MikuMikuDance in Novelsm@ster (1)08年3月~10年6月


やはり間を開けるのはよくありませんね。8日ぶりに記事を書こうとしたら、自分でも驚くほど筆が進みませんでした。なので、今日は書けたところまで。

あまんじゃ氏の記事

”ノベマスでMMD”の矛盾と恩恵を受けた人々の喜びの声|DIARY - MMDアイマスコミュモーションパック配布所

を読んで、MMDとノベマスの関係についてちょっと考えてみたくなったので、MMDを使用したテキスト系動画を集めてみました。私はあまりMMDには興味をもたずに来たので、いろいろ取りこぼしはあるでしょうが。


⒈ 08年3月~09年6月

ポピーP 【MMD】アイマスにミクが出演したかったようです (08/3/13)

MMDと紙芝居クリエーターを組み合わせた最古の例。MMDアイマスモデル自体の整備状況の問題もあるが、このようにメッセージウィンドウ形式でコミュ・アイドラ風のインターフェースを構成するならば、この頃から整備されたノベマス用の立ち絵で大体用は足りる訳で、アイマスモデルとこの形式が組合わさった動画が出現するまでにはかなりの時間を要することになる。

ガンプラP 日本ののワばなし「鶴の恩返し」 (08/12/3)

MMDモデルのののワさんがレギュラー出演。以下、アイマス関連のモデルが、御三家もしくはニコ動の有名キャラとして出演するMMD動画は、到底把握できないので追わない。

コロP アイドルマスター ののワさんの勝手に生きろ! (09/3/28)

ののワさんやホメ春香を出す動画は、MMDモデルを使っているのは当たり前なので。ここでは基本的に取り上げないが、ストーリー性のある動画で古いのはこの辺りだろうか。とりあえず、カオス。

えぬやP 【ネル・ハク】亞北ネルの765プロ炎上大作戦【響】 (09/4/7)

確認できた限りでは、「novelsm@ster」タグの動画ではもっとも古いMMD使用動画だが、MMDモデルが使用されているのは亜北ネルと弱音ハクで、アイマスキャラクターは通常の立ち絵。あとビオランテPとか出てる。時代を先取り? えぬやPはこの後、御三家キャラクターが登場するノベマス【御三家】ごさんけれぅ。 シリーズを連載。MMDが使われているのはネルやハクなどMMD以外で画像を調達するのが困難なキャラクターだけで、実質的に普通の立ち絵と同様の使い方である。

⒊ 09年7月~09年12月

黒澤P 【アイドルマスター】 空色のギター(前編)  (09/9/6)

事実上、MMDを使用した最初のストーリー系アイマスMADだと思われる。「DRAM@S」の企画作品で、MMDのシーンはげるP・仮面Pの担当。舞台でバンド演奏するシーンがMMDで、それ以外は通常のメッセージウィンドウ+立ち絵形式のノベマス。
黒澤Pはこの後、連載作品の『ニュー・シネマ・ハルカ』シリーズでも、ニュー・シネマ・ハルカ PART X 『ダーティー・はるるん』 ニュー・シネマ・ハルカ PART XIII 『アイドル探偵物語』 でMMDを使用している。いずれも、MMDが使われたシーンは原作OPの再現や銃撃シーンなど、アイマス公式素材の加工では再現が難しいシーンである。通常のノベマスをベースに、OP・EDやキメのシーンのみ演出強化する、というテキスト系のPとPV系のPの合作時によくあるPV技術の使用法と同様の発想である。

cyanP 【シネマッド宣伝劇場】~オカンとミキと,時々,ヤヨイ~ 第1話 (09/9/13)

cyanPの動画についてこのブログでなにか説明する必要は感じないが、とりあえずこの時点ではMMDの使用はホメ春香のみであるものの、ここから加速度的にcyanPの動画はMMDの比重が大きくなっていく。

アワビP・シロP・むびょーちゃんP【0901プチ合作第三弾】春香の片思い日記帳【JanPro】 (09/9/18)

テキスト系アイマス動画の全体をMMDで組み立てた最初の例か。3Dモデルのペンが動いて、ノートの中にテキストを書き込んでいく、という3Dならではのインターフェース。同時に映し出される写真風のカットの中の春香も全てMMDモデル。同時期の非アイマスのMMDドラマと比較した時、あるいはこのようなテキスト表示の工夫が、ノベマス・架空戦記という形態を発達させてきたニコマスならではの特徴になるのではないかと思うが、MMD側の動画についてはまったく無知なのでなんとも言えない。


⒋ 10年1月~6月

takasiP アイドルマスターlily's 第5話プロローグ (10/4/21)

多分このPをしていち早くMMDの導入に踏み切らせた最大の理由は、百合を描きたいという欲望の強さだったんだろうと思うが、カメラアングルの工夫や遠近感の表現、歩行シーンなど、MMDならではの画が構築されている。同時に、画像を表示せず全画面にテキスト表示する表示形式を残すことで、テキストの表示密度を確保しているのも注目点。動画全体として、MMDを使いながら、シリアスで静謐なサウンドノベル作品の雰囲気を保つことに非常に神経が使われているように思われ、部分使用ではなく全編をMMDで構成したのも、作品の空気の統一に注意を払っているが故ではないかと思う。
元々このシリーズは、コラボPVで活動していたPが、培ったPV技術を投入してノベマスを製作した最初の例でもあり、PV⇄テキスト動画、MMD⇄テキスト動画、という融合の試みの、二つ共に先陣を切ったシリーズ作品、ということになる。

霧雨P 【アイマス企画】伊織の「5minuteM@STER 2nd」開催のお知らせ【告知】 (10/5/10)

伊織のMMDモデルを使用した告知動画で、前半が金曜ロードショーのOP再現、後半がメッセージウィンドウ形式による企画内容の説明。メッセージウィンドウ形式とアイマスキャラクターのMMDモデルを組み合わせた最初の例と思われる。後半は通常の立ち絵でも問題ないシーンなので、どういう狙いでMMDを使ったのかはよくわからないが、まあいろんなことをやっているPなので、不思議なことでもない。

天才カゴシマP プロデューサーの葬儀にアイドル達が参列! (10/5/11)

焼香のシーンで、伊織のMMDモデルを使って焼香の作法を実演している(他にも一部のシーンの立ち絵がMMD)。この動画はストーリー作品であると同時に、葬式の作法を説明する教養講座でもあるので、その目的に沿ったMMDの有効活用と言える。MMDの使用にとどまらず、テキストの表示方法もシーンによって違ったり、突如として釣り絵が挟まったりと、インターフェースだけ見ても破天荒な作品だが、これが一本の動画として違和感なく成立しているのは、葬式を巡るドタバタを描きつつ教養講座も兼ねてしまう、というコンセプトの明確さ故である。この点で、後述するガテラー星人PのMMD動画とよく似ている。

えぬやP 【MMD】亞北ネルの恋愛成就大作戦 その1【ボカマス】 (10/5/17)

えぬやPの新シリーズ。VOCALOID関連のキャラクターの他、響と貴音が出演している。画面は全面的にMMDで構成され、テキスト表示形式もメッセージウィンドウではなくフキだしになり、「novelsm@ster」タグのつかないMMDドラマ作品となっている。

ガテラー星人P 
【5mium@s2nd】ひーだーかー アイ!!【MMDノベマス】 (10/6/13)
【愛ノベマス】トランプと親子の縁は切っても切れない (10/6/25)
【愛ノベマス】トランプと親子の縁~エピローグ【MMDドラマ】 (10/6/27)
【あずゆめノベマス】ヒーリング・イコン (10/7/19)
【捏造アイドラ】まこりん1日デート!【MMD/ニワン語】 (10/8/4)
たかゆきが巡る四国八十八箇所【一番霊山寺~十二番焼山寺】(後) (10/9/2)

