普通につまらない記事(前編)


 
ネタ的にはそろそろ賞味期限切れというか、これ以上遊ばない方がいい匂いが漂っている頃かと思います。が、統一されたネタで投稿された数十の動画群を、1人の評者が全て見て評価してくれる、などという批評のサンプルはそうそうありません。そんなわけで、例のお願い動画の人のマイリストはとても興味深い資料だと思うので、実際に動画と見比べつつ、思った事を書き留めておこうと思います。

 ところで、件の人(個人か集団かわかりませんけれども)については、私もうるさい視聴者の1人として、どういうものを見てきた人なのか、という点には興味があります。「アイドルマスター」タグで毎日生産されるあらゆる動画全てを1人の人間がチェックするのは、まあ物理的に不可能なわけです。どれだけ見ている人でも、見ている領域・見ていない領域がある。
 それが、この人の場合はどこになるのか。とりあえず、アニマス関連の動画については、画質に言及したりOP差し替え動画を名指しで取り上げたりしているので、バックボーンとなる視聴体験があるのは間違いなさそうですが、それ以外の領域についてはどうなんだろう、と。

 後出しジャンケンになりますが、件の動画を見て最初に思った事は、前半の時点では「ニコマス」という単語が使われていないことですね。反応した人の多くは、当然のようにあれを "ニコマスに対する提言" だと受け取ったわけです。しかし、説明文中・動画中で提言の対象を指し示す語は「アニマスのMAD」「MADで生きてるアイドルマスター」「プロデューサーの皆様」「アニメに関する動画」「"アニメOPの差し替え"関連の動画」「アイマスの動画」で全てで、「ニコマス」という言葉は一度も出て来ませんでした。
 なんでそこを気にするのかと言うと、ニコマスの、いわゆるところの "内輪" にいる人間は、公式で展開されているものを指すタームとしての「アイマス」と、ニコ動上でのアイマス2次創作界隈を指すタームとしての「ニコマス」を、自然に使い分けているのが普通だと思うのです。ニコ動上のアイマス2次創作界隈を指して「アイマス動画」「アイマス」「アイマス民」と呼ぶのは、どちらかというとニコ動上での外部からの呼称ですね。

 後半の動画になると、今度は「ニコマス」という言葉、それから「P」という略称も登場します。「ニコマス」もそうですが、「P」という文字が「プロデューサー」=制作者の略称として通じる、というのも(ニコマスのみの用法ではありませんが)"内輪" 的な言葉の使い方ですね。後半の動画では、そういう言葉が出てくる。
 ただ、それと同時に興味深いのが、発端を説明する下りの

「『アニマスMADってくだらすぎね?
  むしろ最近のアイマスMADつまらないよね』」

という表現です。前半の動画では「動画」で統一されていた部分が、かなり「MAD」「MAD動画」というタームに置き換わっている、それから、後半では明確に、 "アニマス以外も含めたアイマスMAD界隈" を対象として意識している、ということがあるわけですが、個人的に一番興味深いのは「アイマスMAD」という表現です。
 以前書いたことがありますが、私はニコマスを見始めた頃、この世界について教えてくれる情報源が欲しいな、と思って探したことがあります。その時点の私にとって「ニコマス」という言葉は耳に馴染まない言葉で、私は「アイマスMAD」という単語で検索したのです。何が言いたいのかと言うと、「アイマスの動画」→「アイマスMAD」→「ニコマス」と使うタームが変遷するのは、個人的経験に照らして、とても自然に感じるということ。

 この「アイマスMAD」という単語、確かに原理上「ニコマス動画」=「アイマス」の「MAD」ですから、何もおかしな言葉ではありません。しかしノーマルPV、コラボPV、ノベマス、架空戦記etc,etc、サブジャンルの区分が発達した現在、指し示す対象が漠然と広がり過ぎ、あるいは使う人の視聴経歴によってイメージする対象が違ってきて、ニコマス内部の用語としては使いづらいものだと思います。09年2月に、はじC氏がニコマスに向けて提言する文章を書かれた時の対象は「アイマスMAD」ですけれども、これはほぼ「コラボPV」中心の界隈を念頭においた文章ですね。
 ニコマス視聴に浸かっていて、提言すべきことがあると感じるような人は大体、ニコマスの広がりとその中で自分の把握している部分をよく知っています。だから、最近で言えば「ノベマス制作講座」⇒「ノベマス」が対象、あるいは「底辺PVP」への提言⇒「PV」が対象、もう少し前ならadobePの「見る専Blog」への提言⇒「見る専」「ブロガー」が対象、等々、大枠としての「ニコマス」と、その中で自身の問題関心がある領域を、意識した言葉遣いになることが多いわけですね。そういう点で、今回の動画で「アイマスMAD」という言葉遣いがされたのは、個人的に面白いのです。

 まあここらへんについてグダグダ述べずとも、書き手の自意識をわかりやすく示す一文がありますね。

「どれほどニコマス住人が単純なのか
 解らせていただき、
 内輪で大いに笑わせていただきました。」

書き手側は1人ではないという示唆と共に、自分は「ニコマス住人」=ニコマスの内側の人間ではない、という立場がはっきり主張されています。つまり、動画の主張する論理に素直に従うならば、書き手は毎日「アイドルマスター」タグの動画を念入りにチェックし、その変遷をよく把握していて、しかし「ニコマス」の内側にはいない、という非常に個性的な視野を持っていることになります。

ともあれ、そんな評者によって批評された動画群を、眺めていきました。想定していた以上に私の感想が単調で、普通につまらない記事になってしまいましたが、没にするのもつらいので公開します。また、文字が詰まっていて読みにくいかもしれませんが、低画質だと思って諦めてください。





※件の人のマイリスを上から順番に見ながら適当に分類していったので、配列は適当です。


BGM追加型

『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。に付いたBGMを変えた』 訓練されたP
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。を台無しにしてみた』 TEST72号氏
『アニマスの動画を作ってる以下略をスネ夫にしてみた』 マルチP 
『スネ夫がアニマスの動画を作(中略)にお願いをするときに流れている曲』 ぽんぬ氏
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーに高らかにお願い。』 ネーポンP 
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願いにBGMを・・・ry』 透過光P

もっともシンプルなパターンなので、最初期から出現。シンプルなだけに、創作性の低さを問題視する件の人からは全般に厳しい評価。
前半の動画上での「このネタ早く使わないと先使われる!」という言葉が一人歩きして、件の人はそうした投稿の在り方を否定しているという解釈が流布したように思います。しかし、「みたいな気持ちは解らない事もありませんが」と文章が続いている事からもわかる通り、件の人はネタの確保に走る心理を無碍に否定しているわけではありません。
マイリスを見ても、全体を通して、 "まっさきに新しい形態のネタを出した動画は評価する" =(「つまらなかったもの」ではなく「なんとも思わなかったもの」に入れる)、後発の動画の先発の動画とのネタ被りに対しては極めて厳しい態度を取る、という評価基準が観察できます。ここで言えば、「スネ夫が自慢話をする時に流れている曲」ネタがそうですね。

投稿者の内訳を見ると、TEST72号氏はニコレポから「世界の新着動画」で活動している方と思われ、ぽんぬ氏はこの動画が初投稿? で、ニコマスを含め、ニコ動の様々なジャンルを視聴していると思われる方。あとはニコマスPですね。
ノベマス系のPだけ言及すると、マルチPは教養講座『アイマス法律講座』シリーズを連載していた人。最近はアイドルコンバット動画が活動の中心のようですね。ネーポンPはノベマス『喫茶『秋月珈琲店』』シリーズや『信長のiM@S』シリーズの人。


映像追加型

『宇宙警察機構からアニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。』 K特P
『空飛ぶアニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い』 在月P 
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。された気がした』 ドルメンP 
『オキシジェン・デストロイヤー風にアニマスの動画を』 94P
『OPはないみたいなので今更便乗してみm@ster』 ぎゅむP

BGMだけでなく映像も追加するとなると、素材の調達、加工に一手間かかるだけに、このタイプの作者は全て、ニコマスPですね。
K特Pはウソm@s等で多量の動画を投稿するノベマスP。在月Pは当ブログでも何度か取り上げた、個性的なりょうゆめノベマスを書くP。ぎゅむPは第3次ウソm@sでデビュー、動きに凝った作りのノベマス『カナリアヒバリ』を作っている人。第3次ウソm@sなんてついこの間のような気がしますが、もうデビュー半年以上経っているんですねえ。
K特Pの動画のコメントに「だから、とりあえず暑苦しいの合わせればいいっていう考え止めようぜ・・・。」とある通り、件の人は、素材が騒がしい、「暑苦しい」ものと合わせてインパクトを出そうとする動画を、非常に嫌悪されています。
94Pの動画へのコメントも面白い。これはニコニコモンズの素材を背景として持ってきて、アニマスOPに件の動画の文字を付けた物をレンズ状に加工して載っけたものです。まあよくこんな素材を知っていて引っ張って来られるな、というのが私の第一感としてあって、編集の手間もある程度必要そうですが、確かにどこに爆笑するポイントがある、という動画ではありません。で、件の人のコメントには「何かのテンプレに貼っつけただけ?」とあります。「テンプレ」という言葉の使い方も個性的ですが、つまりこの人の言う「面白さ」は、アンテナの広さとかそこからくる発想みたいなものは評価基準にしてないんだな、とは感じました。
在月Pの動画はモンティパイソンネタ。冒頭に映像を使っていますが、「お願い」の文章の部分は映像なしでBGMだけを合わせてあります。動画内のコメントで「モンティパイソンの曲使ってるとそれだけで笑えてくるwww」とある通り、知っている人にはそれだけで面白いが、知らない人には全くピンと来ない種類のネタだと思います。そういう点では、モンティパイソンの映像を全面的に使っていたらよりインパクトがあったかもしれませんが、在月Pなので、どうせならニコ動的にそれほどマイナーでもないモンティパイソンではなく、こんなネタをここでやって誰がわかるんじゃい、みたいなネタを披露してくれても面白かった気がします。
ぎゅむPの動画は『アイドルマスター XENOGLOSSIA』のOPと合わせたもの。「やっつけ具合も普通」というコメントが面白い。いくつか「やっつけ」度に言及したコメントがあるのですが、どういう場面でどういう基準で「やっつけ具合」を量っているのか、全然読めないんですよね。


字幕OFF系

『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。 字幕OFF』 MBSP
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。 BB字幕OFF』 12345678氏
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願いBBを早速使ってみた。』 hicoP
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。後半。BB』 零~ゼロ~氏
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。前半。(修正版) 誤字修正』 泥滑P(ニコベール氏、ディスベルP)
『【無修正】アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。【Full】』高槻やよい氏

零~ゼロ~氏は音MADの有名な作り手だそう…。というか、私でも知っているような動画がありますね。12345678氏は投稿動画非公開で経歴不明。この動画が動画初投稿? ニコベール氏はノベマス『とあるSランクPの後日』シリーズの人。
ネタ被りに厳しい評者ですから、この系列の動画に対しては、「この発想はオワコン」「鈍感というかセンスが古いというか・・・。」といった言葉がポンポン飛び出します。
発端のMBSPの動画も、「斬新?うまい?・・・かもしれないけど、動画としては面白くないかな・・・。」という評価。つまり、件の人のいう「面白い」には、発想のとんちの利かせ方といったものは含まれなくて、純粋に動画の映像や音声のエンターテインメント性を指しているわけなんですね。
ニコベール氏の動画は字幕OFF動画ではありませんが、RREADYの誤字を修正するというとんち系の一発ネタなのでここに。ちなみにこの動画は、「あ・・・はい修正お疲れ様です。」と、評者がフリに反応してくれた貴重な例です。
また、カズヤPも字幕OFFBB素材化の動画を上げていましたが、既に削除されていて、件の人のマイリストにも載っていないようですね。


定型ネタ型

『アニマスの動画を作ってるPに領域侵犯してお願い。』 スリプル氏
『アイマスPへのお願いにブチ切れる外人』 オリザベス氏
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願いされてキレる外人』 池谷直樹氏 
『アニマスの動画を作ってるPにお願いNyanyanyanyanyanyanya!』 SAKURA氏
『アニマスの動画を作ってるプロデューSasasasasasasa!』 野村氏 
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーに上様からお願い。』 准将P
『Xbox匿名課』 アシャーP

