アイドル名タグの話(2)


近頃、アイドル名タグに関する幾人かの人のつぶやきを目にしていて、そうか、タグに関心がない人には何が起こっているのかさっぱりだろうな、と思ったので。
(2)とあるのは、以前に各アイドルのタグ数を調べて記事に載せたことがあるからです。もちろん記録としては同じ事をやっておいた方が意味がありますが、面倒だから今回は私はやりません、従ってこの記事の中だけでは、私が言っていることの信頼性を検証する情報は何もありません、と、そういう話になります。

ちなみに、端的に結論だけ書いておくと、現時点でアイドル名タグをつける場合、 "無印の登場アイドル11人は「下の名前のみ」" 、 "それ以外全てのキャラクター(アイドル以外を含む)は「フルネーム」" のタグがつくのが、検索上もっとも便利な状態、ということになります。




で、ここでちょっとややこしいのが、2・アニマスのレギュラーメンバーでありながら、他の11人と状況が違う響・貴音の存在ですね。
元々、ある時期までこの二人は、「我那覇響」「四条貴音」タグと「響」「貴音」タグが並行してバラバラに増えていたのですが、現在では前者が圧倒的優勢になっています。優勢になった、というのは、単に増える量が多かった、というだけではなくて、どこかで選択的に既存の「響」「貴音」タグを「我那覇響」「四条貴音」タグに付け替える作業が行われていたことを意味します。
結果として、両者のタグはほぼ1種類に一本化されたので、知っていて検索する側としては、良い状況になったと思います。

ただ、たとえば「SPのプロジェクト・フェアリーメンバーのトリオPV」や「高校生5人によるクインテットPV」などにタグをつける場合、検索上一番便利なようにすると、

「四条貴音・美希・我那覇響」
「春香・千早・我那覇響・雪歩・真」

などという一見して不自然な形になってしまう、という、ややこしいことになってはいます。
私個人の意見としては、検索用タグというのは、確かに利便性のためのものではあるのですが、そういう、その時の流れによって、必ずしも美しく整ってはいない形で形成されてくるものでもあるのが、当然のことです。
ある特定ジャンルの音楽でアイドルを踊らせる、という同レベルの識別を目的とするタグが、どうして「im@s洋楽コラボPV」「音ゲーMAD@アイマス」「im@sclassic」等々バラバラの名称なんだ、わかりにくいじゃないか、と言われても、それはそういう風に一つ一つのタグが形成されてきたから、としか答えようがないわけで。
07年に無印メンバーのタグが下の名前だけで定着したことにも、SPから出た二人がフルネームで定着したことも、それ自体が彼女たちの、ニコマスの歴史を映した事柄です。
だからまあ、多少ややこしくても現状のままでいいんじゃないかな、
というところで終われば、話は単純なのですが。


実際には、無印メンバー11人についても、下の名前だけのタグがつけ続けられている一方で、並行してフルネームのタグも増え続けていてます。タグ総数が多いアイドルでは、まだ両者の間にはかなりの数の差があるのですが、少ないアイドルではかなり拮抗した状態になっています。
ただし、同程度の数の動画についている場合でも、両者はその包含している動画の内容がかなり異なります。フルネームのタグの総数のうちかなりの部分が、「ノーマルPV」や「テキスト系動画(特に卓m@s)の長期シリーズ作品」についたもので占められているからです。これはどういうことかというと、 ”フルネームのタグには、タグ総数を多くすること自体を目的として活動している勢力が存在する" ことを意味します。

たとえば、貴方があるテキスト系作者(具体名は挙げませんが)の、百何十話と続いているシリーズ作品の中のある一回を、たまたま台湾版のニコニコ動画で視聴した場合、タグ枠に、「天海春香」「如月千早」「萩原雪歩」……と、フルネームのアイドル名がびっしりと連なっているのに気づくことになるでしょう。
つまり、その百何十話あるシリーズの1回1回、誰が出ているかをチェックして、たとえばその回には10人のアイドルが登場しているとすれば、その10人全員をフルネームでタグ上に並べる作業を、誰かが営々と行っている、ということです。

