いくつかのニュースの書き留め(順不同)


一一P The Cure with THE iDOLM@STER Pt.2 (01/11) Griding Halt 12年09月18日


9月18日に一一Pが、デビュー作と同じアーティスト、同じ11連作の形で、新作を一気に投稿されまして、その動画説明文上で、今月一杯で全動画を削除されることを告知されました。この新しい連作の途中の再生数を見ますと、まだこのPのファンでこのことを知らない方もいるのかな、と。このブログで書いておくことにも幾ばくかの意味はあるのかな、ということで、書き留めておきます。まだ見ていない方は、お早めにどうぞ。


動画の削除や非公開に関する話は、ちょうど今日も胡桃坂氏の記事で話題になっていましたが。
私がこのブログで主に扱っている、テキスト系動画特にノベマスの界隈も、既に消えた動画は数多くありますが、重ねてきた時間の長さを思えば、現時点では、史上言及すべからざる重要な作品のかなり多くが未だ視聴可能な、幸運な状態にあると言っていいと思ってます。
とは言え、最近は、もはやこの界隈の歴史も、現物によらず記録と記憶によるしかなくなる時代に入りつつあるのかな、と感じるニュースが増えてきたように思います。ひとつひとつ、記録したり惜別したりできるだけの気力がありませんで、この記事はただ、いくつかの、そう感じたニュースを書き留めているだけです。



ya-P

過去記事で書いた通り、現在、企画参加の作品を除いて作品を削除。
ノベマスにおいて、筒井康隆、星新一作品の翻案を手がけ、SFとコラボした表現を切り開き、オリジナルストーリーの動画においても、ショートショート的な手法、アイディアを導入して短編ノベマスの領域を大きく開拓した先駆者でした。現在「im@sShortFestival」等の参加作品で、その仕事を見られるのは僥倖。



そらなP

5月頃に連載作品の打ち切りを宣言、動画を非公開化し始められていたようで、現在旅m@s作品のほとんどが非公開。10月1日までに旅m@s全作品を非公開にするとのことです。競馬関係の動画は現在視聴可能です。
単に人気作者であったとか、鉄道好きの千早のキャラクター造型が広く知られ模倣された、というレベルの話ではなく、旅m@sというジャンルの魅力、文化、スタイル、演出技法、全体にわたって開拓、確立する仕事をなした、このジャンルの史上欠くべからざる存在でしょう。正直、旅m@sに関してはまだまだ門外漢である私には、その仕事の全体を記述するのは到底手に余るところで、どこかにそれをできる人がいないかと思うのですが。



シェリングフォードP

9月にアイマス関係の全動画を非表示に。
ドット絵と立ち絵を組み合わせた表現。「舞台劇」「劇中劇」というシステムと、それを生かした柔軟なアイディア。ミステリ的な要素と、SF的・ゲーム的・仮想世界的な要素が複合したストーリー。いずれも当時のノベマスにおいて新たな領域の開拓であり、後の作品に影響を与えた要素をいくつも含んでいながら、しかも他の誰も再現できないオリジナルな世界に到達していた作者でした。
私にとってはずっと、いつか書かなければならない存在のひとりでしたが、10年9月に書くことができなかった時点で、ああこれは2度と書けないかもしれないと思って、その通りになった、と。



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分身の術


テラフガシP 【アイマス紙芝居】アイドルたちの念能力バトル【大会編第39幕】 12年09月16日



この間、春香対あずさ戦がありましたね。
リクエスト対決の話ではなくて、テラフガシPの『アイドルたちの念能力バトル』の最新回の話ですね。

アイマスでバトル物のストーリーをやるとなると、誰を勝たせて誰を負けさせても、どこかで不満が出るだろうということで、元々悶着の起きやすい話ではありますが、近年はいろんな文脈が積りに積もって、扱いの難しい事柄になってはいます。
それに加えて、この『アイドルたちの念能力バトル』の「大会編」は、前々から伏線として春香と美希の因縁を描いていて、視聴者は皆、普通に考えたらこの話のクライマックスは春香対美希の試合になるだろう、とわかっているわけです。そのことも、ストーリーを見せる上で、厄介な部分はあるでしょう。

