5/20(金)~5/26(木)の動画覚え書き(ノベマス)


こうしてこの記事を書いている間にも、この10ヶ月私を支えていた動画がどんどん消えていくわけで、これからはすごろくゾンビとでも名乗りましょうか。

5/20(金)~5/26(木)に気になったノベマスの覚え書きです。

sinseiP 図書室の伝言 P.6 ~秋月堂書店覚書~ (11/5/22)
 

昨年の12/23、雪歩誕生祭から連載されていた『図書室の伝言』が完結。
「本」をテーマに古書店と図書室を行き来する、ロマンの香り高い謎解きの物語は、優しい友情を生んで終幕を迎えた。知的な先輩らしさ満点で謎を解き後輩たちを手助けする律子の魅力。雪歩と千早、内気な二人が不器用に接近していく姿の微笑ましさ。心に確かな拠り所と希望を生み、しかし切ない別れ。ラストに残る余韻。
珠玉のような、という言葉が本当によく似合う作品である。

被虐P ランチタイム「M」 (11/5/24)
 

「パートさん」と765プロの仲間たちの物語、約3ヶ月ぶりの新作。
頭文字「M」とのランチタイムということで、おにぎりを頬張る美希と「パートさん」の会話の風景。
自意識過剰で心を閉ざした人間の心を描く、というのは真っ正直にやればあまり見て楽しいものではない筈で、しかし本話はそういうテーマを含みながら実に軽妙で楽しい。それを成り立たせるのが、全編を貫く知的なユーモアの存在で、ユーモアとはすなわち、常識のままに扱えば常識通りの平凡になってしまうものを、ずらしてひっくり返す視点の独創性が生むものだ。「パートさん」と「美希」の軽快でいて張りつめた言葉の応酬には、ユーモアが隅から隅まで詰まっている。


さそP この空はつながっているので、当然こういうことも有り得る (11/5/24)
 

ギップリャP きっと伊織の腋は甘い (11/5/24)
 

ビンゴP 曖 -高くない愛ちゃん-【ノベマス短編】 (11/5/25)
 

この5月に怒濤の勢いで投稿していた人たち。さそP、ギップリャPは2週連続、ビンゴPは3週連続で登場。

さそP作品。
2の真と、異なる世界のアイドルたちとの邂逅。シンプルに言って、この動画はとてもユーモアに富んでいて、面白い。それは無論、二つの世界のキャラクターを生き生きと描き出す想像力・描写力によるところも大きい。しかしそれだけではなく、作者がそうして自分の描き出した世界とキャラクターを見つめる独自の視界を持ち得たことにもよる。そこに至る軌跡は、あるいは壮大な回り道だったのかもしれないが、その回り道あればこそ、ここにはさそPにしか描き得ない世界が生まれている。

ギップリャP作品。
ブラックな事務所を描くのはお手の物だ。素寒貧生活で働き詰めのプロデューサー「西川」とアイドルたちの会話が、なんともいえないペーソスと独特の乾いた軽妙さを醸し出す。

ビンゴP作品。
「日高愛」から「高」を抜いたら、と想像する雪歩。他愛のないことだけれど、ふとした時にそんなことで思考を巡らせる姿が、雪歩にとてもよく似合う。アイドルの、こんな何気ないひと時を見るのは楽しい。


雪うさぎP Memory of two people 第1話「軋み」 (処女作 (5/25))
 

「アイドルマスター」には十数人ものアイドルがいるのだから、その中には作者にとってイメージしやすい、書きやすいキャラクターと、掴めにくい、描きにくいキャラクターがいるのは当然である。デビュー作ともなれば、書きやすさイメージしやすさは、自然と誰をどんな順番で登場させるかに反映されてくるものであろう。で、たとえばデビュー作でいきなり亜美真美をメインに持ってくる作者は、独特の視点の持ち主が多いと私は思っている。たとえば、この上半期ではかもっぱちPがそれによく当てはまる。
そんなわけで、本作は亜美真美が主人公である。仕事をサボった亜美。いつも損な役割を引き受ける真美。真美は怒り、アイデンティティに悩みを感じる。というその展開自体は珍しい発想ではない。けれども、対立した二人それぞれの支えになるキャラクターの配置やその関係性の描き出し方などに、らしさというのか独特の個性が感じられて、印象的なデビュー作である。

ぎんねこP 【NovelsM@ster】ブラックロォズ #9 ヘヴンズゲイトpart1(前編) (5/26)
 

ニコマスに突如として出現した、悪意と暴力が支配するノワールの世界、ブラックロォズ。「雪歩が出ます」が注意喚起の言葉になってしまうのは伊達ではなく、本話では心臓の弱い方、残酷描写が苦手な方には真剣にお勧めできないシーンが続出する。とはいえ、それが映像のグロさ、ショッキングさによって表現されることは一切なく、むしろ画面はごくまっとうな紙芝居の作りそのものだ。
本作の凄惨な暴力描写は、ひとえに文章の表現力によってなされている。私も決して残酷描写に強い方ではないのだけれど、本話の悽愴で圧倒的な表現は、むしろ私の抱く嫌悪感すら越えて届く美しさを持っている。無論、その表現力を利して描かれるストーリーのドラマティックさは言うまでもない。



関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Vinegar56%

Author:Vinegar56%

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事一覧

全ての記事を表示する

検索フォーム
リンク
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数: