ドリームですよ! ドリーム!(後編)


ちょっと毛色の変わった夢子の出るノベマス特集。もはや、「涼とセットじゃない」も「夢子メイン」も努力目標。
前編はこちら


oyamadasama氏 【NovelsM@ster】二人でお茶を【タヒチ・トロット】 (10/10/6)
 

エロm@sやウソm@sでジワジワと存在感を高めているoyamadasama氏の初期作。官能的なりょうゆめ作品を多く書かれていて、この動画もりょうゆめが題材ではありますが、涼が出てこず、夢子とおじいさんの会話で進む短編で、2828話に留まらず孫としての夢子の姿が見られるという風景が新鮮。画像や音楽の選定、それと連動した、お茶が話の中心となる構成といい、実に個性的で優雅な味わいのある動画です。
ちなみにノベマスで「im@sclassic」タグが付いている、珍しい動画でもあります。「im@sclassic」タグはノベマスでは、ほぼ765プロ歌劇場PとわんたPの固有タグですが、oyamadasama氏もタグが付いた動画は少ないものの、im@sclassicノベマスPの代表選手の一人ですね。

やっほP 【NovelsM@ster】 こんなクリスマス 【短編】 (09/12/24) 
 

惜しくも10年3月以来投稿が途絶えているものの、DSノベマスの草創期から活躍しているやっほPの作品。
デビュー作であり唯一の制作シリーズである【NovelsM@ster】 夢の続きシリーズ(09/11/15~10/3/10完結)の番外編に当たります。
ランクが低いために二人だけ仕事がない夢子とサイネリアがデート? します。否応なしに二人で行動せざるを得なくなる、というのは夢子が涼以外と絡む時の普遍的な状況設定ですね。夢子はどうしても打算的行動か涼を巡る恋の鞘当てのどちらかが前面に出てくるので、たまにどちらでもない交友関係ができるこういう話があると、なんかいいですよね。

かげろ~P 律子育つ愛 ~第3話~ (10/9/25~連載中)
 

サイ天使P 【Novelsm@ster】Satan×Stars 第十六話 風が吹く前に (11/2/13~連載中)
 

所属事務所をシャッフルさせていろんなキャラクターをいろんな組み合わせでアイドル活動させる、というのはDSのキャラクターがニコマスに浸透して以降の一つのトレンドで、魔王エンジェルや中子右子のメジャー化にともなってそうした動画はますます増えています。その中で、夢子が涼とセットにならず配置されている作品を。
多くのキャラクターを、立ち位置を原作から移動させた上で的確に描写し分けるのは並大抵のことではないわけで、両作品とも、キャラクター一人一人への理解と思い入れが光るシリーズになっています。

リリーP 【慰めて】慰めてって何?美味しいの?【シリーズ】 (10/1/3)
 

アイマス世界の中でキャラクターの立場をシャッフルするに留まらず、世界観や性格付けも含めてオリジナルの物語世界を再構成するのも一つの分野ですが、リリーPはその代表的な一人でしょう。独自のキャラクター、独自の世界観の元にどんどん広がっていく物語世界の原点を示すのが、たとえば「桜井アホ子」というタグを持つこの動画です。喋り方も行動も実に特徴的で愛らしい、リリーPワールドでしか見られないアホの子夢子ちゃんの、破壊力抜群の短編です。

レストP 陽気なアイドルが地球と踊る 01 (11/2/8~連載中)
 

アイマスキャラクターを使ってオリジナルのワールドを展開する動画の中でも、伊坂幸太郎の小説各作品のモチーフを縦横無尽に引用し散りばめつつ、ストーリー的には伊坂小説をなぞるのでもなくさらに独自の物語世界を構築してしまっているという、異色の特別な輝きを放つレストPのシリーズ。夢子は小説『魔王』の登場人物をモチーフにした設定を与えられていますが、異能・超能力持ちのキャラクターと強大な権力を握る悪が跋扈する伊坂⇒レストワールドの中で、決して強力な能力者ではない夢子の視点は、物語の核心の一つとなっています。

ジャッカルP 如月千早と桜井夢子【千早の周りのこりない面々】 (10/9/8~連載中)
 

何度かPickup記事で取り上げました、こちらのシリーズで、今回の記事は締めくくりましょう。
「ちはゆめ」タグが付いていますが、百合的なカップリング話ではありません。また、涼も重要な登場人物として二人に絡んできますが(というか彼女・彼らで一つのユニットを組むのですが)、涼との恋愛要素もほとんどストーリーの主眼とはなりません。
何度か書いたように、このシリーズのアイドルたちは、各々利己的で人間くさい部分を持っていて、互いに建前と本音を使い分けつつ接触していくのですが、次第に化けの皮は剥がれていきます。ここに、千早と夢子の間に同世代の女の子としての友人関係という、当たり前にしてニコマスで描くのはなかなか難しい、この作品ならではの特別な関係が生じていくことになります。互いに打算的な性格だと認識し合い、利用し合おうとしているからこそ、本音でぶつかり合える関係が生じてくるという逆説的な面白さ。
たとえば、千早の見た夢を巡って二人の過去の交錯が一瞬浮き彫りになる、やよいんちと夢と初恋と【千早の周りのこりない面々】末尾のエピソードなど、このシリーズの、この二人の関係だからこそのなんともいえない味わいがあります。好きなのです。


そんなこんなで、やはり私の知識では、テーマに沿った動画を集めるのはかなり無理がありましたが、メジャーなものと異なる視点でアイドルを捉える作品には面白いものが多いという法則は、かなり普遍的に成り立つものだな、と改めて感じました。




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No title

見られている・・・だと・・・!?
便乗大歓迎です!むしろありがとうございます!!

自分でも夢子メインの動画をあげてみようかと思って
ましたが、コチラの方が質量共に断然豊富です。
私はこんなにたくさん探せませんでした。
これが読み込み量の差・・・ッ! 圧倒的格差・・・ッ!

そんなワケでこれからちょっとこの記事をベースに夢子巡りをしてきます
本当にありがとうございました

Re: No title

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます!
あたたかく便乗をお許しいただけまして、ほっと胸をなで下ろしております。

いやいや、量はともかく、こういう動画を探したいなというイメージ通り
の動画は、なかなか探せないもので。自分のサーチ範囲の狭さを痛感するばかりであります。
DSノベマスの代表的な書き手たちの何人かについては、まず夢子が出ていてりょうゆめが絡まない
話は書いていまいという先入観で確認もせずに無視していたりするので、まだまだこの記事からは
窺えない豊かな夢子動画があるだろうな、と思っています。

ともあれ、ほんの少しでも当記事が新たな動画との出会いの場となれましたら、
これに勝る喜びはありません。こちらこそ、本当にありがとうございます。

No title

先にやられたー!(着眼点的な意味で)

りょうゆめが大好きな自分ですが、確かに「夢子単騎」をあまり見かけないなーとは思ってました。
なので動画作りたいとも思ってたのですが・・・考えてもPV方面に行ってしまったり。
あと、「りょうゆめ」を見ても、「夢子をアイドルとして据えたノベマス」って言われると一気に減るでしょうね。


876プロの3人はDSがアイドル視点という事もあって割と765プロとは毛色が違いますが、それでも十分なキャラ付けがあるのに対し、サブキャラは助演の位置にいる気がします。
魅力的なキャラクターなんですが、あくまで876プロ3人組から見た視点しか描写されない以上はどうしても・・・。

ただ、そのサブキャラで唯一アイマスのアイドルに近い位置にいるのが夢子なんですよねー。
サイネリアはアマチュアに居座ってますし、舞さんはジュピター以上に程遠い位置のアイドルですし。
むしろ、サブキャラクターなのにここまでアイドルとして勝負できてる時点で驚異的なのかもしれません。
(いや、異様にブースト掛かった魔王エンジェルは抜きにした場合ですが・・・)

もっとも、夢子は「涼から見た夢子」以外は本編でほとんど描写されないので、単体でキャラクターを見るのは難しいのかもしれませんが。
「りょうゆめ」のノベマスは二次創作に有利な「カップリング要素」「本編の二次創作による補間」があるから存在するんでしょうけど。


そんな訳で。
かなり低確率ですが、ここ数ヶ月以内に僕が夢子メインのノベマスを上げた場合は、この記事から生まれた動画だと思って下さい(笑)。
というか、あの圧巻の春香さん記事を書いた方がこういう特集記事書いて下さってる時点で凄く有り難いです。感謝。

Re: No title

ペンタP、コメントありがとうございます!

私のような後発の未熟者は、他の方が書いていないネタを見つけてナンボですから、
先にやられたと言っていただけるのは、何よりの褒め言葉です。

涼と夢子の関係がそれだけ深く、またその関係が魅力的であるからこその難しさでしょうね。
そしてなるほど、元々夢子を描写する視点が限られているというサブキャラクター故の難しさは、
重要な要素としてありそうです。絵理との結びつきが強いサイネリアにも、似たようなところがありそうですね。やはりこの辺りは、ニコマスでしか彼女たちと接していない私では気づけないところです。
そう考えると、おっしゃる通り、メインキャラクターである765プロ・876プロのアイドルたちに負けないほどアイドルとして存在感がある舞さんは、本当に驚異的だと思います。

ただ、夢子にしろサイネリアにしろ、メインキャラクターのアイドルたちにない立ち位置と個性を持った魅力的な存在であることは間違いなく、これからも彼女たちに光を当てた魅力的な動画は増えていくんじゃないかな、と個人的には期待しています。

実現しなかったとしても、拙記事が動画のきっかけになるなどとは実に冷や汗もので、面映い限りです。
こちらこそ、本当に有り難うございました。

No title

 こんにちは、かげろ~です。またまた拙作を紹介していただいて、ありがとうございます!!
 律子育つ愛はキャラ描写に極力改変を少なくを念頭に置いてますので、かわりにゲームではなかった関係を描写していきたいなぁと思っています。
 愛ちゃんと雪歩や、涼と真といった関係性はゲームで魅力的に描写されてますので、折角ですからあまり絡まない登場人物を絡めてみようかなと。ニッチな関係を掘り下げる楽しみもありますしね。
 原作の魅力を損なわない形でドンドン挑戦していきたいです。重ねてありがとうございました! これからもよろしくお願いします~!

Re: No title

かげろ~P、いらっしゃいませ!

動画の内容まできちんと言及できてもいない雑な記事に、
このように丁寧にコメントをいただきまして、恐縮の限りです。

確かに『律子育つ愛』は、ゲームではあまり描かれない関係が描写されていながら、
いかにも彼女たちがこんな風に出会えばこんな風になりそうな、
新鮮でしかもあたたかい関係が描かれているのがとても魅力的です。
毎回とても楽しく拝見しております。

では、コメント有り難うございました! 今後とも楽しみにしております。
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