最高の世界を見るために


銀二ノ介氏 【桐野アヤ】最高の今日にしよう【キャシー・グラハム】 17年12月08日 21時36分








この動画で使われている曲は、アニメ「ラブライブ! サンシャイン!!」2期で流れた曲です。ストーリー的には、2話で劇中の登場人物たちがこの曲を作り、3話で実際に客の前で披露する……という筋立ててで披露されたものでした。
「ラブライブ! サンシャイン!!」は、1年生から3年生まで各3人ずつ、計9人の女の子が「アイドル部」を作って部活動としてアイドルをやる、という設定ですが、2期2話は、それまであまり交流がなかった3年生と1年生が共同でオリジナルの楽曲を作ろうとする、というお話でした。彼女たちは、互いを理解しよう、歩み寄ろうとさまざまなアイディアを思いついては試しますが、性格と趣味嗜好が全然違う3年生と1年生は何をやっても折り合わず、真剣につきあえばつきあうほどに埋めがたい差が露わになるばかり。何もかもやり尽くしたけれど、何をやってもうまくいかなくて、もうどうしたらいいのかわからない、という時に見えた景色、聴こえてきた音がこの曲の原型となった……ということになっています。
また、第3話は、彼女たちは何のためにステージに立つのか、ということが問われるお話でした。母校を廃校から救う、ということであったり、全国大会を勝ち進んで東京のステージに立ちたい、ということであったり、彼女たちにはいくつかのやりたいこと、目指している目標がありますが、3話で提示されたのは、それらのやりたいこと、目標が、互いに両立しないんじゃないか、と思われる状況です。ここでも、彼女たちがその状況を切り抜けるために思いついたアイディア、工夫がことごとく失敗に終わって、それでもなお、どの "やりたいこと" も諦めない、全部を大事にするのだ……と決めたはいいが、一体このあとどうするつもりなんだ? という局面で始まるのが、この曲が演奏されるステージです。

ひとつに、この曲が、何をやってもうまくいかない、どうにもしようがないどん詰まり、行き止まりに行き着いた時、初めて見える景色を歌った曲である、ということ。ふたつには、この曲が、不可能な希望を可能にする、どうやっても両立しないものを両立させる、という願いを歌った曲である、ということ。

銀二ノ介氏は、この動画に至るまで、シンデレラガールズの、どちらもいわゆる "声なし" のキャラクターであるところののキャシー・グラハムと桐野アヤ、それぞれのソロでPVを作り続けてきたPであり、そしてこの動画は、氏が初めてその二人を一つのステージの中で共演させた動画です。
私はデレステをやっていないので、デレステ素材で "自分が踊ってほしいアイドルふたりが一緒に踊っているステージを構成する" ことが、どれくらい困難な事業なのかはわかりません。私にわかるのは、この動画のステージが、誰かが事前に与えてくれた物語に依存するのでもなく、誰かに自分が欲しい物語を与えてくれと頼むためでもなく、ただ、"自分にとってはこの二人が並び立つステージこそが最高なのだ" という、自分自身で見出した理想を自分で実現するために形作られた、世界のほかのどこにもないステージだ、ということです。ここだからこそ出会えた二人が、ここだかえらこそ歌える曲で踊る、ここにしかないステージを見せてくれる、こんな動画が好きです。





関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Vinegar56%

Author:Vinegar56%

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事一覧

全ての記事を表示する

検索フォーム
リンク
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数: