役柄で登場しているのは、そうした点に理由があったのかな、と思います。
また、現在、権兵衛Pと同じく雪歩と真美の組み合わせのTRPGの教養講座である、せんしゃPのゆきぽと真美のカオスフレア購入ガイド【基本ルールブック編】(11年07月08日~ )が連載中です。


だがのP 【iM@S×PCM2008】Piyo Cycling Manager (3) 09年05月26日


シリーズ作品中で雪歩と真美が絡むシーンのある回は、探すの大変なので調べていませんが、これはタグがついているので。だがのPの、アイドルたちがチームを組んで自転車レースに参加するシリーズで、この回は雪歩メインの回ですが、真美が雪歩をサポートする役回りになっていて、「ゆきまみ」タグがついています。


2 「雪歩と亜美真美」動画


にわP 【Novelsm@ster】 トリック・トリート / おかしないたずら 09年03月05日


当たり前ですが、真美にしろ亜美にしろ、二人そろって活動している動画を考慮にいれないと流れも何もあったものではないので、「雪歩」と「亜美真美」が組み合わせになった動画も見ておきましょう。
雪歩を年少組と組み合わせる場合、ざっくりと分けると、

・”雪歩の優しいお姉さんとしての側面を強調し、年少組に刺激を与える”
・”雪歩の内気さ、いじいじしたところを強調し、年少組から刺激を受けて雪歩が成長する”

の、二つの方向性があります。私の非常に大雑把なイメージでは、やよいの場合は前者、伊織の場合は後者が多くなる印象があります。美希は不定。(以上は全くの印象論です。たぶん、たまたま今よく覚えている動画のイメージなんかに引きずられているところが大きいと思います。また、キャラクター二人の交流による成長を描く物語では、一方の導きによって一方が成長する描写を行った場合、次の展開では逆の構図になるパターンが非常に多いので、長尺になればなるほど二つの方向性が両方生じることになります。)
一方、亜美真美が他人とマッチアップする時の特徴は、ひとつは、トリックスター的なキャラクター性の強調と、幼い等身大の子供としてのキャラクターの強調の両方が可能なこと。もう一つは、既に述べた通り、「亜美真美」としての方向性と単独のキャラクターとしての方向性を変化させる、かつ「亜美」と「真美」に異なるキャラクター性を与える手法がしばしば多用されることです。
そういうわけで、雪歩と亜美真美が組んだ場合、どの方向にも話が展開する可能性がありそうです。最古級と思われるにわPのこの動画は、亜美真美の役回りは相手を引っ掻き回すトリックスター、雪歩の物語としては後者のパターン、ということになります。ただし、ここで「亜美真美」は場を引っ掻き回して去っていくだけですが、「真美」単体は機転を利かせて雪歩に刺激を与える、という仕掛けが使われています。亜美が何を思っているかは描写がない以上何もわからないわけですが、表に現れる事象としては「真美はいい子」ということになり、最古級の「雪歩と亜美真美」の動画であると同時に、最古級の「ゆきまみ」要素を持つ動画であるとも言える内容になっています。


がんびっとP 【卓M@s】IM@S&Dr@gons 宿命の双子【3DA】 09年08月14日~09年09月06日完結


卓m@sはほとんどの場合、メインの登場人物たるプレイヤーがせいぜい5〜6人程度に限定されるという性質から、カップリングを考える場合にはいろんな例を見ることができるでしょう。が、私には把握しきれない世界なので、1作だけ挙げておきます。がんびっとPのシリーズで、プレイヤーが小鳥、雪歩、亜美、真美、解説が律子、というもの。


パキケファロサウルスP 雪歩&双海姉妹と夏の幕張『恐竜2009』 (09年07月26日~10年03月24完結)


Pと恐竜展を見に行く雪歩、亜美、真美。雪歩はパキケファロサウルスPの恐竜展見学動画では必ず登場するだけに、恐竜を語る姿が、実に生き生きとして自然に見えます。
お姉さん役、先生役でありつつ亜美真美にあっさりペースを握られたりもする雪歩と、生徒役でありつつ自由にはしゃぎ回りもする亜美真美、という、この組み合わせのフレキシビリティが発揮された、楽しげな雰囲気が横溢している教養講座です。


二次元結社XP サイコソルジャー双海真美【ノベマス短編】 10年07月02日


個人的に、ノベマスが生んだ鬼才の一人だと思っている二次元結社XPのギャグ作品。
亜美真美のいたずらを真面目に信じ込む雪歩、という展開を基本としつつ、まともなキャラクターとどこかおかしいキャラクターが混在していて微妙に先の予測がしづらかったり、メタネタが入ったり、オヤジオナ氏ばりの顔芸が入ったりと、なんとも言いがたいこの人だけのバランス感覚で構築された動画です。


木偶P 765アイドルがDSサブキャラに出会った~亜美真美、雪歩編~ 11年05月05日


尾崎と出会う亜美、真美、雪歩。ほのぼの安心して見られるコメディ。木偶Pの定評ある連作中の1作。


3 <ゆきまみ><まみゆき>


燦々P ふたみさんとはぎわらさん 10年08月22日


先にも述べた通り、元来ノベマスは何らかのコラボする原作があるか、Pが会話の中心にいるものが多かったので、そこから、”アイドル二人の掛け合いだけで動画になる” ということが一般化するのは、いろいろな経過を経てのことになります。
その辺りのことは、以前演芸m@sterについての記事で若干述べましたが、笑いがメインでない動画についても、同じことが言えます。「カップリング」という事柄が当たり前のように問題になるのは、決して最初から当たり前だった事象ではない、ということです。

燦々Pの「〜さんと〜さん」シリーズは、1話1〜2分程度の短い尺で、アイドル二人が会話する情景を描く、というコンセプトで、これは登場当時、かなり清新な印象を与える試みでした。
雪歩と真美をフューチャーした本回。現在「「ゆきまみ」タグで本動画より古いのは、先述のだがのPのシリーズ中の1回の他、ノーマルPVのみのため、事実上、ニコマスで「ゆきまみ」がカップリングとして成立した最初の動画と言ってもいいかと思います。(また、「まみゆき」タグの最古の動画でもあります。)
また「新ジャンル:ゆきまみ」というタグもついています。当たり前ですが、こういうタグによって冠される称号は、あくまでタグをつけた人の知識と感覚によるものですから、それがそのまま事実関係を示しているという保証はありません。ただ、この動画の登場当時、作品と、「ゆきまみ」というものが、視聴者にどういう感覚を持って受けとめられたかは、ここからよく窺えるでしょう。
参照:NP氏の本棚 ゆきまみは珍しい

由々氏/りーP ふたみさんとはぎわらさんを喋ってみm@ster


上記燦々P作品の派生動画。由々氏とりーPが声を当てたもの。
雪歩は、由々氏の存在もあって、テキスト動画として出たものに声がついた例が他のアイドルに比べて多い気がしますが、こうした派生動画の存在も、作品が登場時に持っていたインパクトを示しているでしょう。


覆面作家P 【ノベマス】ぎゅってされた! 11年01月29日


燦々Pの動画がニコマス最初の「ゆきまみ」だとすると、2の真美をフューチャーした最初の動画が、この覆面作家Pの作品だと言っていいでしょう。(これ、こんな断言しておいて見落としがあったら赤っ恥だな。)
無印時代の真美と、2になって姿形のかわった真美の違いについては、既に胡桃坂氏が熱く語られているところですが、同じく雪歩視点の文章で亜美真美との触れ合いを描いていたにわPの『トリック・トリート / おかしないたずら』と見比べると、(異なる作者の作品とはいえ)無印の亜美真美と2の真美で生じるテイストの違い、作者が真美に対して抱いている感覚の変化が、鮮明に見て取れるでしょう。


雪うさぎP Memory of two people 第4話「勘違い」 11年06月06日 (11年05月25日~)


先にも述べた通り、シリーズ作品中で雪歩と真美が絡むものについては今回特に調べていませんが、この作品は印象に残るシーンがあったので、挙げておきます。
亜美と真美が仲違いして、真美が家出するというようなストーリーが基本で、仲違いの経過や亜美と真美の描き方自体には、亜美真美のノベマスとしてさほど珍しい要素は見当たりませんが、別々になった亜美と真美を、亜美は春香、真美は雪歩がそれぞれフォローして励ます、という展開が印象的でした。
現在、9話まで連載されたところで中断状態になっているようです。


sr氏 【ノベマス】真美と雪歩 12年08月09日


2設定、2立ち絵の動画で、初投稿作の模様。真美のぐっと伸びた身長について会話する二人。現時点で「まみゆき」「まみゆきは正義」タグがついていて、「ゆきまみ」タグはありません。
燦々P作品、覆面作家P作品、そしてこの作品と、今日までにカップリングとしてこの二人を全面的にフューチャーした動画はいずれも、2分前後の短編になっているのが面白いですね。


そんなわけで、(卓m@sのシリーズ作品など、「ゆきまみ」タグがあるにも関わらず無視してしまっているものもありますが)、現時点で、主にノベマスの雪歩と真美のカップリングについて、わかる範囲でまとめてみました。

ところで、2になっての亜美と真美の変化について、主にテキスト系動画への影響という観点から、私の見解を若干述べておきます。
まず、テキスト系動画というものは、多くの場合立ち絵を根幹的な素材とする以上、キャラクターの描写のされ方・受容のされ方は、立ち絵が喚起するイメージに大きく影響されます。その点で、無印から2の立ち絵へ移行によって真美が受ける影響はもちろん大きく、それは、上で触れたように雪歩と絡む動画を見比べただけでも実感できることでしょう。

また、2の世界観の導入による物語への影響という点では、私は ”「亜美真美」というセットを意識せずに真美(あるいは亜美)という個人を登場させる” ことが当たり前になった、ということが、非常に重要だと感じています。
無印の世界観の下での2次創作において、亜美あるいは真美を描写する場合、「亜美真美」ではなく真美(あるいは亜美)というそれぞれの個人に焦点を当てようとした場合でも、 ”「亜美真美」というセットの中での「亜美」と「真美」の役割分担” 、としてものを発想することが極めて一般的であったからであり、結果として、作者が真美(あるいは亜美)という個人の内面に目を向けようとすればするほど、そのキャラクターづけ、関係性、ストーリー展開が類型化していく傾向があったと思っているからです。
一方で、仔細に観察すれば、無印時代の亜美真美ノベマスの中に極めて豊かで変化に富んだ鉱脈があることも私は知っていますが、2の世界観の亜美と真美の登場は、確かに物語作品に新しい意識と可能性を呼び起こすものであったと思います。






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