そのような内容のものを多量に含んでのフルネームアイドル名タグの総数、ということで、多くの場合検索する側がアイドル名タグによってどういう動画を探し当てたいだろうか、と考えた場合には、現時点でも、下の名前のみのタグの方に、より濃い情報が包含されている、ということになるわけです。
勿論、場所によっては、既に下の名前タグがついていたものがフルネームのタグにつけかえられているケースもあるので、実際にどこでは何のタグがついているかは、両者を並べて見比べてみないとわからない、ということになります。

※8/30追記 もちろん、投稿者が最初からフルネームのタグを選んでつけているケースもあります。


私がなんでこんなにタグにこだわるかというと、私の場合、あるタグが包含している動画を端から端まで調べるとか、複数のタグをいろんな条件で組み合わせて必要な動画を探す、みたいなことをやる必要性をしょっちゅう感じるので、「一種類のタグが、ある概念の全体をどれだけ包含しているか」ということがものすごく重要だからです。
が、そんな”必要性” "ものすごく重要" がピンと来る暇な人は世の中でごく少数なわけで、故にこの記事に、今後の展望的なものはないわけです。
ちなみに、網羅性という意味では当然キーワード検索の方が優れています。しかし、あれは現在の仕様では先頭から50ページ目までしか表示しない、すなわち4列×8行×50pを「投稿の古い順」「投稿の新しい順」の両端からやって最大3200件、までしかカバーできないので、全く使えない局面が多々出てくるのですが、その「最大3200件では全く使えない」ということがピンと来る人がどれだけいるものか、ということです。

もう少し言うと、私は以前、ドリームクラブのMADについて調べようとして、タグというものが動画を探す役に全く立たない世界があることを思い知ったので。
タグが役に立たない、というのはどういうレベルかというと、たとえばドリクラにはアイマスにおける「im@sノーマルPV」に相当する概念すら成立していなかった、というようなことです。(「ドリクラノーマルPV」というタグは一応存在していますが、最初に調べた時点でそのタグを使っていたのは、ニコマス出身の三毛猫Pただ一人でした。)
もっと言うと、「ドリームクラブ」というタグ自体、ドリクラ動画全体を包含してすらいなかったりとか(「ドリームクラブZERO」タグや「ドリクラ」タグだけでしか検索できないドリクラ動画がたくさんある)。そして、そういう時に必須であるにもかかわらず、「全く使えない」のが現状のキーワード検索であることは、先ほど述べた通りです。
まあそんなわけで、各種の「検索用タグ」という存在が実際的に機能している文化が、どれだけ得難く有り難いものであるか、ということですね。


ついでに述べると、周知の通りアイドル名タグの中で総数が最大なのは春香で、下の名前(「春香」)とフルネーム(「天海春香」)の数の差が一番大きいのも春香です。それは、春香が登場する動画が多いことからくる必然……、という部分ももちろんあるでしょう。しかし、暇人にとっては "タグが増減する" という現象はそれだけの意味ではないんだ、ということで、例題をひとつ。

例題:
ここに一本の、08年夏に投稿された、センター:真、2nd:春香、3rd:雪歩という編成の洋楽コラボPVが存在し、次のような順番でタグがついていたとする。この中のアイドル名タグの並びについて、説明せよ。

「アイドルマスター」「真」「im@s洋楽コラボPV」「16歳トリオ」「鳴けるアイマス」「吐けるアイマス」「避けるアイマス」「菊地真」「萩原雪歩」「春香」


5〜7番目は今私が適当にでっち上げたものですが、”この動画固有のネタタグ” を表わしたものだと思ってください。さて、私ならこのタグをどう解釈するかというと。

①投稿直後、「真」「春香」「雪歩」とタグがつく
②その他種々のタグがついて枠が埋まる
③フルネーム名タグをつけたい人が、「春香」「雪歩」タグを消し、「菊地真」「天海春香」「萩原雪歩」タグをつける。この際、センターの真だけは投稿者がタグロックしていたため、消されずに残存した。
④「春香」タグだけに関心があって他はどーでもいい人が、「天海春香」タグを消して「春香」タグをつける。

という順番で現在の状態が形成されたと考えます。
上記の例題は、もちろん直接当てはまる動画は存在しないフィクションですが、この ”タグ枠の末尾にフルネームのタグが並び、更に春香だけは下の名前のみのタグになっている” 現象は実在のものです。念のために申し上げておくと、やっているのは私ではありません。