ニコ動またはニコマスの定番ネタとの組み合わせ。ニコマスPでない投稿者の名前が目立ちます。
オリザベス氏は非アイマスMADを上げていたようで、アイマスMADはこれが初投稿と思われます。野村氏も非アイマス動画、特に修造動画が多い感じ。スリプル氏、池谷直樹氏はおそらく動画初投稿。SAKURA氏は情報非公開で経歴不明。
よりニコマス的なネタになるほどニコマスPの出現率が高くなるのは、当たり前と言えば当たり前ですが、面白いですね。


歌ってみた・喋ってみた型

『アニマスの動画を作っryに音声とBGMをいれてみた』 極道P 
『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。歌ってみた』 奈々原“事故中”京馬氏 

素人くさい芸はお嫌いだろうな、というのはわかります。奈々原“事故中”京馬氏は非アイマスのMAD、特にハンマー動画をよく作っている人のようです。


OP差し替えMAD

『オレのアイマス(アニメ)のOPが杉田智和さんの酷い替え歌』  日記(決定)P
『オレのアイマス(アニメ)のOPがイッキマン』 日記(決定)P
『アニマスの動画を作ってるPにお願い。』 なかだいP 処女作

アニマスOPの曲差し替えMADに、お願い動画の字幕を付けたもの。名指しで問題視していた差し替えMADだけに、ここの評価が厳しくなるのは想像がつくところ。「普通につまらないです」評価に加えて「すごいつまらないです」評価まで飛び出しています。処女作だとて、手加減はありません。
日記(決定)Pは見覚えのない名前だな、と思いましたが、調べてみたら前名はおこじょPで、 魔王エンジェルでコントや架空戦記を書いていたPですね。


アニメMAD型

差し替えだけでなく、映像や音源を編集してMADらしいMADとなっているもの。さすがにこうなると、腕利きのPの名前が並びます。普通にニコマス視聴者が見て楽しめるような動画ばかりだと思います。一つ一つ言及します。

『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願いがやたらとむせる』 結ばれし友よP

「むせる」ということで、ボトムズネタ。説明文に「ああ、こういうMADがお嫌いなんだなというところをあえてついてみました。」とあったのに対して、件の人の評価は「これも、とりあえず暑苦しいもの貼っつければOKみたいな感じがして不合格」。手抜き感やっつけ感だけでなく、「暑苦しいもの」といういかにも嫌われそうなポイントまで見抜いてのネタ選択、見事です。
まあ基本的に件の人の評価は、動画に対して素直というかとても即物的で、こういう動画外での知的な仕掛けに対して反応しません。なので、仕掛けた側としては暖簾に腕押し感があるかもしれませんが、見比べる方は大変楽しいです。ちなみに手抜きとかやっつけとかおっしゃっていますが、アニメ映像パートと字幕パートを分割して尺の調節が計られているので、ここに入れました。

『アニマスの動画を作ってるプロデューサーにおなにい。』 ビッグコックP

アニマスOPに別の曲を合わせたものですが、単純な差し替えでなく適宜字幕パートを挟み込んでタイミングの調節がされています。
これも作者の説明と件の人の評価の対比が面白い。使用曲の出自はビッグコックPのマイリスコメントで明かされていて、「使用曲はドイツ産反ナチパンクバンドshit lives onのonanie 使った理由はなんとなくあってるかなーって。いろんな意味で。」とあります。件の人のコメントは「普通につまらないです。なんでこのBGMにしたんですかね・・・。」。
選曲にメッセージを込める、みたいな手法というか遊び方はニコマスで珍しくないし、選曲自体も現今のコラボPV界隈において特段珍奇ということもないと思いますが、上の結ばれし友よPの仕掛け同様、完全にスルーされていて、件の人はあんまりそういう遊びとは縁がないんだろうな、とは思います。
件の人の一貫した方針として、元ネタに対する言及はしない、ということが指摘できます。こう、ニコマス動画について語る人って、いろんなホビーについて知識があって一家言あるおっさんが少なからずいるわけで、動画を語るに際して元ネタを語り、そのネタを作者がどんな意図で引っ張ってきたか語る、という語り方がしばしばあります。この人はそういうことを一切やらない。これは、知っていて黙っているなら物凄い批評眼だと思いますね。