①、普通のノベマスの中に、文字通り異分子として闖入してくるMMDモデルのおかしみ。単に姿かたちの面白さにとどまらず、飛んだりはねたり目からビームを出したりする動きの楽しさが存分に生かされている。②、④、⑥も基本はメッセージウィンドウ形式のノベマスで、複雑なモーションを見せる必要のある箇所で部分的にMMDを使用している。③は全編にわたってMMDのモーションとカメラワークを駆使したいわゆるMMDドラマであり、DSの原作を踏まえたシナリオと合わせ、ニコマスにおけるMMDドラマの緒をひらくものと言える。⑤も全編にわたってMMDモデルを使用しているが、「捏造アイドラ」とある通り、コミュ・アイドラ風のインターフェースであり、また選択肢を押すことで動画の異なる部分に飛ばされるゲームブック的な作りが特徴である。
以上のように、ガテラー星人Pの動画においては、異なる表現方法の混合に躊躇がなく、MMDの特性の利用が多面的な形で試みられている。
たとえば④において、突然登場人物が「カイジ」風の絵柄になったり、造作の粗いMMDモデルが出たりしながら、作品の世界観が微塵も揺らぐことなく、一貫してシリアスなノベマス作品として成立しているのは何故か。それは、各動画に核となる明確なコンセプトが存在し、そのコンセプトを伝えるために動画が構築されているからである。
アイマス動画にMMDが導入される動機の多くは、公式素材で表現困難な、脳内でイメージする表現したい映像を映像化するためであり、上記takasiPや黒澤Pの動画もそれに該当すると言えよう。これらを映像ベースの発想によるMMDアイマス動画とするならば、ガテラー星人P・天才カゴシマPのMMD動画は、何を動画でやるのか、というコンセプトベースの動画とでも言うべきものであると私は思っている。

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こんにちは

自分はもはや動画を見る心理的余裕も時間的余裕もなくなっているので、本当は導入は進んでいるのかもしれません。
自分が見た範囲のストーリー系MMDm@ster動画への反応を見た印象で書きました。

今回の記事の08年3月~10年6月に関しては、使われた動画は本当に少なかった印象があります。
ただ、この時期はまだまだMMDの制作環境が整っていなかった時期なので、私の記事では考慮に入れていません。

ニコスクリプトで色々されていたガテラー星人PがMMDも積極的に利用していたことなどは不思議ではないですが、続きが楽しみです。

ちなみに日本ののワばなしやののワさんの勝手に生きろ!の頃は比較的時間に余裕があったのもあって見ていましたけども、私もMMD動画に興味が無かったので、今回取り上げられていた動画は半分も見ていませんでした。

ようこそ、 ありがとうございます


あまんじゃさん、いらっしゃいませ!

おっしゃる通り、今回は、制作環境においても実作においても、まだまだMMDが未発達の時期の話でしたね。

私のMMD動画についての知識は非常に乏しいもので、体感的、印象論的な意見しか持っていませんが、少なくともテキスト系動画との関係で見るならば、現時点ではまだまだMMDの導入は進んでいない感じがします。
ただ、テキスト系動画の実作の動向は、制作環境の変化をただちには反映しない傾向があると思っているので、あまんじゃさんやダイヤモンドPの活動の影響がノベマス動画の動向に表れるのはおそらくこれからで、その時期は既に迫りつつあるんじゃないかな、と個人的には感じています。
このあたりは、この特集記事が首尾よく進捗すれば最後に考えたいと思っておりますが、どうなるかはまだわかりません。

いろいろとMMD動画を見直し、考え直すきっかけをあまんじゃさんの記事からいただきまして、拝読できたことを感謝しております。

では、コメントありがとうございました!
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