『幽々白書』の「暗黒武術会編」ならば、どう考えてもクライマックスは幽助と戸愚呂弟の対決であって、途中で幽助の前にどんな強敵が現れようと、結局は幽助チームが勝つだろうさ、というのは、確かに予定調和と言えば予定調和です。が、それを ”予定調和だからつまらん” という読者は、まあ滅多にはいないでしょう。
けれども、ことがアイマスで、決勝は春香対美希になることがはじめから決まっていて、途中でどんなアイドルが春香の前に現れようと結局は負けるだろうさ、という話になると、まったく意味合いが違ってくるわけです。

そういう状況において、春香を憎む人が出るのは、当たり前のことであって。春香が立っている場所は、そういう場所です。
それは、日高舞が目障りでしょうがない人がいる、ということとも似ているし、その裏返しとして、ニコマスはいつも誰々にこんな酷い扱いをしやがって、誰々はいつも噛ませ役ばかりで、という想いが存在します。

そういう意味では、この「大会編」のバトルは、いかに負ける側のアイドルの力量を否定せずに勝敗を描くか、という点に作者が非常に苦心と工夫が重ねていることが、ありありと見て取れる内容になっていて、それは、人気ある題材を用い、幅広い読者層と付き合い続けながら作品を構築してきた作者ならではの仕事と言えるでしょう。


それはそれとして、春香の描き方という点でこのシリーズの何が面白いかと言いますと、このシリーズの春香は、能力的に最強なわけでも圧倒的なポテンシャルを秘めているわけでもなくて、むしろ自分よりポテンシャルが高い相手を、限界と制約のある能力をいかにうまく運用して倒すか、という点が持ち味になっているところですね。ストーリー作品での春香の主人公像としては、なかなか稀少なタイプの春香さんなのです。


というようなことと、この記事の本題は何の関係もなく、単にこの動画を見ていたら、なんとなくスクショを並べてみたくなっただけです。
以下、ておくれP『アイマスクエスト』、テラフガシP『アイドルたちの念能力バトル』、国綱P『偶像剣 緋蒼乱舞』のネタバレショットが貼ってあります。

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最近気になったMMDドラマ(えこひいきあり)


「MMDドラマ」というタグは、大百科もあって、今検索したら2581件の動画についているようで、ひとつのジャンルを表わすタグとして機能しているようです。
ただ、現在の「MikuMikuDance」タグ動画数88823件に対して2600件弱、というこの数字は、「アイドルマスター」タグ200059件に対して「NovelsM@ster」が28956件、「im@s架空戦記シリーズ」が26976件あったりするのを考えるといかにも少なく、MMDのストーリー作品全体をカバーしているのではないだろうな、という気がします。そこらへん、門外漢なので他にどういうタグがあってどう棲み分けているのかなどはよくわかりません。

で、この「MMDドラマ」のうち「アイドルマスター」タグを持つものは126件で、これまたタグの全数に比べるといかにも小さく感じます。これにはいくつか事情があると思われます。
ひとつは、ニコマスの場合には、元々あったノベマスや架空戦記からMMDを導入/移行する、という流れが大きな要素として存在していて、そういう、ニコマスのテキスト系動画の中から生まれてきたMMD動画を、このタグはあまりカバーしていない、ということ。
もうひとつは、MMDには「MMDオールスター」なんて概念が存在するくらいで、アイマスを特別にフューチャーした作品でなくとも、「ニコニコ動画」あるいは「御三家」の一員として、アイマスキャラクターが1人2人出ているMMD動画は少なくありませんが、そういう動画には必ずしも「アイドルマスター」タグがついているとは限らない、ということ。
本当のところは、初音ミクなどに比べればMMDでアイマスモデルが使用されている範囲はまだまだ狭い、というようなこともあるのかもしれませんが、それはこのタグだけ見ていてもよくわからない、ということで。

そういうわけで、この記事では「MMDドラマ」「アイドルマスター」タグを持つ動画で、気になったものをいくつかピックアップして載せていますが、この二つのタグの重なるところだけを見て、何かの動向がはっきりわかるというと、特にそういうことはないわけです。
ただ、興味深いタネは拾えるでしょう。ノベマスでも、再生数は多いけれどもニコマスブログや20選のような場所では話題に上らない動画、逆に埋もれていると言って差し支えない再生数なのに私の周りの人は皆知っている動画などあったりしますが、たとえばこの「アイドルマスター」の「MMDドラマ」という動画の世界は、「ニコマス」と「MMD」という世界の境界線上で、それぞれどういう層の人が見ているのだろう、なんてこととか。

