つれづれなるままにブラブラPの動画を並べてみる


私は、感謝の気持ちを込めるとか、あたたかく送り出す、みたいな文章が書けない人間なので、この方についての記事を上げるかどうか迷っていたのですが、のろのろと書いている間に、ブラブラPの全動画を語る、とても素敵な記事が既に上がっていた

そろそろ  アイドルマスターはお好き ~ ブラブラP全作品の感想

ので、そこらへんの気持ちは、まことに勝手ながら代弁していただいたことにして、好き勝手なことを書いてしまうことにしました。まあ、自分にとっての記念と備忘に、ということで。


アイドルマスター 『ハンガリー舞曲 第5番』 (im@sコラボPV)

処女作で、ブラームスのハンガリー舞曲第5番。えー、あれですね、昔チーズのCMに使われていましたね、とかそれ位しか言う事がありませんが。

1分19秒の短時間ながら、曲の表情変化を実に的確に捉えてみせてくれる、劇的で楽しい作品。
前半は、はるちはみきの締まったダンスを見せ、曲が緩むところでパジャマりっちゃんが優雅にターン、加速する最後は激しくカットを切り替える。
見てて楽しいだけでなく、何をやっているのかとても分かりやすい。それは、この曲がどんな特徴と魅力を持っているのかが動画からストレートに伝ってくるということでもあるし、アイマスMADの何がどう楽しいかがストレートに伝わってくるということでもあります。

そういう特質は、ブラブラPの動画全体に、一貫して流れています。
疑似m@s・手描き・CM・歌ってみた、とその活動はバラエティに富んでいて、しかもその発想はしばしば奇想天外だと感じられるけれども、しかし動画そのものは、何をやりたいのか、何が楽しいのかが誰にでもよくわかる。そしてその過半数の作品はクラシックネタなわけで、いつでもブラブラPの動画はクラシックとアイマスを繋ぐ場所に立って、大きく手を広げていてくれるのです。

演奏はハインツ・ワルベルク指揮ミュンヘン放送管弦楽団、と書いてありますね。ワルベルクはNHK交響楽団にも頻繁に客演した指揮者だそうです。


アイドルマスター 『はるるんマンソンでDo-Dai?』 (疑似m@s)

弾む乙女心を全身で表現するマンソン氏。何も言う事はありませんね(笑)。これだけやってもらえたら「Do-Dai」も本望でしょう。


アイドルマスター 「俺を、春香から独り立ちさせてくれ」 プロローグ (アイマス紙芝居)

最初の1カットでもう、その世界に連れて行かれます。

シューマン 『子供の情景』より「トロイメライ」


アイドルマスター手描きコミュ 「俺を、春香から独り立ちさせてくれ」 (アイマス紙芝居)

言わずと知れた、春香ファンの聖地。
手描き絵の作品は、私が理解するには重すぎて、語るに困るのですけれども。

もちろんこの動画は春香の絵が素晴らしくて、春香の表情が様々な事を物語っています。けれども、春香トゥルーED動画としての最大の特色は、プロデューサーの姿をはっきりと描いている点にあると言えるのではないでしょうか。
動画の中に、顔・表情・台詞が明確に描かれた、プロデューサーという人格がいて、そのプロデューサーが春香と向き合って会話する。二人の会話において、春香の台詞は、少なくとも言葉そのものは、最初から最後までゲームEDの台詞と全く異なることはない。その春香に対してプロデューサーは、ゲームには書かれていない言葉を紡ぐ。

「俺を、春香から独り立ちさせてくれ」

この言葉は、考えれば考えるほど深くて、私は今でもこの言葉の意味するものを掴みきれた気がしません。多分、私が春香について考えようとし続ける限り、この言葉は常に私に突きつけられ、その意味を問いかけてくるでしょう。

ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第6番第2楽章
演奏はヨゼフ・スーク(Vn) 、ヤン・パネンカ(Pf)のチェコ人コンビ。と写しても、特にそれについて書く事がないという(笑)。


アイドルマスター 『アマミ 春香のパンまつり』 (アイマスCM)

パン祭りでもパンツ祭りでもなく、春香祭り! もう、とにかく春香さんが可愛い、ひたすら可愛い。あと、春香さんが可愛い! 全財産はたいて買い占めちゃいますよ、これは。


アイドルマスター 『憂愁のπタッチ』 (疑似m@s?)

個人的に、im@sclassic史上最高のシンクロを達成している動画だと思っております、わりと本気で。

音楽は聴覚を対象とするものであるとは言え、あるいはだからこそと言うべきか、視覚的な効果が聴衆に与える影響は極めて大きいものです。
"この人は凄い音楽をやっている"と思わせられるプロの演奏家は、音楽を"聴かせる" プロであるのと同じ位に、音楽を "見せる" プロでもあるわけです。
しかし通常、クラシックの演奏家は視覚表現を行なう上で厳しい身体的制約を課せられていて、派手なメイクでアピールしたり、ダンスしたり走り回ったりして弾くわけにはいかない。従って、クラシックの演奏家が一番音楽を表現している場所は、ズバリ "顔の表情" である…、と私は思っています。

その、プロの表現力が存分に生かされたこの動画ですが、ただメンデルスゾーンをBGMにπタッチしただけで、これだけの謎の感動がもたらされる筈はありません。
1フレーズごとのイメージを的確に捉えて映像による意味付けを行なっているからこそ、πタッチヘ向かう映像の進行が曲の盛り上がりと完全にシンクロし、巨大なカタルシス・達成感を生んでいるんですよね。動画による解釈を通して我々は、まぎれもなく音楽の魅力そのものを体感させて貰っているのです。

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 第1楽章より 
シュロモ・ミンツ独奏、ズービン・メータ指揮イスラエル・フィル。

この演奏と思われる動画がYouTubeにあったので、貼っておきます。

Shlomo Mintz Mendelssohn violin concerto in E Minor 1st m't

なんかこの独奏、音がエロい感じがして、この動画にぴったりである気がします(笑)。

ユダヤ系でイスラエル育ちのミンツが独奏、オケはイスラエル・フィル、そして指揮は大の親ユダヤ家でイスラエル・フィル終身音楽監督のメータ、というユダヤ・コネクションの身内仲間での演奏。
しかも、Wikipediaによるとミンツは、メータ指揮イスラエル・フィルとの共演でメジャーデビューしたとのこと。つまり、ミンツにとっては父親的存在の指揮者と勝手知ったる仲間に囲まれて弾いているわけで、実に生き生きとしていますね。


アイドルマスター 『伊織とジャムセッション』 (歌ってみm@ster)

出だしの演出は洒落ているし、声はいいし、伊織は可愛いし。そしてなんといっても、全体から漂ってくる "伊織とデュエットしている" 雰囲気が楽しい! 
伊織とPとでパート分けをしていて、Pソロのときは伊織が口を閉じて黙っているんですね。ああ、こっちを聴いてくれてるんだ、二人で歌っているんだ、という感じがして、実に楽しそうで羨ましい。

あとやっぱり、男声の低音が下にあると、歌がとても耳に心地良いと感じます。アイマスの歌声に少ない低音を補い、アイマスで男声女声の合唱をすることが、歌ってみたなら容易に実現できるんですよね。アイドルと歌ってみたのデュエットには、まだまだ大きな可能性が秘められている気がします。こんな動画、もっと増えないかなあ。


アイドルマスター 『ルチハーヤ・キサラッティによる蒼い鳥』 (アイマス公式曲MAD?)

まさに、顔で語る動画。立派になりやがって…。
しかし、この動画も、曲に合わせて本当に繊細に演出されているんですよね。まず、世界的歌手となった(そして顔も大分濃くなった)千早が歌う『蒼い鳥』、というコンセプトが大元にあるわけですが、それに合わせて、短い時間の中で、過去の成長していく千早の姿が見事に表現されている。そして後半の色づいた千早は、世界に羽ばたいた今の姿でしょうか。

実写のステージの方も相変わらずのシンクロ率。口パクや表情も勿論素晴らしいのですが、1:25のヴァイオリンなんて、『蒼い鳥』を弾いているようにしか見えません(笑)。
最後の手描き絵、ほんとに胸が温かくなります。いいですよねえ。

素材は1998年、パリ・エッフェル塔下で開かれた三大テノールコンサートでのパヴァロッティ。
ルチアーノ・パヴァロッティ独唱、ジェームズ・レヴァイン指揮パリ管弦楽団。
YouTubeにいくつか、このコンサートの映像が落ちているので、どのシーンの素材が何の曲なのか、ちょっと調べてみましたが…。

Caruso Luciano Pavarotti Paris 1998
Luciano Pavarotti - Granada
Luciano Pavarotti - Quando le sere al placido
Nessun Dorma - Luciano Pavarotti (Paris 1998) HQ

パヴァロッティ登場(Caruso)→紅潮したレヴァインが指揮棒を振り下ろす(Nessun Dorma)→パヴァロッティ正面顔アップ(Quando le sere al placido?)→ステージ左から(不明)→パヴァロッティ正面(Nessun Dorma)→パヴァロッティ右横顔アップ(不明)→[千早のシーン]→右横顔アップ(不明)→ステージ正面左寄りから(Caruso)→ステージ左後ろから(素材発見できず)→木管奏者アップ(素材発見できず)→モニター(Caruso)→コンサートマスター?アップ(Granada)→客席上空(素材発見できず)→右横顔アップ(Nessun Dormaラスト)→トランペット奏者アップ(Guranada?)→[千早のシーン]→左横顔アップ、手のアップ(不明)→[千早のシーン]→モニター(Nessun Dorma)→客のアップ、花火(素材発見できず)

御覧の通り、わからないところだらけでした。横顔のアップは似たアングルがどの曲にもあるので、よく解らないですね。上に挙げた動画の中には明らかに無いアングルのカットもあるので、もっと多くの曲を使っているのでしょう。とにかく、何気なく自然に繋がっているカットも、ほとんど全てが違う曲を繋いで作られているのは確かです。ここまで細かい仕事だったのかとびっくりしました。


高木社長の『アイドル紹介したかったDays』 (疑似m@s)

社長も、アイドルマスターを彩る大切な一員ですよね! 
765プロ随一のパフォーマー、高木順一朗の魅力を余すところなく伝えてくれた動画。いち社長ファンとして、この動画をこのブログに貼ることなく、別れの日を迎えてしまうのはあまりに口惜しかった、というのが、この記事を書いた理由であります。


アイドルマスター 『二丁目アイドル』 (im@sコラボPV)

この内容でこのお洒落さ、このダンスの切れ味。んー、もう、なんて言ったらいいんでしょうね。


アイドルマスター2 『ラデツキー行進曲』 (im@sコラボPV)

im@sclassic 2nd VISION! 
2nd VISIONの最初を飾ったのもまた、楽しく、親しみやすく、そして未来への希望が込められた動画でした。そう、今は新しい物事の始まりの時です。未来が、誰にとっても素敵になりますように。

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No title

こちらでもコメントさせて下さい。
素晴らしい考察・分析の記事をありがとうございます。

色々な発見に驚きの連続ですが、なかでもルチハーヤ・キサラッティの動画、ここまで細かい仕事をされていたことは露知らずでした。だっててっきり元が一本の動画だと思っていた位に自然すぎるんですもの!

何も考えずに観て楽しむのもそれはそれで良いのですが、こうして深く観てみると普段全く見たことのない世界の片鱗を垣間見せてくれる。ニコマスって本当に良いものですね。ブラブラPの作品やこの記事から、ちょっとずつクラシックを聴いてみようかなと思っている私です。

Re: No title

コメントありがとうございます!

ルチハーヤ・キサラッティの動画は、私も本当に驚きました。まるで元からああいう映像だったようにしか見えませんからねえ。

ニコマスを通じて普段全く見た事のない世界の片鱗を垣間見られる、おっしゃる通り、本当に良いところだと思います。私も、ニコマスを通じてたくさんの、それまで知らなかった世界との出会いを体験させて貰っています。

動画やその元ネタを掘り下げることにしろ、自分の気持ちを熱く語ることにしろ、ニコマスには私よりもずっとその能力を備えた書き手がたくさんいるわけで、この記事を書きながらも、私よりもっとふさわしい人がいるんじゃないか、とか、こんな見方では適切ではないのではないか、という迷いが絶えず胸の中に去来していました。

それが、こうしてなんとか形にできたのは、シンゴさんの記事を拝読して、動画を見て感じた楽しいという思い、この動画の素晴らしさをみんなに知ってほしいという思いを言葉にするのが一番大切なんだ、という一番肝心のことを改めて教えられ、私もブラブラPの動画への自分の思いを言葉にしたい、という気持ちが湧いてきたからです。
私の方こそ、シンゴさんの記事に勇気づけられ、背中を押していただきました。本当に、ありがとうございます。

では。これからも、ニコマスにたくさんの素敵な出会いがあらんことを。

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