『アニマスの動画を作ってるプロ(中略)を犯してみた』 satsutomoP

I'veの「FUCK ME」でアニマスMAD。そういえば I'veお好きでしたね、satsutomoP。
この動画の評価もビッグコックPの動画の時とよく似ていて、「普通につまらないです。どういう考えでこんなの作ったんだ・・・。」  ニコマス的にはメジャーな曲ですし、i'vem@sterでこうやって色調をいじって、というのも定番ですが、そういう文脈を知らない目線で見ると、確かにそんな感じになりそうです。ビッグコックPの動画も含め、まず「おなにい」「犯してみた」という字面の時点で、なんだこれ感があるのかもしれません。

ところで私、ニコマスを見るようになる前、短期間ですがアニメMADを結構見ていたんですが、この動画のようにPV系のPが作ったアニマスMADって、アニメMADの製作者が作るアニメMADの文法とちょっと違う気がします。素材の性質もありますが、やはり、ダンス的な身体のモーションの捉え方だったりカメラワークだったりへの感覚が鋭敏だなという印象を受けます。

『ダンガンロンパ風 アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。』 ロジックP

なんやこれ、やったらスタイリッシュやな、と思ったらロジックPでしたん。

『アニマスの動画を作ってるプロ(ryに「お願いしm@ster.(仮)」開催のお知らせ』 ネームレスP

きまぐれPだったりすらっしゅめたるPだったりメタモンPだったりの人が、また祭りを開催したでござる。件の人の「画質が悪い」コメントが不思議。この画質についてのコメントも、どういう基準でつくのか興味深いですね。それはともかく、これも普通にかっこいいアニマスMAD。

『【アニマスMAD】プロデューサーにお願いfarre』 凸クラ氏

 非アイマスの動画をいろいろ上げている人のよう。ニコマス動画だとこれがありました。ニタ春香BB
件の人のコメントは「もっと丁寧に作ればどうなったかわかりません。やっつけすぎ。」 これ、どれだけ編集されているかという意味では、結構手間のかかっている動画なんですよね。「もっと丁寧に」というのがどういう方向性を求めているのかははわかりませんが(最後のブルースクリーンのあたりとか?)、この人に時間を与えて腰を据えて作ってもらったらもっとすごいものができそう、という感覚はわかります。

『【人力Vocaloid?】アニマスの動画を作ってるPにお願い。with ホメ春香ロイド』 アシスP

マスターボールPの動画に、自作の音源を付けたもの。H@lcalodで例の文章を喋らせてホメ春香のイメージっぽい音に加工した? のかどうか、作り方は私にはわかりませんが。
これなんか、ニコマスの人力Vocaloidに馴染んでいると、作業量の想像しやすさという点ではわかりやすいタイプの動画のような気がしますが、どうなんでしょうね? 件の人のコメントは「斬新だけど、面白いとは思えないな~。聞き苦しいっていうかなんというか・・・。」ということで、「暑苦しさ」に厳しい氏の感性に引っかかったのかも知れません。


PV型

『もうタイトルもメ面倒くさいな』 吊氏
『アニマ(略)ロデューサーにお願い。聞いてくれないなら洗脳』 かきP
『あずささん誕生祭に便乗して、アニマスの動画を作ってるプ(ry』 毒38型P 
『アニマスの動画を作ってる(以下略)を抜いて光らせてみた』 ハバネロP 

字幕付きのコラボPV、というか字幕も含めてPV化、映像作品化しているもの。と言っても普通にアイドルを踊らせたのは吊氏と毒38型Pだけですが。
これだけのサンプルで、件の人のニコマスPV視聴体験を推し量ってはいけないかもしれません。が、視聴の深度みたいなものは、ある程度想像できる気がします。つまり、ニコマスにどっぷり浸かっていて自分も何か言いたくなった、という人なら、吊氏やかきPに自分宛の動画を作られたら、無碍に「普通につまらない」や「わけわからん。」とは却下せず、何かしら言葉をひねろうとするでしょう。
この中でコメントが面白かったのは、ハバネロPの動画のところの「つまらないっす。スマートに作ればいいと思ったの?」ですね。いや、スマートに作ったっつーか、わかむら回転寿司ネタなわけですが。ネーミングの「抜いて光らせてみた」からして、完全にニコマス的なネタ動画ですが、しかしただの一発ネタでも、随分お洒落な絵面なのは確かですね。