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陽一P『千早を飼うことになった。』に関する覚え書き


陽一P 千早を飼うことになった。 (11/10/9)



投稿当時はそれなりに話題になった動画ではあるのだが、今、この動画の話を、と言ってどのくらいの人がすぐにピンと来るのかは知らない。しかし筆者としては、"この記事を読まれる方は、あらかじめこの動画の内容を把握している" という前提で、以下の文章を書いていく。

本記事は、この動画について、紹介や感想を述べることを目的としていない。単に、筆者がこの動画をどう評価しているか、を述べることだけが目的である。そして、「この動画そのものをどう評価するか」という端的な総括は、あらかじめ格納せずに記しておく。格納先には、瑣末で蛇足的な事柄しかない。最初の総括を読んで何もひっかかるところがなかった方には、そのままお帰りいただくことを推奨する。格納先には、貴方の人生にとって無駄なことしか書かれていないことを保証できるからだ。


本作の投稿当時の評価としては、 "過激である" ことを前提としたものが主流だったと思う。「問題作」という表現もあったし、「退廃的な芸術作品」という表現もあった。
ノベマス読者としての筆者の見解は、それらと異なっている。
「既存のノベマス作品に対し、とりたてて斬新な部分も、注目すべきオリジナリティもない、平凡な作品」、というのが、筆者の本作に対する基本的な評価である。
「既存のノベマス作品に対し」という部分について、若干の説明を加える。

第一に、性行為描写の過激性について。当今(投稿当時においても)、18禁小説レベルの性行為描写を持つノベマスの例はいくらでも存在する。性行為描写を持つノベマスを、珍奇で過激なものとして反応する人が多いのは、単にそれらのうち少なからずが、再生数と関係ないところに、すなわち多くの人が知らないところに存在しているからだ。

(補足すれば、はじめからノベマスにそのような状況が成立していたわけではなく、そのような表現が当たり前に生み出されるようになるまでにはそれなりの変遷があった。また、現在でも、ありとあらゆる表現が野放図に展開しているわけではなく、センシティブに扱われる境界線が存在する。しかし、それを詳述するのは本稿の目的ではない。)

そういう意味では、 "エロは伸びる" "ノベマス作者は伸ばすためにエロをやる" という流説は、どちらも迷信である。「伸ばすことを狙い、伸びるように工夫されたエロが、狙いが嵌まった時だけエロは伸びる」のである。

そして本動画こそ、そうした伸ばすための工夫が、サムネ・タイトル・動画冒頭のインパクトから作者の動画外での動きまで含めて、総合的なプロモーション技術が存分に駆使され、成功を納めた動画である。
逆に言えば、特筆すべき点は、そうした動画をプロモートする技術の面だけであり、内容面には特筆するところがない。そのことを、もう少し説明する。

まず、陽一Pを知る読者ならば、この作者が、本作と同工の、一人のアイドルとの、相互の精神的な依存を伴う性的な関係を描写する作品をいくつも投稿してきたことに、すぐに思い至るであろう。

響を飼うことになった。 アイドルマスター (10/2/5)

やよいと援助交際することになった (10/9/29)

いおりんの足をひたすらぺろぺろするだけの動画 (11/5/22)

作品ごとにシチュエーションの差異はあれ、これらの作品が、テーマ的にも表現手法的にも同質のものの繰り返しであることは、明らかであろう。

次に、アイドルとの性行為を描く作品において、相互の精神的な依存をテーマとし、背徳的、退廃的、閉鎖的な世界を描出する方向性は、むしろ極めて常套的な手法であり、陽一P以外にも多数の先例が存在する。(例はすべて、本作の投稿以前のものである。)


下着ドロP アイドルマスター短編『足りなくなる』 (08/9/9)

瑞P シアワセのカタチ【5mium@s】 (09/6/14)

愛識P 【Starting over】 気ままな気のせいのせいで【Cross×Over】 (09/1/13)

愛識P やよ‥‥子猫を拾って愛でて見た \カワイイ/ (09/2/28)

梅子茶P 【刺しm@s】 幸せな二人 (10/8/8)

看板泥棒P 「ねえ──、ワンって鳴いてよ」【エロm@s】 (11/3/15)


ちなみに、本稿の公開が対象動画の投稿に対してこれだけ遅くなったのは、「多数の先例が存在する」と大見得を切って実際に思い浮かんできた動画がこれだけで、自分の脳内データベースの衰えに絶望してそのまま投げ出していたからである。
なお、ここでは ”先例” として一括りにしたが、実際には、ことに古い作品ほど、各々の作品・作者に、特徴的な部分が存在している。しかし、本稿では詳述するのを省く。
ただ、たとえばこの中の愛識Pの作品と比較することで、陽一P作品の特性も明らかになるので、若干それを行っておく。

以前言及したことがあるが、愛識Pもまた、繰り返し依存関係を中核とする世界を描いている作者である。愛識Pは、自身の描く物語を「救済」の物語であると定義し、その骨子は多くの作品で同じだ、と自ら言明してもいる。自覚しているだけに、その同じテーマの作品群に対して、各作品ごとにどのような変化、シナリオ上の起伏をつけるかに、彼は注意を払っている。いわば、「起承転結」の「起」「転」の味付けを常に変動させて、同じものを新しく見せようとしているのが、愛識Pの描く人間関係である。
それに対して陽一Pの描く依存がテーマの作品は、いわば起も転も結もない、「承承承承」の世界である。終始、閉じた世界で二人の人間が絡んでいる風景だけが存在する。どれを取っても同じ、どこで切っても同じ。そういう意味では、愛識Pの描く依存が、読者の感覚を逆撫でしつつシナリオの起伏によって最後まで引っ張ろうとする方向性を持っているのに対して、陽一Pのそれは、読者がその風景に感応できる部分があるかないか、合うか合わないかが全てであり、反発が生まれるのは当然のこととも言える。

なお、ここまで異性の性的関係を扱った作品に絞って話をしてきたが、同性の関係を扱う作品を含めると、もっと例は増える。同性関係を描き、シリアスな方向性を打ち出そうとする作品の多くが、”世間に背を向けて二人だけの背徳的で閉鎖的な関係に溺れる” という方向へ向かうからである。陽一Pもその類いの作品を作っているし、他の作者を含めれば、例はそれこそ枚挙に暇がない。


繰り返しになるが、再度筆者の評価をまとめる。
本動画は、
・赤裸々な性行為の描写
・男女が相互に依存する関係
の両面において、過去のノベマス作品群に対しても、作者自身の作品群の中においても、特筆すべき斬新性、オリジナリティを持っていない。ただ、その内容をプロモートする技術の卓越性だけが特筆すべきものである。結果として、本動画をめぐる語り、批判が生じた。それは作者がこの内容をプロデュースした狙い通りであろうから、作者の目的が想定の範囲内で達成されたという点において、幸福な結果を得た動画と言うべきであろう。


また、「声を失った千早」という設定自体についてはここまで特に言及していないが、公式、ニコマスともに長い系譜を持つ設定であり、特段この動画で新出したものでないことは、周知の通りである。ノベマスの中で例を挙げれば、たとえば

綾丸P 如月千早の失踪(仮)(10年01月02日~02月17日完結)
中南海P 律子「医者になったけど、もう心折れたわ」 (12年02月23日) ・ 律子「心は折れたけど、明日も医者の仕事頑張ってみようかな」(12年04月23日)

が該当する設定を持つ。
「声を失った千早」について、本動画の描く結論では納得できない、という方は、これらを視聴してみても良いのではないだろうか。


                                 以上。



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自分用動画リスト:はるあみ/はるまみ/亜真美春香


じゃあとりあえず、置いておくだけ置いておきますよ、と。別にそれで何かする予定はないけれども。
今調べたわけではなく、基本的に2年くらい前に作ったマイリストの内容をそのまま(比較・派生動画とか、音源差し替えただけの動画とか、いくらか絞りましたが)流用しただけ。
なので、その時点で調べて出てこなかった動画は載ってない。あと、最近はボケててマイリスの更新を忘れていることが多々あるので、特に2素材の動画は見落とし載せ落としがあると思われ。
というか、「はるあみ」「はるまみ」「亜真美春香」は存在数のわりにタグが浸透しているので、たぶん普通にタグ検索した方が早い。でも作ってあるから一応載せておく。
また、ノベマスのはるあみは一覧できるような形にまとめていないので、ここには入っていません。

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