このように、私自身も含めまして、特定のアイドルに関心のある人たちの中には、タグ周辺だけ眺めていても、良く言えばこだわり屋、悪く言えば厨気質荒らし気質、の人のいろんな発現形が観測できるのですねえ、ということで。
私にとっては、ニコマスの春香さんを考える、とか、春香派という存在を考える、ということは、こういう実にどうでもいいことごとと、切っても切り離せない事柄であるわけです(笑)。
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No title

これってかなり興味深い話ではあります。個人的な体験談も交えての感想なんぞ
書かせてもらおうかな…と。
私は基本タグは下の名前でしか書きません。古株としての維持もありますが、実利的に
いえば、みてれぅで拾ってもらえる(アイドルのマークが付く)のは下の名前だけだから
というのもあります。で、先日、プロジェクト・フェアリーで作った動画を上げた時に
当然三人とも下の名前だけで書いていたら、その数時間後には、貴音と響だけがフルネーム
表記になってました。整頓しないのもと思って美希もフルネームにしたら名前だけの
タグを付けてもらったとか。あとはめんどくさいので放置ですw

これが再生数250ちょいのPVで起こっていることですから、多い再生数でタグロックの
多い動画だと戦争状態でしょうね。確かにおっしゃるとおり、ネームタグはニコニコでの
検索の意義を殆どなしてません。ただそれをフルネームにしても、やはり検索の意味は
なさないでしょう。むしろ作り手としてはみてれぅでのタグ付けが重要です。

こうなったのも、大百科の仕様変更とか9.11とか、多分いろいろあるんじゃないかと思います。
ただ、ジョンの曲いいよねと言って「ジョンって言ってもわからないよ。ジョン・レノンなのか?」
と聞かれるほど無粋な話もありません。ましてやアイマスの派生も含めても30人いるかいないか
の世界で「春香では通じないから天海春香と表記しなさい」という押し付けは嫌ですねえ…。

たとえ検索機能が使えなくても、アイドルは名前だけで表記したい。この世界に足を入れてから
5年近く経つ現在も作り手としてそう思います。名前で表記というのはオンリーな存在であり、
特別な存在であるということですから。
10個タグロックできないものかと考えちゃいますねえ…。

ものすごい長文になってしまい、失礼いたしましたm(_ _)m

Re: No title

ともよP、いらっしゃいませ! 
コメントありがとうございます!

なるほど、確かにみてれぅチャンネルで拾われるのは下の名前だけですね。私もみてれぅから動画を見る時はあのマークはかなり頼りにしているので、あれが付くか付かないかは大きな問題ですね。

おっしゃる通りで、ひとつのタグが何千何万もの動画につくという状態になると、一別にどのタグがどうなっていようがそれは検索上の意味をなさないというのが当たり前の感覚で、だからこそ、こんな話をブログで延々と書いているのは私だけなのだろうと思います。ただ、見る専でブログを書くなんていうわけのわからないことをやっている人間としては、何千何万という中から必要な動画を探したい、みたいなことはザラにあるので、一種類のタグで全部を集められる、という状態になっていた方が有り難いわけですが、まあそんなのはものすごく特殊な需要ですよねえ、ということであんな書き方になっているわけです。

確かに、いろんな要因があって近年になって生じてきた動きなのだろうと思います。「アイドルマスター2」タグや「ジュピター(アイドルマスター)」タグなどは、明らかに、当てはまる動画に漏れなくつけて回ることに執心の人がいて、9.11の影響が色濃く表れていますし、「おっさんホイホイ」タグを「ニコマスおっホイ」タグに付け替えたい、なんて話の場合は大百科で直接宣言している人がいますが、このフルネームタグの場合は、誰がどういう思想のもとでつけ始めたかが全然表に出てこないのが不思議なんですよね。

作り手としてのメリットであったり、古参のPとしてのこだわりであったり、私にはなかなか想像がつかない貴重な話と、熱い思いの丈をうかがうことができて、とても嬉しく思っております。失礼だなんてとんでもない、こんな読みにくい記事に貴重で丁寧なコメント、本当に有り難うございました。

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