で、ここまでアニメMADとPVの項を見てくるとよくわかると思いますが、この辺りは、MADとしては充分に鑑賞に耐えるものばかりです。つまり、件の人の求めている創作性や完成度とは、こういうものではない、と。


「真夏の夜の淫夢」

『INM@s』 uhho氏 
『ANMSNDUGWTKTRPRDSNONGI。』 アリシャスP 
『アニマス動画を作っているホモデューサーにお願い。』 正直しんどい氏

ここも錚々たる面子が並びましたね。正直しんどい氏はニコレポ他の情報が非公開で、経歴不明。
淫夢ネタもお気に召さない様子。「暑苦しい」のがダメならそうなるでしょう。今回見かけませんでしたが、当然ガチムチパンツレスリングも駄目なんでしょうね。


カオス型

『中も外も大好きなアイマスのプロデューサーにお願い  三浦あずさ編』 三浦勇士P
『まやこが『アニマスの動画を作ってるPにお願い』をたおすよ.mp4』 タイシP
『アニマスの動画を作ってるPにお願い。(再翻訳)』 アンヌジョンファン2.0氏
『ゆかいなあずささんPB使用例』 妊娠力P

アンヌジョンファン2.0氏、経歴不明。
カオスになった要因は各々違いますが、ストーリーの非論理性、意味不明さが持ち味の動画ですね。アリシャスPの動画のところでもはっきり言われていましたが、意味不明感は件の人には評価されません。


原文改変型

『世界の新着動画に出没するやよい民にお願い。』 黄やよい氏
『阿久女イクの動画を作っているご主人様にお願い。』 ホワイトフォンテン氏
『アイマスの新作を作ってるディレクターにお願い。』 kurassya-氏
『アイマスの動画を借りもので作っているプロデューサーのお願い。』 獏葉(ばくは)P
『アニマスの動画を作ってるPにお願い。に第7小隊のアイドルが…』 ギュンターP
『アノニマスのトーガを作ってるブロントユーザーにお願い。』 ニチカP
『アイマスの動画を作ってるヒゲ部員にお願い。 』 マディンP
『木星三羽ガラスの動画を作ってるアイマスの敵Pにお願い』 さそP
『【講座】アニマスの動画を作ってるプロデューサーにお願い。』 順三朗P+ふみづきなんとか氏
『アニマスの動画を作っ(以下略)』 すタP
『くまうた (2427) 「アニマス動画を作って」 唄:嵐山クマ男』 大愚熊P 

