The iDOL Aloft



わるつP 空気力学 2:28


昨日から丸24時間ばかり、寝たり起きたり外出したりしながら、概ねわるつPについて何を書くかばかり考えているような気がしますが、書かんでもええような言葉と、書かなくていい言葉しか出てきませんでした。
どうしようもないね。

まあ、結局のところ、私が言いたいことは。
私がニコマスにいるのは、私が出会うべきひとつの動画と出会わんがためであって、それ以外はおまけのようなものであり、その過程はどうであってもよく、それを見出だす文脈は私の中に在ればよく。
ただ、私にその出会いの瞬間を見失わぬ心が在り、そこにあるべき動画が在ればよい。
その瞬間こそが、私にとっての永遠である。
今日、私はまたそういう出会いをひとつ、ここで得た。
ただ、それだけのことです。










「たった一つの身振りで長編小説を、ほんの一息の吐息で幸福を表現すること。このような凝縮は個人感情におぼれない自己抑制によってのみ成し得るものである。これらの曲は、音は、音を通して表現すること以外は表現することができないのだということを信じる者にしか理解できないであろう。」

                                      A. ヴェーベルン






わるつP アイドルマスター 空気力学春香サンと少年の詩 (11/12/16)


わるつP 空気力学 1:26



『空気力学少女と少年の詩』

この歌の中には、意志を語る言葉が数多く現れる。
そして、それらはすべて、強靭で明瞭な、ひとつの志向を示しているように思う。
曰く、


飛び出せ    羽ばたけ

吐き出せ    創り直す

行くんだ    飛ぶんだ

聞かせて

きっと届く



すなわちそれは、
まっすぐな飛翔であり、前へ打ち出されるモーメントであり、
肉体から紡ぎだされる表現であり、揺るぎない確信である。

その意志が、動作が、誰のものかと言えば、


私の翼よ 今

私は輝く翼で

少女の夢は



それは真っ先には、「私」であり、「少女」のものである。


屋上の塀に立ち 見下ろす世界は
消えてなくなる 言葉に溢れてる

ギリギリの場所に立ち 見上げる世界で
生まれた言葉 空を埋め尽くすよ

空の青 水に変わり 溺れる人々 世界で沈み



けれども、「私」が飛び出した向こう、「少女」が飛んでいく先には、何があるのか。
歌は、多くを語らない。
ただ、彼女の見下ろすもの、彼女の立つ場所は「世界」であり、周りに満ちるものは「水」であり、
上に在るものはただ「空」であり、


私は輝く翼で 水を掻き分けて行くんだ
あなたに届く力で飛ぶんだ 沈んだ世界を 今



彼女の持つものは、「あなたに届く力」である。

ここに在るのは「世界」で「水」。
先に在るのは「空」で「あなた」。

歌が繰り返し語るのは、「空気力学」について。
その形容は、歌が進むごとに変化する。
すなわちそれは、「天使の科学」であり、「神様の声」であり、「少女の夢」である。

「空気力学」とは何か。
それがもっともよく似ているのは、「言葉」である。
世界を変動させるもの、世界を構築するもの、人が行使し得るもの、「少女」が発現させるもの。
それが、「言葉」と「空気」である。

「少女」の動作は飛翔で、
動力は意志そのもの、
「翼」は肉体そのもの、
舞台は「世界」そのものである。

「空気力学」は、
その動作を成す ”手段” であり、
その動力を伝える ”駆動輪” であり、
その「翼」を飛行機関たらしめる ”技術” であり、
そして、その舞台における ”表現” そのものだ。


好きな人 そばに立ち 見つめていたいの
言葉少なく 空気のようにただ



「空気力学」と「言葉」とは、相反するもののようでもあり、互いに代替可能なようでもあり、
けれども多分、それは欠くべからざる両輪であり、重なり合う存在であり、
最後には同じものを表すのだと思う。
それはちょうど、「空」と「あなた」とが、
異なるもののようでも、相反するもののようでもありながら、
どちらも先に在って、重なり合っているのと同じように。


空気力学少女と少年の詩


タイトルとして、この歌のすべてを表象するフレーズ。
しかしそれは、タイトルそのままの文句として、ただ一箇所に現れるのみである。
すなわち、「少女」と「少年」の歌でありながら、
歌の中で思考し行動し、表現し表現されているのは、

「少女」ただ一人。

僕等はこの歌を、よく知っている。
なぜならば、

いつでも、ステージに立つのは、アイドルたったひとり。
それが、『アイドルマスター』というものだから。

「少女」が纏うものは「空気」であり、
「詩」を織りなすものは「言葉」である。
だから、

「空気力学」は「少女」のものであり、「詩」は「少年」のものである。
「空気力学」は、「少女」と「少年」二人の「詩」である。
「詩」は、「空気力学少女」と「少年」、ふたりが紡ぐものである。

これらはすべて、等価で同義的な真実である。
だって、アイドルに魂を宿らせるのは、プロデューサーなのだから。


私はここまで、『アイドルマスター 空気力学春香サンと少年の詩』について、何も語っていない。
ただ、歌われる言葉を追っただけである。
そこに確かに在るものを、そこで確かに見たものを、私は語る言葉を持たない。
それはきっと、アイドルとプロデューサーだけが表現し得る領域だ。
ただ、私に言えること、あるいは言い表せないことがあるとすれば。

この、恐ろしいまでの広さ。
この途方もなく広大な空間を、他の誰が創造し得よう。
天海春香のステージは、世界そのものだ。

そして、春香が、春香さんが、春香ちゃんが、
「わたしの空気力学」で、「飛ぶ」と、「きっと届く」と、歌うとき。
まっすぐに指差して見上げるものは、
ただ、どこまでも澄みわたった、かぎりなく広がる青空である。

それだけで、充分だ。


ここに在るのは、
音楽であり、詩であり、物語であり、
ステージであり、ライブであり、アイドルであり、
そして、その先にたしかに存在する、 ”何か” だ。


それが、天海春香だ。




わるつP 空気力学 4:01









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