15日の金曜日。


のすらP 【Novelsm@ster】 アイドル駄話~第二十三話~ 12年06月15日



12年2月19日の第一話でデビュー・連載開始し、このところ毎週金曜日の投稿が定番になっている、のすらPのシリーズの最新話。
まあ、この二十三話の社長のトークがとても面白かったので、一言どこかにメモしておこう、と思っただけなのですが。ギャグ主体のシリーズで、連載4ヶ月目で。この更新速度と内容の安定感はなかなか凄いことなので、その点記事として特記しておこう、と。



動画の具体的な内容については、以前のひろびろ氏の記事が非常に的確にレビューされているので、そちらにお任せするとして。

前提として、現今、765プロ事務所を舞台にPとアイドルのトークをメインに進行する類いの、コメディ系の新規のシリーズ連載が伸びるのは非常に稀である(DSキャラクターメイン、デレラガアイドルメイン、演芸m@ster系はそれぞれまた別の状況があります)、ということがあります。その中で珍しく、というより直近ではほとんど唯一といっていい、ギャグコメディのみの内容で人気を勝ち得たシリーズが、この『アイドル駄話』です。

で、それは何故なのだろう、ということで、私がひとつ感じるのは、たとえば一部のキャラクターのはっちゃけたノリであったり、Pの切り返しの文句の鋭さに象徴される言語感覚であったり、デビュー初期に感じた、あ、この人のこういうところ、独特で面白いセンスだな、と感じた部分が、そのままふくらまされて、後の動画において魅力の中核になっている、ということです。
自分のいいところを素直に伸ばす、というと当たり前のことのようです。が、そこには、読者が作品から見出だす作者の可能性への期待と、作者自身が自分に見出だし志向する可能性とが噛み合うという、ある種の幸運あるいは幸福な関係が必要で、なかなか難しいことなのです。

もう一つ、とくにコメディ作品に顕著な問題として、初登場時の新鮮さやインパクトがあるからこそ成り立つネタ、というものがあるわけです。第1話第2話において面白さの中核になるものが、5話6話と連載が重なった時、さらに10話20話と続いていった時、同じまま通用するとは限らない。
そういう意味で、自身の持つ可能性の中核を捉えて研鑽していったからこそ、息の長い連載が可能になったと言えるでしょう。殊更に12年現在という条件をつけずとも、4ヶ月の間ペースを保ち、ゆるやかに面白さが上昇あるは安定していくような形でコメディ作品を連載していくというのは簡単なことではなく、12年上半期のノベマスを特色づける作品の一つと言えるでしょう。

非常に蛇足的なことを述べると、より隙をなくす、万人向けの体裁を整える、という観点においては、たぶんこの作者の場合、あふれてくるネタを7割くらいに絞ってコントロールするようになると、より隙が無くなるのだろうな、とは思います。ここで言う隙がなくなる、というのは、わかりやすくイメージするならば、カズマ氏や胡桃坂氏がちらっと覗いた瞬間にティンとくる動画になる、というようなことです。
しかしまあ、それが蛇足だというのは、今のままで、作品が確固たる読者群を獲得し支持を得ている、すなわち作品の魅力・個性が的確に伝わるべき読者に伝わって感受されているからであって、そういう関係が成立しているシリーズ作品を、私はとても幸福な空間だと思います。

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