原文をもじって、別のネタに適用したタイプの動画。順三朗PとすタPのものは原文パロディではありませんが、まとめてここに。

黄やよい氏、ホワイトフォンテン氏は各々「世界の新着動画」、阿久女イク動画で中心的に活動している人のよう。異文化観察をしている感があって興味深いです。
kurassya-氏(情報非公開)。時期が時期ならこの動画こそ大荒れになっていただろうなあ、と思うとしみじみします。9.18のTGSのライブ映像を背景に『アイドルマスター2』をネタにして原文のもじりをやっているわけですが、評者のコメントが「もっと動画の内容とマッチしてるように見せてください。分かり難くてしょうがない。」 確かに言われてみると、これはTGSでのライブで、このライブでアイマス2の発表があって、その発表の内容が、それに対する世間の反応が、と、前提知識を多量に必要とするネタですよね。
獏葉(ばくは)Pは、ニコマス的にはかなりセンシティブなネタに踏み込んできました。
ギュンターP、架空戦記『【アイマスx戦ヴァル】戦場のV@LKYRIA』シリーズの人。原文との対話形式になっているのがうまい。この動画をはじめ、いくつかの動画には元ネタを知らない旨のコメントが付けられていますが、それ以外の元ネタは全て把握しているということでもないと思うので、これもどういう基準で出るコメントなのか不思議です。
私の20選で番外で選んだニチカPは、最近もいろいろ面白い動画を作っているので、当ブログ的にははやくこのネタを確保しないと、的な心境はあります。が、こんな記事を書いているせいもあって、なかなか取り上げられません。ブロント語はさわりくらいならしょっちゅう見かけますが、きちんとその語彙や文法を使いこなしている様子なんてニコマスの中ではなかなかお目にかかれませんから、これも別世界を覗き見ているようで楽しい。
マディンPとさそPの動画は爆笑ものですが、ヒゲ部や三羽ガラスを知らなければさっぱり、かもしれません。
順三朗Pの動画は、ふみづきなんとか氏によるアニマスのダンスについての考察tweetを、動画化したもの。じかにその場面を見ながら解説を読むのは、わかりやすいですね。ただ、元がtwtterの文字数に納まるようまとめられた文章だけに、講座動画の解説文としての読みやすさは工夫の余地がありそうかな、という印象です。
すタP、前半ゼノグラ画像→後半やよいさんが喋る紙芝居型ノベマス、のコンボ。「もっと早く上げてたら面白かったと思います。」との評価。
大愚熊P、安心のくまうた、揺るぎなきくまうた。評者より、元ネタ知らない旨のコメントあり。


内容を確認できなかったもの

『某お願い動画の「例外なくつまらない動画」をつくってみた』 twiceP
動画を読み込めず。

『[改変m@ster]アイマスの動画を作って(ry』 みにこんP 
チェック時削除済み。

? 桃月P
チェック時削除済み。見たかった。残念です。
 

当ブログ的特別賞枠

『【NovelsM@ster】うちの「アニマスのMAD(ry」が”いつも通り”だった』 憂鬱P

元動画に多少なりひっかかっているのは最初だけで、本当にいつも通りのネタ、展開。そしてまさかの評者マイリスト、名誉の除外! 単なる見落としか意図的な除外なのかしばらく悩みましたが、同様にノベマスでいつもの通りの漫才をやっているだけの猛牛Pの『うちの「アニマスのMAD(ry」も何かおかしい』も除外されているので、意図的なものでしょう。ざっと確認した限り、両者以外で除外されたのは、お願いさんにお願い氏の「お願い.mp4」 (88分間真っ黒の画面が続くもの)だけのようです。
まあつまるところ、名前は借りるけれど、お前のネタを使わなくても俺はいつも通りのことをやるだけで十二分に客を満足させられるよ、という動画なわけで、ある意味これ以上元ネタに対して不遜な態度もありません。除外もやむなしですね! そして見事なスルーを受けて作者が落ち込むところまで含めて、安心の憂鬱Pの芸。

『伊織ちゃんから下僕のみんなへ。』 syu-kaP

4秒で人の胸を詰まらせるとか、ずるい。


そんなわけで、「つまらなかった」マイリスト掲載動画64件を眺めてみました。どういう動画をどんな層の人が作ったか、また評者においてはどんな動画が「面白くない」と捉えられているかはある程度見えた気がします。
すなわち、ネタが被っているもの、意味不明・カオスさが売りのもの、元ネタを拾ってくる引き出しの広さや元ネタとの取り合わせの妙、素材が騒々しかったり奇怪だったりするもの、淫夢ネタ、とんち・発想の奇想性・ブラックジョーク・頭脳的な仕掛けを主眼とする動画、かっこよさ・映像美・曲とのシンクロ等PV的な鑑賞性を追求したもの、差し替えMADやニコ動の定番ネタ全般、等々は、「面白い」うちに入らない。
では、どういった動画が「面白い」のか、後編で残る二つのマイリストを見ていきましょう。



関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

>統一されたネタで投稿された数十の動画群を、1人の評者が全て見て評価してくれる、などという批評のサンプル
この辺り、相変わらず着眼点が凄くてコメント書きたくなったので失礼します。

そもそも、こういうのはニコマスに限らず危険だから普通はやらないんでしょうねー。評者の個人的主観が現れまくる以上は。
というかプロの評論家でも私見出しまくりだと盛大に批判の対象になりますし。

その点、動画紹介ブログは「動画を紹介したい」という単純な動機が、その辺りの問題をある程度まで押し通せる十分すぎる理由になるんでしょうね。
後編の引用文に絡めて言うと、僕の場合は「つまらない」と感じる対象がしーなPのPBだったりする(笑)ので、自分に問題があるとは気付けているのですが・・・。
それでも、「評者の価値観が変だから、紹介してる作品も変」と考えるべきではないと思うので、動画紹介する際には押し通してたりします。
もっともある程度は僕が変だと明記すべきだと思うので、その辺りの線引きが難しいのですが・・・。

本題に戻すと、このテーマだとシロPのごみゅます参加作マイリストが思い浮かびました。
これは主催としての仕事をする形ですが、今にして思うと壮絶で片付けられるレベルじゃないですね・・・。
敬礼。

Re: No title

ペンタP、いらっしゃいませ!
お褒めにあずかり恐縮です。P名補正の問題だったりニコマス外部へアピールする視点の必要性だったり、ニコマスの内側では延々と言い続けられている問題があるわけですが。では実際のところ、1人の視聴者がニコマスの一群の動画を見た時何を感じるのか、と。それが一つ(3個ありますが)のマイリストの中で記録されている、というのはとても興味深いことだと思うのですよね。まあ記事では結局面倒になってその辺の話は途中で放り出してしまったのですが。

見る専ブログなんぞやっている私が言うのもなんですが、まったく危険だし怖いことですよね、人様の作品について語るというのは。自分の偏見や知識の多寡を公衆の面前にさらけ出しているわけですからね。

ブログをやる人は、スタンスは人それぞれですし続けているうちに思いが変化していくこともありますけれども、基本的にみんな動画を好きで好きでしょうがないから始めるわけで、多分その気持ちが他人に対しても自分に対しても依って立つ根拠になるのでしょう。
私も好き嫌い、面白いつまらないの基準が偏っていることでは人後に落ちないので(笑)、開き直ってそれを押し通せばいいじゃないか、という感情と自分を戒めなければならないな、と思う部分とがあって、その線引きは本当に難しいです。
これはつまらない、気に入らないという言説も、それが何故自分にとってつまらないかという説明の為し方によっては読んでいて得るものがあるわけで、しかし一方でそれで傷つけられる人がいる。まあ、自分なりに腹をくくるしかありませんね。

シロPのごみゅますマイリストは、ものすごい労作ですよね。シロPに限らず、ウソm@sの腰痛Pや糸冬Pにしろ、大規模なタグロック祭り企画の主催は、企画のために本当にいろんなことを考えて、凄い量のタスクを背負っているんですよね。
ああいうタグロック形式の祭りは、上がってくる動画と視聴者だけを見ていると気楽で気ままなものに見えます。しかし、主催者は増えれば増えるほど自分の仕事も増えることをわかっていて、もっと多くの参加を得るために尽力しているわけで、彼らが何を考え何をやっているのか、と観察すると祭りの印象も変わってくる気がします。

では、コメント、どうもありがとうございました!

No title

たとえメインのお題でなくともそこに自分の名前があればこっそりこっそりミテマスヨー
どうもニチカです。イベントには乗っとくべと思って作ったら見事に駄々滑りしたのでちょっと恥ずかしいのですが、ブロントさんを取り上げていただきありがとうございます。
ともあれテンドリさんはキュートな方でしたね。

あ、二の句が次げなくなりました。がおーがおー。
とりあえずネタ確保される時をぺにゃぺにゃしながら待ち構えておきます。
失礼します。

Re: No title

ニチカP、いらっしゃいませ!
素敵な動画の数々、いつも楽しく拝見しております。
こんな適当な記事でチラッと取り上げただけなのに、
コメントいただけて恐縮です。

何分にも気まぐれな性格な上、ネタ確保しても
喜んでいただけるような大したことは書けないと思いますが、
気長にお待ちいただければ幸いです。
プロフィール

Vinegar56%

Author:Vinegar56%

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事一覧

全ての記事を表示する

検索フォーム
リンク
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数: