MikuMikuDance in Novelsm@ster (2)10年7月~10年11月


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今回は第5回MMD杯が開催された10年7月から、第3次ウソm@s開催の直前の11月まで。タイトルにNovelsm@sterとありながら、今回取り上げる動画中に「Novelsm@ster」タグのある動画は2個しかない、という罠。

10年上半期中にアイマスキャラクターのMMDモデルは急速な進歩を遂げ、モデルの造作・モーションの精度の点でニコマス視聴者の鑑賞に耐え得るものとなります。今回の対象期間中の動画も、それを如実に反映しているように感じられます。


⒌ 10年7月~10年9月

ゆうきゆか氏 俺のアイマス2は筋肉シューティングだったよ (10/7/17)

アイマスキャラで『超兄貴』を再現。ホメ春香もそうだが、硬さ不自然さの残るモーションや、あり得ないほど曲がる関節の動きといった特性が、大いに笑い所を強化している。同じネタを、アイマス公式素材によって再現することは可能だろうが、多分この動画のようなおかしさは充分に出ない。
そういう、MMDでやることではじめて生きる面白さ、みたいなものは、この後どういう人がアイマスMMDモデルの使い手として活躍していくか、を考える上で大変興味深い。

おからP 【刺しm@s】 届けられたビデオ  (10/8/8)

テキストだけ見ると通常のサウンドノベル形式のノベマスであるが、背景画像がiM@S洋楽コラボPV: BLONDIE / RAPTURE 【MMD・パンゴシ春香】の衣装を差し替えたもの。
内容をかいつまんで説明するならば、MMD版「Fランクアイドル時代の秘蔵映像」。
アイマスMMDモデルが鑑賞に耐えるものになったからこその動画。

教訓P 【第5回MMD杯本選】アイドルライナー×ダブルSP (10/8/22)

教訓Pは09年末時点からMMDを導入し始めていて、10年5月の【MMD】アイドルマスターi×W [ビギンズムーン]【仮面ライダーダブル】で既にかなりのヒットを記録しているが、MMD使いとしての知名度を一気に高らしめたのは、この動画であろう。
MMD進出前の教訓Pの動画、たとえばアイドルライナーディケイドスターズ【劇場版トレイラー】を見れば、MMD導入前から教訓Pがやっていること、やりたがっていることはずっと不変なのがよくわかる。要は紙芝居クリエーターからMMDに衣替えしただけなのだが、このような発想を表現する際に、紙芝居の立ち絵が動き回るのと3Dモデルが動き回るのではどちらの方が有利か、ということが、両者の再生数の差に如実に表れている。(実は一本、MMD導入前のアイマス×特撮ものでかなり伸びている動画があるのだが、理由がよくわからなくて都合が悪いので無視。)

cyanP 【第5回MMD杯本選】アルタイルの星見表 (10/8/23)

フル3D、フルボイスの映画(のような動画)、という一つの理想的なイメージ。従来そのようなイメージを具現化するためには、『3A07』に凝縮されているような、非常に高度で特殊な技術と努力の集積を必要としたわけだが、MMDは、少なくともその困難さを、一個人の努力によって近づくことが可能なまでに引き下げた。それを最初に示したのが、この動画である。


⒍ 10年10月~10年11月

いとしいさかなP 【中つ国で】ロード・オブ・ザ・アイドルズ!【MMDm@ster】 (10/10/15)

この動画自体はダンスMADであるが、その内容は『The Idol of the Rings』と密接にリンクしている。が、いとしいさかなPについては次回に譲ろう。

かおらP 【MMD・アイマス】 TEST1 ブレードランナーっぽいなにか(w (10/10/16)

ブレードランナーの再現。

愛識P 【アイマス】ひびきわたらない声【MMD】 (10/11/4)

愛識P初にして、現在のところ唯一のMMD使用動画。モーションはげるP。精緻なアイマスMMDモデルと、高度なサウンドノベル演出の技法との融合。
愛識Pの動画を全部並べて適当に順番を並べ替えれば、大体ノベマスの演出の歴史を全部辿れる。大げさでなく、それくらい愛識Pはいろんなことをやっている人である。故に、この動画は多分、動画説明文にある「響がかわいいので、こんなの作っちゃったぞ。」という以上の何かがある動画ではないにも関わらず、そこで何故MMDなのか、ということは極めて興味深い。このPにしてみれば、「かわいい響」を描くにはテキスト一本でも構わないし、タイポグラフィでも構わないし、絵師を動員することもできるし、手持ちのパレットにはいくらでも色が揃っているのだから。
従って、この動画にMMDが使用されるにおいては、単にそこに魅力的なモデルがあるからという以上の、いまMMDを使うメリットが使うデメリットを上回り得る、という判断ないし計算が働いていておかしくない。無論、単純にあまりにもかわいいので使ってみたくなった、という根源的動機の存在を否定はしない。
そして、釣り動画理論の大家としては、タイトルとサムネにMMDの存在を明示することで、どれくらい再生数が変化しどれくらい内容が受容されるか、という探り針の意味もあった筈である。
そういう、「10年11月時点でのMMD」という表現手段に対する試験的な意味合いを持つ動画であることは、「思ったよりMMD成分が強くなっちゃった。」という動画説明文や、その後の11年2月の新作ではMMDを使用していないことからも窺えるように思う。 

妖狐P 【MMD】 WRESTLEM@STER 765 第1試合 (10/11/25)

MMDだからこそ表現できる面白さ。理想的な映像イメージの実現が、個人の努力で近づけるものになったこと。どちらをも十二分に体現している。また作者にこの動画以前のニコマスPとしての製作歴がなく、いきなり本作が出現した点も、新世代の作品であると感じる。
以降の話は、次回。


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