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「最近見たもの」に代えて


夏に「dアニメストア ニコニコ支店」というサービスに加入した結果、最近はなんだかアニメをたくさん見ている気がします。見たものについて書いておこうと思ったのですが、うまくまとまらないので、代わりに、最近見たものについて考えている時に、連想した昔の動画のことを書いておきます。





テーマ:「生身 vs 銃」
陽一P ノベルゲーム風アイドルマスター 「Bullet×M@sters」 (07年11月21日〜10年08月26日)



銃を筆頭に、ふつう生身では太刀打ちできないような機械や武器で身を固めた相手に対して、生身の肉体ひとつで立ち向かっていく、という構図は、バトルに緊張感と変化を与える点と、それを行う主人公を際立てる点において非常に有効であるが、そういうアニメを見ていて思い出すのは、「生身 vs 銃」の戦いをとことんまで突き詰めたノベマスがあったなあ、ということ。
すなわち、陽一P「Bullet×M@sters」のvs千早戦。生身対銃だから、撃たれるリスクに身を晒して、拳で殴れる距離まで密着しなければならない。そのためには、つねに敵の予測を越えるアクションを起こし続けなければならない。「生身 vs 銃」のありとあらゆるエッセンスが、ただひとつのバトルの中に凝縮されている。そしてその決着の美しさ。「銃」で「銃」に勝つなら、ただの殺し合いだ。「生身」で「銃」を殴り飛ばせるなら、ただのスーパーヒーローだ。「歌」で「銃」に勝つならば、ただの魔法だ。そして、「歌」+「銃」で「銃」を倒すなら、そのとき歌はただの戦争の道具だ。けれども、そのどれでもない形で、「銃」を上回ってしまうのだから。



テーマ:「最強の敵」
かーれるP 春魂 (08年02月28日〜14年09月26日)



ラストバトルを、どう特別たらしめるか。スポーツであれ卓上ゲームであれロボットであれ殺し合いであれ、なんらかバトルを描くお話では大抵、いちばん最後に来るバトルは、いちばん強い敵との、いちばんハイレベルでいちばん熱い戦いである、という位置付けがなされているものである。けれども、それまでの一戦一戦ですでに、手強い敵との手に汗を握るバトルが手を替え品を替え提示されてきているわけで、どのようにすれば、これまでのどの戦いをも上回る "究極の一戦" を提示できるか、ということは、難題なのが当然である。
「春魂」の事実上のラスボスは名無しさん(名無しさんが何者であるかは、説明すると長くなるのでしない。)だが、「春魂」世界における物理的な最強は日高舞であって、名無しさんは決して無敵の存在ではない。けれども、彼女を他の強者から際立て、ラスボスたらしめているのは、何がどうなっても生き延びて主人公を殺す、という執念である。彼女はそのために研磨され、考え抜かれたありとあらゆる知恵と技術と根性を駆使して主人公を殺しにくる。名無しさんに勝つ、ということは、物理的に彼女のすべての力と手管を上回る工夫を編み出し、実行した上でさらに、彼女の執念さえも上回って、負けを認めさせるような何かを主人公が提示しなければならない、ということだ。この世界のどこかには、もっと強い存在も、もっとハイレベルな戦いも、存在するのだろう。けれども、「春魂」のラストバトルは、他のどんな相手とも成立しない、わたしとアイツだけがなし得る唯一無二の戦いなのだ。



テーマ:「破綻と真摯さ」
愛識P ラノベっぽいアイマス (08年05月04日〜08年11月19日)



アニメを見ていると、毎話毎話きっちり盛り上げつつ綺麗にまとめ、1クール隙間なく楽しくて気持ちいい、という作品もたまにはあるけれども、私は基本的には、物語というものはもっとどこかが壊れていて、引っかかりやしこりが残ってしかるべきものだと思う。「ラノベっぽいアイマス」は、途中まで描いてきたいろんなものをうっちゃって放置したまま終わる、見方によってはひどく無責任な物語だ。それは作者が、他の何を犠牲にしてでもたったひとりの女の子を救い出して幸せにする、という初心を、覚悟をもって貫徹したからである。自分の好きなもの、やってみたかったことをあれこれお話の中に詰め込んではみたけれど、結局のところ、この物語を通して、何が何でもやり遂げたかったこと、やり遂げなければならないことはただひとつ。そのただひとつを見出して、貫くことができたならば、それでいいのだ。







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