お祭り春香さん


ネタの在庫整理的な記事を書こうと思っていたのですが、なんかスクショを撮りすぎてしまって、縮小したり数を絞ったりするのが面倒なので、これだけ独立の記事で。
あらかじめ書いておきますが、この記事は、最後まで読んでも特に結論のようなものはありません。
それどころか、起承転結的な一定の流れすらありません。



島P OM@TSURI 12年01月03日



上記の島Pの動画はオールスター動画ですが、春香さんがメインボーカル的な立ち位置にいますね。
で、この動画で使われている曲には、ボーカルが掛け声をかけて観衆が唱和する、みたいなパートがあります(5分頃から)が、それを島Pは、

島P OM@TSURI 5:05
島P OM@TSURI 5:08

島P OM@TSURI 5:22
島P OM@TSURI 5:25


春香さんがソロで踊った振り付けを、他のメンバーがそっくりなぞって踊る、という表現で映像化しています。
この動画では、
前半:春香ソロ→全員の顔見せ
後半:春香さんの煽りに他のダンサーが応じる→ダンサー全体が場(観客)を煽っていく
という構成で、ライブの熱気が盛り上がっていく様子が表現されているのだと思いますが、こういうの、前にもどこかで見たことあるなあ、と連想したのがこの動画で。

てってってーP アイドルマスター ジャングルブギ 07年06月24日



てってってーPのこの動画も、メインボーカルは春香さんで、

てってってーP ジャングル・ブギ 0:36
てってってーP ジャングル・ブギ 0:38

てってってーP ジャングル・ブギ 1:01
てってってーP ジャングル・ブギ 1:02


メインボーカルを春香さんがソロで踊って、合いの手を修羅場トリオの3人が踊る、という形で曲のパート分けが表現されています。
これがさらに、間奏パートに入ると、

てってってーP ジャングル・ブギ 1:23
てってってーP ジャングル・ブギ 1:24

てってってーP ジャングル・ブギ 1:28
てってってーP ジャングル・ブギ 1:30


春香さんがソロで踊った同じ振り付けを、三人がそっくり、なぞるように操られるように踊る、という点も一緒です。

まあこういう、ソリスト+バックダンサー、あるいはパフォーマー+観衆という関係を絵的に表現した動画って、探せば他にもいろいろあるとは思いますが。
一人のカリスマが生み出すものに対して全体が一体化していく様に熱狂する、というのはいかにもアイマスならではの表現だよねという気がして、かつ、こーいうのはアイドルにやらせるなら、やっぱり春香さんだよね、という気がするのであります。(まあ、お祭りはお祭りでも、邪神を召喚するお祭りだったりすると、違うひとが降りてきたりもしますが。)

**P 『カントリーガール』 11年09月13日



そしてたとえば、この動画の表現なども、春香さんの、ステージパフォーマンスの、そういう部分の楽しさを追求していった先にあるのでしょう。

RidgerP作品 アイドルマスター 伊月伊織 -MASTER ARTIST 13- 08年05月26日


RidgerP 伊月伊織 6:24

RidgerP 伊月伊織 6:51
RidgerP 伊月伊織 6:59

RidgerP 伊月伊織 7:02
RidgerP 伊月伊織 7:07


RidgerPのこの動画では、終盤、遊びに来た
閣下がステージをジャックするパートがあるわけですが、この動画でRidgerPが”発明”、したのが
閣下の従者的存在、HMD春香さんでした。HMD春香さんの存在によって、
閣下(本体)とそれに追従するHMD春香さん、
閣下グループとそれに協調して踊る伊織グループ(伊織+伊織に追従するHMDやよい・亜美)という2層(orzコメント群も含めれば3層)のヒエラルキーがこの動画では成立しています。

ここで使用された「Patriot Anthem」は、RidgerP発の
閣下の象徴的曲のひとつとして、いくつもの春香動画で使われていくことになるわけですが、その中でこのようなヒエラルキーの絵的な表現を突き詰めたのが、下の動画になるでしょう。

FugrinP [アイドルマスター] Patriot Anthem 修正版 [春香さん] 08年10月10日



FugrinP Patriot Anthem 0:32
FugrinP Patriot Anthem 0:28
FugrinP Patriot Anthem 2:00


FugrinPのこの動画に至って、
閣下(本体)— 一糸乱れず統率されたHMD春香さん軍団 — HMD春香さんに先導された全アイドルの集団、という、
閣下ひとりを頂点とし動力の根源とする、3層のヒエラルキー構造が完成したわけです。

記憶に新しいところでは、ておくれPの『アイマスクエスト』でも「Patriot Anthem」が、そしてHMD春香さんが
閣下に伴うものとして出てきましたね。

97話 11年01月31日


98話 11年02月20日



ておくれP アイマスクエスト 97話 18:37
ておくれP アイマスクエスト 98話 3:00


アイマスクエストⅣ 100話 第八章04「砂漠の城壁 後半」 11年04月10日


ておくれP アイマスクエスト 100話 2:12


イメージの源泉がRidgerPの動画にある以上、当たり前と言えば当たり前なのですが、
閣下の命令に応じて集まる(魔物の)群衆、と、腕輪の一振りで出現して機械的に戦うHMD春香さん(かっかもどき)で、絵的な立ち位置がやっぱり違うのが、面白いと言えば面白いところです。

えーと、何をしたかったかというと、ブログ上で
閣下の尊顔を拝し奉りたいという真摯な誠意を抑え切れなくなっただけでした。


話を最初の方に戻すと、繰り返しや呼応の構造を持った音楽を絵的にどう表現するか、というのはアイマス動画に限ったテーマではないわけです。いまこうして島PやてってってーPの動画を眺めつつ、私がふと連想したのが、イタリアのアニメーション作家、ブルーノ・ボツェットのアニメです。
ボツェットは、ニコ動的には、イタリア人とイタリア人以外のヨーロッパ人の、いわゆる国民性、お国柄の違いを単純な図像で風刺したヨーロッパとイタリアで有名な人で、その他ドイツ人とイタリア人の差とか男と女の差とか車を運転する人の人間性とか、同種の、人口に膾炙していてFLASH時代に日本にも輸入されたような作品は、だいたいニコ動上で見ることができます。

ボツェットの代表作に、クラシック音楽を映像化したウォルト・ディズニーの『ファンタジア』(魔法で水汲みをさせていた箒が暴走する、デュカス「魔法使いの弟子」の部分がことに有名。これもだいたいニコ動で拾える。)のオマージュでありパロディである、

”Allegro Non Troppo ”(邦題『ネオ・ファンタジア』)

がありますが、私が連想したのは、その中のドヴォルザーク「スラヴ舞曲第7番」の部分です。
(ニコ動には多分ないが、youtubeで見られる。dvorak slavonic dance no 7)この曲は、同じメロディーを、演奏する楽器の構成を変えながら次々繰り返していく、追いかけっこの構造になっていますが、それにボツェットがつけたのが、こんなアニメでした。



ボツェット スラヴ舞曲 0:15
ボツェット スラヴ舞曲 0:33

ボツェット スラヴ舞曲 0:38
ボツェット スラヴ舞曲 0:51
ボツェット スラヴ舞曲 0:59


ボツェット スラヴ舞曲 1:12
ボツェット スラヴ舞曲 1:17

ボツェット スラヴ舞曲 1:23

一本の楽器が奏したメロディーをたくさんの楽器がなぞるように繰り返す構造を、一人の人間の行動を集団全員が真似していく様になぞらえているわけですが、ここで登場するのが、


ボツェット スラヴ舞曲 1:34

なにやら不穏なことを考えているこの人物です。


ボツェット スラヴ舞曲 1:44
ボツェット スラヴ舞曲 1:44−2
ボツェット スラヴ舞曲 1:47
ボツェット スラヴ舞曲 1:50

ボツェット スラヴ舞曲 1:58
ボツェット スラヴ舞曲 2:00
ボツェット スラヴ舞曲 2:01
ボツェット スラヴ舞曲 2:04


緑服の人物の行動を集団で模倣しているうち、やがて緑服の人物の指し示す行動は、下のようなものになります。

ボツェット スラヴ舞曲 2:26
ボツェット スラヴ舞曲 2:27

ボツェット スラヴ舞曲 2:31
ボツェット スラヴ舞曲 2:31

おわかりの通り、これは、かつてイタリアにも実在した、ファシズム体制を風刺(少なくとも、直接的には)したものなっています。
ではこの作品は、独裁者に煽動されていとも簡単に盲従してしまう人間という存在を皮肉ったものなのか……というと、実はそれをひっくり返すオチが待っているのがこの作品のミソなのですが、いまそのオチの場面を、直接貼ることはしません。
ただ、動画を見た方は、なんでこんなオチになっているのか、ということをちょっと考えれば、これは作者がドイツ人や日本人ではなくイタリア人だからこそ確信をもって描け、意味をもたせられるオチであり、かつそこには、ある種の強烈なプライドと人間への信頼が宿っていることが、想像できると思います。

まあ、世界史系やシミュレーション系の架空戦記や教養講座などにつくコメントを見ていると、時々こういう話をしたくなるのですが、このブログをそういうニコマス・アイマス(またはそれに準じたホビー的な話題)と直接関わらない主張をする場所にしたくはないし、語れる知識もないので、これ以上深入りはしません。ことイタリアという国に関して言えば、ブログ界隈にはやたらディープな方もいらっしゃいますしね。
 

話を強引にニコマスに戻すと、世界史系の架空戦記と言えば、ニコマスブログ界隈にはgase2氏という強烈な語り手がいましたが、彼の比較的初期の文章に、芸術と政治・煽動の関係という、もろそのものの話題を扱った記事がありました。

白雅雪blog ブレヒトの異化効果 能からニコニコ動画のコメントまで 前編

gase2氏の記事によくある(私にもよくある)こととして、この記事は前編だけあって後編がなく、肝心のニコ動の話に辿り着かずに終わっています。ただ、ここにもその一端がほのめかされている、ニコ動あるいはニコマスという場を、全体主義的な煽動・洗脳に対して強靭な批判能力を持った存在と信じようとする姿勢は、gase2氏が一貫して持ち続けていたものだったように思います。
アイマスでもニコマスでもアニマスでもイベントでも20選でもなんでもいいのだけれど、この話題に絡めて、いま彼がこの記事の後編を書くとしたらどう書くんだろう、というような益体もないことを、最近の私は時々夢想します。どう書くんだろうねえ。

なんの話だ。というか春香さんどこ行った。
誤解のないよう、念のため申し添えておきますが、私はてってってーPの動画も
閣下動画も大好きです。

うん、結局いろいろ在庫整理した感じにはなったな。


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